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2023年3月27日(月)17:51~18:04
於:党本部平河クラブ会見場

梶山幹事長代行

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、先週、19日からインドを訪問、モディ首相と会談し、G7議長国の日本と、G20議長国のインドが、連携を強化していくことで一致した。また、この機会に、「自由で開かれたインド太平洋」の新プランを発表した。
また、20日の夜には、インドを出発し、ポーランド経由でウクライナを訪問。事前の調整が難しかった中で、党役員の皆さんには、多大なバックアップをいただき、心から感謝申し上げる。ゼレンスキー大統領と膝を突き合わせてじっくり会談し、日本のウクライナに対する揺るぎない連帯をお伝えするとともに、G7議長国として、サミットの場でG7が一致して、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くという決意を示したいとお伝えしてきた。
さらに、ポーランドのドゥダ大統領、モラヴィエツキ首相とも会談。ウクライナを最前線で支援するポーランドに敬意と支援の意思をお伝えした。
広島サミットまで、一か月半となった。先々週の、日韓首脳会談、日独首脳会談も含め、一連の外交の成果を、しっかりとサミットに繋げていきたい。
先週水曜には、政府与党の緊密な連携の下、「物価高克服に向けた追加策」を決定した。低所得世帯への支援や、低所得の子育て世帯への支援、更には、特別高圧向けの電気料金支援など、党からいただいた提言を形にすることができた。速やかに、裏付けとなる予備費の使用を決定し、迅速にお困りの皆さんの元に届けていきたい。
まもなく、令和5年度予算の成立が見込まれる。予算委員会での審議では、国対はじめ、それぞれの現場で大変御尽力頂いた。改めて感謝するとともに、最後まで気を引き締めて臨みたい。
いよいよ、統一地方選挙の前半戦が始まった。統一地方選挙は、国民の皆さんに最も近いところで行われる、最も大切な選挙。「地方の声で、新たな日本へ」のキャッチフレーズを掲げ、役員の皆さんを中心に、自民党一致結束して、何としても勝ち抜こうではないか。引き続き、役員各位の御協力をお願いする。
私(茂木幹事長)からは、冒頭の総裁発言の通り、先週、岸田総理はウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領との首脳会談や現地情勢の視察などを行った。G7広島サミットでウクライナ情勢、ウクライナ支援が重要テーマとなる中で、大きな意義があったと思う。実際、世論調査でも7割を超える国民が、今回の訪問を評価している。
さらに、12年ぶりとなる韓国のユン大統領の来日、ドイツのショルツ首相、インドのモディ首相との首脳会談も行われ、価値観を共有する国々との連携強化が図られていると思う。
G7広島サミットの開催まで1カ月半と迫ってきた。国際社会のさらなる結束が求められる中、G7議長国としてわが国が先頭に立ち、国際社会の結束を主導する役割を果たしていくことを期待している。
「令和5年度予算」は、参議院のご尽力により、審議が大詰めを迎えている。政府には、成立後の速やかな執行、エネルギー・食料品価格の高騰への「追加対策」と併せた切れ目のない施策の実行をお願いする。
10増10減の対象区における支部長選任について、新たな選挙区、134のうち、8割を超える111の選挙区について、支部長の選任を終えた。今後、残りの選挙区について、選任作業をさらに加速し、新たな体制を速やかに整えていきたいと思う。
いよいよ先週から統一地方選がスタートした。私も知事選の告示日に大分での出陣式に行ってきたが、雨の中、早朝にもかかわらず800人近くが足を止め、大変な熱気を感じた。

WBCで14年ぶりの優勝を飾った「侍ジャパン」のように、まずは前半戦でしっかりと勝利し、後半戦、さらには衆参補選へその勢いをつないでいきたいと思う。役員の皆様のご協力を改めてお願い申し上げる。

