この度は、自由民主党国際局主催 第19回「国際政治・外交論文コンテスト」にご応募いただき誠にありがとうございました。
今回のテーマは、ウクライナ情勢等、昨今の予測を超える国際情勢を踏まえ、「混迷する国際情勢-日本が果たすべき役割-」と題して募集を行ったところ、国内はもとより海外を含め、多数のご応募をいただきました。
秀逸な作品が多く、審査は難航いたしましたが、厳正なる審査の結果、次の3名の方々を「総裁賞」、「幹事長賞」、「国際局長賞」に決定いたしました。
なお、今回は課題への指摘や観点が特に評価された論文について、「特別賞」を贈ることとなりました。
ご応募下さいました皆さまには、心より感謝申し上げます。
今後とも、わが党の活動にご理解・ご支援のほど、お願い申し上げます。
受賞作品
◆総裁賞
「混迷する国際情勢 -日本が果たすべき役割-」
島村 りちな(しまむら りちな)さん
埼玉県:大学生 23才
(選評)
問題意識が明確で、着眼点、構成力ともに優れている。
公海自由の原則、新型コロナ対策・災害対応での人的・財政的支援、インドとの連携、産学官の連携強化や知的外交コミュニティーの活性化を提唱するなど、具体的で包括的な提案がなされている。
イデオロギー的な対立の中で、「アジアにおける自由民主主義の羅針盤」という言葉はとても印象的である。
◆幹事長賞
「混迷する国際情勢 ―日本が果たす役割―」
瀧口 直輝(たきぐち なおき)さん
千葉県:団体職員 41才
(選評)
堅実な筆致でエネルギー安全保障と対露依存逓減、日米同盟、政党の役割などを論じ、着実で実行可能な内容。またインド太平洋の安全保障で、抑止力の維持も重要な論点。政党の役割等を論じるのはとても独創的でよい締めくくり方であった。
◆国際局長賞
「国際秩序と自由、民主主義の防波堤の建設」
竹澤 陽人(たけざわ はると)さん
石川県:大学生 21才
(選評)
最新の国際情勢についても正確な知識に基づいて論じられており、構成も優れている。
インド太平洋版NATOを構築することによって、中国などの覇権主義国家からの「防波堤」を築くべきだという提言は意欲的であり評価できる。
◆特別賞
「日本はインド太平洋地域のリーダーたれ
~自由と民主主義の最前線から~」
益子 侑也(ましこ ゆうや)さん
茨城県:22才
(選評)
エネルギー供給を見直す重要性を指摘している点、日本外交をFOIPに焦点を当てて、ASEAN諸国との関係強化を指摘するのは、とても妥当な構成。ODA運用への指摘は秀逸である。
◆特別賞
「混迷する国際情勢 ―日本が果たすべき役割―」
高橋 里歩(たかはし りほ)さん
神奈川県:高校生 17才
(選評)
「民主主義・法の支配・人権・自由」といった普遍的価値を守る価値観外交と、「アジアでの連帯の主導」という路線の両立は、日本外交を論じる上でも適切な着眼点で、構成も優れている。