2023年9月12日(火) 10:13~10:24
於:党本部平河クラブ会見場
【冒頭発言】
本日の役員会・役員連絡会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、一昨年10月の内閣発足以来、外政・内政両面において次々と生じた難局に全力で対応し、先送りできない課題に正面から取り組んできた。
新型コロナとの闘い、ウクライナ侵略で揺らいだ国際秩序の立て直し、緊迫を増すアジアの安全保障環境、物価高とそれに負けない賃上げ、エネルギー危機と気候危機、AIをはじめ新技術による産業構造の大変動。安倍元総理が凶弾に倒れるという、日本社会を根底から揺るがす事件もあった。
この2年間で経済でも外交でも一定の成果を上げることができたが、時代の転換点を乗り越えてこの国の安全と豊かさを未来に引き継いでいくためには、人口減少問題をはじめ、国民とともにやらなければならないことは山積している。日本はまさに正念場にある。
この状況に対して、政府・自民党の総力を挙げて、先送りできない課題に取り組んでいくために、このたび、党役員人事と閣僚人事を行いたい。ついては、党役員人事について総裁に一任お願いする。
これまで、党役員として、岸田政権を支えてくださった皆さんに心より感謝申し上げる。引き続き、それぞれの立場で国民の期待に応えるべく、力強いご支援をいただければありがたい。どうぞよろしくお願いしたい。
こういった岸田総裁のご発言がありましたので、その後、私より、岸田総裁より早期に党役員人事、閣僚人事を行いたい旨のご発言がありました。党役員人事について、岸田総裁にご一任したいと思いますが、よろしくお願い申し上げますと発言して、役員の皆様からご了解を得たところであります。
麻生副総裁からは、1年間大変お世話になり、様々な成果を挙げることができた。役員各位のご尽力に感謝申し上げるという発言がありました。
私(茂木幹事長)からは、岸田総裁に役員についてご一任をいただいたわけだが、党則第81条により「役員は、その任期が終了した後も後任者が決定するまで、引き続きその職に在る」とされており、後任の人事が決定するまで、引き続きご協力をお願いする。
この1年、岸田総理・総裁の下、「GX推進法」や防衛力の抜本強化のための「財源確保法」といった重要法案を成立させ、わが国の安全保障や国民生活に直結する政策を前に進めてきた。また、G7議長国、国連安保理非常任理事国として、5月のG7広島サミットをはじめとする外交の舞台においても、強いリーダーシップを発揮してきている。
また、4月の衆参5つの補選では、役員の皆様のお世話になり、選挙前を上回る4議席を獲得し、統一地方選でも堅調な結果を残すことが出来た。
さらに、次期衆院選に向けても、10増10減に伴う候補者調整を先月までにほぼ完了し、また自公の間でも、東京を含む全国での選挙協力について合意するなど、着実に準備を進めている。
党改革では、日本の政党で初めてとなるガバナンスコードの策定や、国政における党の女性議員比率を今後10年間で30%まで引き上げる野心的な目標を掲げた「基本計画」など、様々な取組みを他党に先駆けて進めている。
役員の皆様のこれまでのご尽力に感謝申し上げるとともに、日本が直面する内外の重要課題解決に向け、引き続きのご協力をお願いしたい。
髙木国対委員長からは、ALPS処理水の放出について、先週8日(金)に経産委員会と農水委員会の連合審査を行った、との報告がありました。
野上参議院国対委員長からも、同じように連合審査を行ったと、こういう発言がありました。
関口参議院会長からは、一年間ありがとうございました。新体制となっても、参議院として岸田内閣をしっかりと支えてまいるので、引き続きよろしくお願いする、との発言がありました。
世耕参議院幹事長からは、先週、尾辻議長と共に参議院の海外派遣で、ベトナムとシンガポールを訪問してきた。両国の国会議長をはじめとする要人との会談や様々な視察を通じ、充実した議会間交流となった。
1年間、参議院の運営に協力をいただき感謝申し上げる。新体制発足直後に行われる参議院徳島・高知の補欠選挙、そして衆議院長崎4区補欠選挙の勝利に向けて、比例選出議員を中心に党本部や県連と緊密に連携して、全力で取り組んでいきたい。
森山選対委員長からは、今後の衆議院総選挙に向けた与党選挙協力に関して、先般、自公両党で合意した内容に基づき、昨日、東京29区における公明党候補者の推薦内定を決定した。また、愛知16区については、公明党より候補者交代の申し出があったため、同区についても新たな推薦内定を行った。11月9日(木)告示、同26日(日)の日程で行われる高知県知事選挙について、高知県連より申請のあった現職の浜田 省司知事の推薦についても昨日、決定した。
役員各位には、一年間、10増10減に伴う調整作業をはじめ、統一地方選挙や衆参統一補選など各種選挙においてご支援をいただき、感謝申し上げる、との発言がありました。
萩生田政調会長からは、総理が経済対策を加速する旨、発言をしているので新しい部会長などが決まるまで、今のメンバーで出来ることはしっかりと進めていきたい。
遠藤総務会長からは、総務会は、本日11時より開催する。幹事長より、新たな党役員人事の選任について、総裁一任のご提案をいただく、との発言がありました。
その後の役員連絡会では、各役員より役員会と同様の発言に加えて、
石田広報本部長からは、直近の世論調査の結果について、説明がありました。
役員会・役員連絡会の概要は以上です。
一年間、平河クラブの皆様には、大変お世話になりましたことを、改めてこの場をお借りしまして感謝申し上げます。ありがとうございました。
質疑応答
- 朝日新聞です。役員会の中の総理の発言で改造と党役員人事について日程は、13日という日付について、それから具体的なロジについてご説明があったかということと、今回の人事について総理から、役員会の中で狙いや意義、あるいは規模感について何かご発言があれば、ご紹介いただきたいと思います。
- 総理からは、党役員人事について一任をお願いするというお話がありました。いつ、党役員人事、内閣改造を行う、その規模、狙い等について今日の役員会において発言は、ございませんでした。
- 中国新聞です。2019年参院選広島選挙区での大規模買収事件を巡り、当時の政権幹部から買収側の河井元法相に現金提供があったと疑わせるメモを検察当局が押収していたことが明らかになりました。現幹事長として、事実関係をどう把握していますか。また、この事態をどう受け止めていますか。
- 把握しておりません。
- 中国新聞です。党としてこの事件に関する再調査をするお考えはありますか。
- 本件につきましては、2021年に当時の執行部が記者会見で説明を行っていると承知しております。また、河井元法務大臣による公選法違反事件については、すでに司法による判決が確定していると承知しています。
- 中国新聞です。再調査の考えは無いということですか。
- 今申し上げた通りです。