3月12日石川県小松基地において、去る1月31日に発生したF15戦闘機墜落事故で殉職されたお二人の航空自衛官の葬送式が執り行われた。ご遺族をはじめ、隊員の皆さまが悲しみを堪えている姿に胸を締め付けられた▼「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託に応える」。自衛隊員の任務は、時に危険と対峙する勇壮で崇高なものであり、隊員の皆さまの弛まぬご努力のお陰で国民の命と平和な暮らしが守られている。言葉では理解していたが、厳しい「現実」を突きつけられた▼2月24日ロシアがウクライナを侵略した。まさか今の時代に戦争は起こらないと多くの日本人は思ってきたことだろう。しかし、日本を取り巻く安全保障環境も厳しさを増している。この冷厳な「現実」から目を背けてはならない▼殉職されたお二人のご冥福をお祈り申し上げ、お二人の遺志を引き継ぎ、国民の命と平和な暮らしを断固として守り抜かなくてはならない。
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