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役員会後 茂木幹事長記者会見

2023年2月13日(月)17:29~17:45
於:党本部平河クラブ会見場

梶山幹事長代行

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【冒頭発言】

岸田総裁からは、まず、週末に鼻の内視鏡手術を無事に終え、今日から執務に当たっている。役員各位にもご心配をおかけしたが、ご協力に感謝する。
新型コロナへの対応については、5類への移行に先立って、先週金曜に、マスクの取扱いについて決定をした。屋内外を問わず、マスクの着用は個人の判断に委ねることを基本とし、医療機関受診時や高齢者施設訪問時、通勤ラッシュなど混雑した電車・バスの乗車時などに限って、マスクの着用を推奨する。こうした新たな考え方については、1か月程度の準備・周知期間を設け、3月13日から適用していく。また、学校における卒業式に参加する生徒については、先行して、マスクをしないことを基本とする。
こども・子育て政策の一環として、先週金曜には「ギガスクール構想」の先進事例である埼玉県戸田市の小学校を訪問し、授業を見学させてもらった。一人一台のタブレット端末を自在に操作し、堂々と人前でプレゼンする小学生の様子を拝見し、大変心強く思った。全国にこうした新たな時代に適応した教育が根付くよう、しっかりと取り組んでいきたい。
2月6日発生のトルコ地震に対しては、即日出発した73名の国際緊急援助隊・救助チームが現地で活動を行っており、また、計41名の医療チームも現地入りしつつある。トルコからは、東日本大震災の折、多大な支援をいただいた。本日、つい先ほど、政府専用機が、最新の医療支援物資を積んで、現地に向け出発した。シリアに向けても、支援物資を届けることにしている。
日銀総裁の同意人事について、明日14日の衆参の議運委理事会の場において、政府案を提示させていただく。金融市場に与える影響などに細心の注意を払いつつ、最終的な人選を進めたい。
防衛力財源確保法案、GX推進法案、感染症危機管理統括庁設置のための法案など、順次閣議決定を進めている。党において精力的に審議いただいていることに感謝申し上げる。
今週も国会での論戦が続く。引き続き、御協力をお願いしたいというお話でした。
麻生副総裁からは、特段発言はございませんでした。
私(茂木幹事長)からは、先週10日(金)、公明党、国民民主党との3党幹事長会談を行い、賃上げの実現、子育て支援の2つの課題について、実務者協議を立ち上げることで合意した。今後、実務者の人選を進め、今週にも協議をスタートしたいと考えている。
先週6日に発生したトルコ南部地震は、発生から今日で一週間となるが、これまでにトルコ・シリア両国で合わせて3万3000人以上が犠牲となり、8万人を超える負傷者も出ている状況だ。お亡くなりになられた方やご遺族にお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われている方々にも心からお見舞い申し上げる。日本としても、地震発生当日に早速、国際緊急援助隊を現地に派遣し、被害の大きい地域での救援救助活動、捜索活動を行なっている。党としても、先週10日金曜から、「自由民主党トルコ・シリア地震救援募金」を実施している。党のホームページでも寄附募集の告知を行なっており、都道府県連等が行なった募金も集約して、後日、日本赤十字社にお届けする予定だ。
髙木国対委員長からは、本会議は、明日13時から「地方税法」と「地方交付税法」の趣旨説明質疑で所要1時間45分。
予算委員会は、本日は一般的質疑を行い、次回は15日(水)に集中審議7時間、16日(木)に中央公聴会の開催が決まっている。その後は、17日(金)午前中の一般的質疑、および20日(月)と21日(火)の分科会を提案中である。野党からは、22日(水)の集中審議を求められている。
明日の議運理事会で、日銀総裁をはじめとする同意人事案の内示がある。候補予定者の所信聴取など、所定の手続きを進めていく。
予算委員会と並行して財金委員会と総務委員会を開会し、「国税」や「地方税」を審査する態勢が調っている。また、内閣委員会も大臣所信に対する質疑を始めている。
野上参議院国対委員長からは、先週10日(金)、NHK党のガーシー君に対する懲罰事犯について、懲罰委員会を開会し、尾辻議長から、懲罰委員会に付託した理由について説明がなされた。
また、国対委員長会談を行ない、第2弾の国会同意人事案件等について協議を行なった。明日14日(火)の11時に、議運理事会において、政府から国会同意人事の内示を受ける予定である。
今週は、各委員会において精力的に委員派遣を行うということで、細かい委員派遣の日程についてお話がありました。
参議院においては、衆議院予算委員会の動きを注視しながら、いつからでも予算審議に入れるよう、体制整備を行なっていくというご発言でした。
関口参議院会長からは、衆議院においては、連日の予算委員会が行われ、お疲れ様です。参議院に送付されたら、一日も早く成立させられるよう、しっかりと準備を進めている。引き続きよろしくお願いする。
世耕参議院幹事長からは、ガーシー議員の懲罰について、先週10日(金)に懲罰委員会が開催され、参議院としての処分内容の検討が始まった。次回は21日(火)に開かれることになったが、私(世耕参議院幹事長)自身も委員に入っており、国会法に則り、厳正に対応していく。
森山選対委員長からは、衆議院の区割り改定に伴う選挙区支部長の調整について、先週10日(金)に支部長選任会議を開催し、新たに28名の支部長を選任した。昨年、選任した72名と合わせて、100選挙区において支部長が選任されることになった。残る34選挙区に関しても、引き続き調整を加速してまいりたい。
また、4月に行われる衆議院千葉5区補欠選挙について、わが党が実施している公募に72名の方から応募があった。地元における党の信頼回復と再出発に対して多くの期待が寄せられている顕れと受け止めている。今後、党本部と千葉県連が連携して、候補者の選考を進めていきたい。
萩生田政調会長からは、今国会提出予定法案のうち、予算関連法案については、先週までに党内手続きを終了し、現在、予算非関連法案や条約等の議論が進んでいる。
今週の政調審議会は明日14日に開催する。閣法・条約等、計11件の審査を予定している。了承した案件については、速やかに総務会にお諮りしたい。
遠藤総務会長からは、総務会は、明日14日(火)11時より開催する。案件は、政務調査会からの法案や条約など11件の審議を予定している。
役員会の概要については以上です。

