人を乗せて空を移動する「空飛ぶクルマ」。未来的な話に聞こえますが、すでに今、2025年(令和7年)大阪・関西万博での実用化に向けて取り組みが進められています。その他にも、多くの地方自治体が、民間企業と共に実用化に向けた実証を進めている等、「空飛ぶクルマ」に熱い視線が注がれています。

「空飛ぶクルマ」が都市部を飛行するイメージ(提供:SkyDrive)
「身近で」「手軽な」移動手段
「空飛ぶクルマ」とは何か、明確な定義があるわけではありませんが、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」が一つのイメージと言えるでしょう。もちろん例外もあります。また、「クルマ」と称していますが、必ずしも道路を走行できる車輪等を有しているわけでもありません。
これだけ聞くと、「ヘリコプターと何が違うのか」と思う方もいるかもしれません。その違いを一言でいうならば、「身近さ」「手軽さ」です。
空飛ぶクルマは、ヘリコプターに比べ部品数が少なく、整備費用が安いとされます。そのため将来的には多くの人にとって所有しやすい、身近な乗り物となることが期待されています。