質疑応答

Question
産経新聞です。少子化対策について伺います。本日の「こども・若者」輝く未来創造本部で、少子化対策の論点整理案が幹事長一任となりました。近く政府に提出することになると思いますが、まず論点整理案についての評価をお聞きします。併せて、各施策の予算規模や財源については、まだ示されていませんが、今後どのような形で検討を進め、国民や有権者に示していく方針か、改めてお聞きします。
Answer
今回の論点整理では、シングルイシューではなく、結婚、出産、育児から高等教育まで、ライフステージ全体での支援策、トータルなパッケージを示すことが出来たと思います。その中で、児童手当の所得制限の撤廃、出産費用の保険適用と自己負担分の支援、小中学校の給食費無償化、新婚世帯、多子世帯への住宅支援など、目玉となる政策も盛り込んでおります。今後はまず、今回盛り込んだ政策の整理や優先順位付けが必要だと考えておりまして、6月の骨太方針に向け、政策の優先順位であったり、実施のスケジュール、この議論を進めていきたいと思います。そして、この実施のスケジュール等が決まってきますと、どの時点でどれくらいの事業規模になるかというのが明確になってきますので、それを見極めた上で、財源の工夫についても、しっかりと検討したいと思っております。
Question
読売新聞です。衆参で計5つの補欠選挙が行われます。情勢調査等されていると思いますが、改めて勝敗ラインについてお聞かせください。
Answer
補選については、まだ告示になっていませんので、確かに情勢等々については分析を行っておりますが、今の段階では確かな情勢分析の結果、確認できると、こういう状況にはありませんが、各選挙区での準備と、これは順調に進んでいると、このように考えています。党勢拡大に向けて、ひとつでも多くの議席を獲得するために党の総力を結集して選挙戦、5つの補選にも臨んでいきたいと思います。
Question
共同通信です。岸田総理のウクライナ訪問に関連して伺います。今回のウクライナ訪問を巡っては、総理のキーウ到着前に報道があり、安全上の問題が議論になりました。これに関し、総理は本日の参院本会議で「危険地における報道の在り方については、安全対策や情報管理の観点から不断に検討を行っていく」と述べていますが、幹事長は今回のようなケースにおける安全性の確保と報道の在り方について、どのようにお考えでしょうか。
Answer
今回の岸田総理のウクライナ訪問と、戦闘が行われていると、こういう地域に日本の総理が訪問すると、初めてのケースであったと思いますが、安全対策、秘密の保全、危機管理面など、最大限の配慮をしながら準備を進め、実行されたと理解しています。危険地における報道の在り方については、今後、関係者の意見や様々な海外の事例、例えばバイデン大統領、訪問しますときは報道機関との申し合わせ等々もあったようでありまして、こういった事例も参考にしながら、不断の検討を進めていく必要があると、こんなふうに考えています。
Question
中国新聞です。衆院小選挙区定数「10増10減」を巡る候補者調整について伺います。広島の選挙区について、寺田稔前総務相を広島4区、新谷正義氏を比例区の支部長に選任すると発表しました。コスタリカ方式を採用する考えはあるのでしょうか。関係者の間で意見が割れていますが、事実関係を伺います。
Answer
今回の決定については発表した通りです。いずれにせよ、今後、二人でしっかり協力、連携していくことが何より大切だと考えており、このことは二人にも直接伝えているところであります。
Question
中国新聞です。コスタリカにするかどうかはまだ話していないということでしょうか。
Answer
今、申し上げた通りです。
Question
朝日新聞です。4月の統一地方選についてですが、前半戦にあたる道府県議選や政令市議選では、女性の立候補予定者数が自民党は1割程度に留まっています。各党を見ても、中々、女性の候補者擁立は伸び悩んでいる状況ですが、現状の課題、それから今後の取り組みについて伺います。
Answer
既に申し上げておりますが、自民党では、女性、若者、多様な人材の活躍に向けて、私が本部長を務めております「党改革実行本部」に立ち上げられた「多様な人材の育成と登用プロジェクト・チーム」、また、女性局の「女性未来塾」はじめ、様々な取組みを進めているところであります。また、昨年11月には、私から全国の都道府県連に対して、統一地方選での女性候補者の擁立を積極的に進めるよう要請もしているところであります。こうした取り組み、もちろん道半ばだと考えておりますし、自民党の場合は、また地方においても現職の議員が多いと、こういう課題と言いますか、現状もあるところでありますが、女性が活躍する社会の実現に向けて、今後も各級選挙における女性候補の擁立に最大限努めていきたいと思います。