衆院総選挙の公示を翌日に控えた10月18日、日本記者クラブ主催の党首討論会が都内で行われ、岸田文雄総裁をはじめ、与野党9党の党首が政策論争を繰り広げました。
冒頭、選挙戦に臨むに当たり、各党党首は国民に一番訴えたいことをフリップに書いて説明。「コロナ対応、新しい資本主義、外交・安全保障」と記した岸田総裁は、これらの政策課題に取り組むことにより、「国民の一体感をしっかり取り戻して新しい時代を切り拓いていきたい」と力強く訴え、政権与党としての責任を果たしていくとの決意を示しました。
各党間でのやりとりでは岸田総裁に質問が集中。経済対策や新型コロナウイルス感染症対策、消費税の在り方などの政策課題について質問が投げ掛けられました。
このうち、「新しい資本主義」に関連し、分配戦略の方向性について問われた岸田総裁は、「一部の人間に成長の果実が集中するのではなく、幅広い方々に行き渡ることによって、経済の好循環、成長と分配を実現することが重要だ。分配の在り方は段階によって整理しなければならない」と語り、その実現に並々ならぬ意欲を示しました。
