2024年1月23日(火)18:55~19:02
於:党本部4Fエレベーターホール

【冒頭発言】
本日、政治刷新本部において、「中間とりまとめ」についてご一任頂きました。本日の意見も踏まえ、若干の修正はありますが、速やかに総務会に諮り、党として決定して参りたいと思います。
「政治は国民のため」との立党の原点に立ち戻り、我が党自らが変わらなければならない、そうした決意と覚悟をもって、議論をとりまとめました。そのための提言のポイントを簡潔に申し上げます。
まず、政治資金の透明性の徹底に向けて、自民党としてできることは速やかに実行していきたいと思います。例えば、所属国会議員に関係する団体収入の原則振込化、収支報告書のオンライン提出など速やかに実行して参ります。併せて、コンプライアンスを徹底して参ります。例えば、党所属議員や会計責任者への定期的研修の実施や逮捕、起訴等の事態となった議員に対する党規約等において除名処分等の規定を厳格化いたします。
以上のような運用面での改革を先行させつつ、政治資金の透明性向上に向けた制度面の改革については、各党各会派との真摯な協議を経て、政治資金規正法改正など法整備を実施して参りたいと思います。
そして、いわゆる「派閥」についてですが、派閥ありきの自民党から完全に脱却をいたします。そのために、「派閥」から「お金」と「人事」の機能を切り離し、いわゆる「派閥」を解消いたします。一般に、法的には政治団体登録している政策集団であれば、政治資金パーティーの開催は認められていますが、自民党においては、政策集団といえども、今後は政治資金パーティーを一切認めません。すなわち資金集めはさせません。また、人事にも一切の関与を認めません。万一、違反行為があれば、そうした政策集団は解散してもらうこととなります。その意味で、自民党からいわゆる「派閥」はなくし、派閥ありきの自民党からは完全に脱却することとなります。これは、我が党の再生に向けての第一歩であり、刷新本部においても、様々なご意見を頂きましたが、私自身が先頭に立ってこの第一歩を実行して参ります。
そして政治改革に終わりはありません。政治の信頼回復に向けて、引き続き、選挙制度の在り方・国会運営の有り方など、様々な論点について、政治刷新本部において改革の努力を続けて参ります。詳細につきましては小倉事務局長から改めて説明をさせて頂きます。冒頭は以上です。
質疑応答
- 幹事社の日経新聞です。まず、派閥のあり方についてお伺いします。派閥を巡っては党内で全廃を求める声もありました。刷新本部の議論をお聞きになって、この中間とりまとめ案で十分とお考えでしょうか。また、刷新本部は総裁直轄機関ですけれども、総裁として麻生派・茂木派・森山派の解散まで踏み込む考えはございますか。
- まず、十分かというご質問につきましては、ただいま申し上げましたが、派閥ありきの自民党から完全に脱却して参ります。そのために、「派閥」から「お金」と「人事」、「資金」と「人事」を切り離す、遮断いたします。そのことによって、いわゆる「派閥」を解消し、真の政策集団になってもらう。こうしたことになると考えています。
それから後半の3派についてどう考えているかということですが、ご指摘の3派についても新たなルールに従ってもらいます。その意味で、3派についても、いわゆる派閥ではなくなるということだと考えています。
- 日経新聞です。安倍派幹部らの党処分について伺います。刷新本部では今回の政治資金パーティーを巡る事件で、刑事告発されながら不起訴となった安倍派幹部らの政治責任を求める声が上がりました。自民党としての処分について総裁はどのようにお考えでしょうか。
- まず、やらなければならないのは、関係者による明確な説明責任を果たさせるということだと思います。その上で、政治責任の在り方については、党として、結論を得ていきたいと思います。党としても対応を考えます。