記者会見国会予算選挙

役員会・役員連絡会後 鈴木俊一幹事長 記者会見

2025年12月23日(火)
於:党本部平河クラブ会見場

会見を行う鈴木幹事長

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【冒頭発言】

本日の役員会・役員連絡会の概要を報告いたします。
高市総裁からは、17日(水)、58日間にわたる臨時会が閉会。高市内閣初の予算である令和7年度補正予算に加え、継続審議を含めた政府提出法案11本全てが成立。ガソリン暫定税率廃止法案などの議員立法も成立した。
19日(金)には、与党税制改正大綱をとりまとめ、「年収の壁」引上げ、「環境性能割」の廃止をはじめ、防衛力強化に向けた財源確保措置など、「強い経済」、「強い外交・安全保障」の推進に向けた税制改正とすることができた。
特に、役員の皆様には、日本維新の会や国民民主党との調整で、ご負担をおかけすることになった。改めて、力を尽くしていただいた皆様に感謝申し上げる。
26日(金)には、令和8年度当初予算の閣議決定を予定している。皆様と密に連携して、詰めの作業を行っていきたい。
本日、年内最後の役員会となるが、この1年間、特に10月6日の総裁就任以降、役員各位に支えて頂いたことを感謝申し上げる。
来年も、政府・党、力を合わせて政権運営に当たっていきたいので、よろしくお願いする。年末年始、危機管理には遺漏のないようにされたい。
私(鈴木幹事長)からは、先週水曜日に、臨時国会が閉会した。今国会では、連立のパートナーが変わり、また比較第一党という状況の中で、経済対策の着実な執行に向けて、その裏付けとなる補正予算や関連法案をしっかりと成立させることができた。国対や参議院をはじめ、関係者の皆様のご努力に心から感謝申し上げる。
先週金曜日に、来年度の税制改正大綱・予算 編成大綱が決定した。小林政調会長、小野寺税調会長はじめ、取りまとめにご尽力いただいた先生方に改めて感謝申し上げる。
また18日(木)には、自民・国民民主の党首会談が行われ、年収の壁の引上げ等、税制改正について両党で合意した。実務者の皆様のこれまでのご尽力にも敬意を表したい。
今週は、予算編成に向けた議論がいよいよ大詰めとなる。「大綱」に基づき、政府・与党で連携を図りながら、編成作業をしっかりと進めていくことが重要だと考えている。
今年も残り10日を切った。これまでの党運営に対する役員各位のご協力に心から感謝申し上げる。なお次回、新年最初の役員会は、1月6日(火)10時45分から開催する。
梶山国対委員長と磯崎参議院国対委員長からは、先の臨時国会では、補正予算をはじめ、閣法の全てを成立させることが出来たことなどのご報告とともに、御礼のご発言がありました。
末松参議院副会長、石井参議院幹事長からは、臨時国会の対応における謝意が、それぞれ示されました。
古屋選対委員長からは、今年一年の各級選挙への対応の感謝とともに、明年の様々な選挙においても、一つ一つ勝利を積み重ねていくとの決意が示されました。
小林政調会長からは、来年度の予算編成大綱、税制改正大綱が決定し、いわゆる教育・給食無償化、社会保障に関する合意もすることができた旨のご報告とともに、御礼のご発言がありました。
有村総務会長からは、次回の総務会は、25日(木)16時から、臨時総務会を開催し、令和8年度予算案の審議等を予定しているとのご報告がありました。
役員会・役員連絡会の概要は以上です。

質疑応答

Question
共同通信です。次期衆院選での維新との選挙区調整について伺います。自民党は今月に入って、維新現職がいる大阪や京都の小選挙区の支部長公募をはじめております。改めてになりますが、次期衆院選では連立を組む維新との全国的な選挙区調整は現在も考えていらっしゃらないのでしょうか。また幹事長は先日出席された大阪府連大会で府連の立て直しを党本部としてサポートされたいと述べられましたが、現在具体的に考えていることがあれば教えてください。最後に、役員会前に総裁ら党幹部がお集まりになっていましたが、差し支えない範囲でどのような話題が上ったのかお聞かせください。
Answer
選挙協力の話ですが、選挙につきましては高市総裁から度々、「まずは政策課題に全力で取り組む」という考えが示されておりますし、我々、与党執行部といたしましても連立合意に基づいて、その実現に向けて努力を重ねていかなければならない。まず選挙よりも政策を前に進めるということが先だと、そういう考えを持っております。従いまして、選挙はまだ、今々の話ではないという認識でございまして、従って具体的な選挙区調整、これは行っておりません。議論もしていないということでございます。ただし、衆議院の選挙は「常在戦場」とよく言われますので、党組織の活動の観点からも支部長選任というのは重要でありまして、選挙に向けてということではごさいませんが、ルーティンとして、まだ決まっていない支部が残っておりますので、それは地元での調整がついたものから順次選任を行っていると、そういう作業の状況でございます。
いずれにしても、各選挙区の事情というものを勘案しつつ、党として勝てる体制をしっかり整えていきたい。古屋選対委員長とも連携をしてやってまいりたいと思います。
そして大阪府連への具体的な支援ということでございますが、これは茂木幹事長のときに大阪刷新本部というものを作ったりもしておりますが、府連の会長も松川先生に決定して、また幹事長も選出されたというころで、具体的にどういうようなご要請がある等、そういうものも伺いながら、しっかりとしたサポート体制をとっていければと思っております。まず府連の考え方、またはご要望というものをお聞きするのが先であると思っております。
それから役員会前の総裁と執行部の懇談の場でありますが、これは高市総裁から、この間、総裁就任以来の年が終わるにあたっての謝意と言いますか、その話題、あとは各それぞれの立場から総裁に報告すべきことをその場でお話ししたと、私からは大阪府連の話をしましたけれども、そうした場であったということです。なにか具体的に議題が定められていて、それを協議して何かを決定したというものではございませんので、そうしたやり取りが行われたわけであります。
Question
時事通信です。憲法改正についてお伺いします。憲法改正について伺います。改憲発議に必要な3分の2の確保が見通せない中で、来年以降どのように実現に向け進めていくお考えでしょうか。また、維新との連立合意には改憲に関する項目も盛り込まれていますが、国防軍の保持などを訴える維新側とは考え方に隔たりがあると思うのですが、どのように歩調を合わせていくお考えでしょうか。
Answer
現行憲法の改正というのは、結党以来わが党の党是でございまして、わが党として、これまで既に公にしているところでございますが、改憲のイメージといたしまして、自衛隊の明記、それから緊急事態対応、合区解消・地方公共団体の位置づけ、そして教育充実の4項目を提示しておりまして、全国で憲法改正研修会でありますとか、対話集会というものも開催してきているところでございます。日本維新の会のとの間では連立合意に基づいて、憲法改正条文起草協議会というものが設置されまして、既に複数回その協議が行われているというところでございます。
その中で先ほどのご質問にもございました様々、わが党と維新の会でもちろん考え方が違うところがございますが、その協議体の場で十分に議論をしていきたいと思っております
国会におきましても衆参両院の憲法調査会での議論の蓄積というものがございますので、各会派と連携をしながら緊急事態対応とか自衛隊明記などに関する条文案を起草して、憲法改正原案の作成、国会発議を行いたいと、そのように考えているところでございます。
いずれにしましても、国民投票における過半数の賛成に向けて、党是でございますので、以上申し上げたようなことを行いながら憲法改正の早期実現を目指していきたいと思っております。