ニュースのカテゴリを選択する

お知らせ「自由民主」先出し

自由民主1面コラム「幸響」
青山 繁晴 広報本部報道局長代理

自由民主1面コラム「幸響」青山 繁晴 広報本部報道局長代理

安倍さんの最期の笑顔

昨年7月8日の早朝でした。参院選の終盤、羽田発伊丹行きANA17便の通路側に座り、出発まで原稿を書いていると、左の肩を二度、バシッバシッと強く叩かれました。顔を上げると、安倍元総理が顔いっぱいに笑っています▼もう申しても良いでしょう。不肖わたしが民間専門家の時代もただの一回生議員になってからも、内緒の電話で議論を交わしました。電話だけです。それが参院選でばったり会った。元総理の笑顔にわたしも嬉しくなりました▼伊丹に着くと尋ねました。「今日は長野では?」「奈良で勝ちを固めたくてさ」。ドアが開き、背中を見送りました。いつもの飄々(ひょうひょう)とした男の背中です。 わずか1時間20分後、宝塚で演説していると「心肺停止」との急報です。聴衆に「安倍さんは必ず蘇(よみがえ)る」と叫んだその時、体内に何かが入りました。驚いて俯(うつむ)くと右手に安倍さんの悔いなき笑顔が浮かび、次の瞬間、右奥に猛速で飛び去りました。みなさん、わたしたちの安倍さんに悔いは無かったのです。

ご購読のお申し込みはこちら。