質疑応答

Question
共同通信です。性的少数者への理解増進法案について伺います。週末から今日にかけて実施した弊社の世論調査で、LGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案が必要だとの回答が約64%に上りました。自民党としても法案提出に向けた準備を進めていくとされていますが、公明党は5月のG7広島サミットまでに法制化するべきだと主張しています。幹事長として法案成立に向けたスケジュール感について、現時点で、どのようにお考えでしょうか。
Answer
共同通信の世論調査の結果について私も拝見しております。LGBT等、性的少数者への理解増進は重要でありまして、なるべく早く法案を提出することが望ましいと、このように考えております。一方で、この法案、議員立法ということになると思っておりまして、その議員立法という性格も踏まえて、国会日程であったり、また与野党での調整状況等を見極めて適切に判断していきたいと考えております。
Question
産経新聞です。関連してお伺いします。法案を巡っては、自民党内に「差別は許されない」という文言に反発する声がある一方で、野党からは大幅な修正は認められないと牽制する声も出ています。こうした状況を幹事長は、どう受けとめていらっしゃるかと、今後、党内、あるいは他党との間で、どう調整を進めていくか、お考えをお聞かせください。
Answer
性的指向、性自認を理由とする不当な差別や偏見はあってはならないと、このように考えておりまして、引き続き法案の文言を含めて、党内の調整、また与野党間、議連もまた動き出すようでありますから、そういった与野党での調整を進めてもらいたいと、こんな風に考えております。
Question
朝日新聞です。日銀新総裁について、先ほど幹事長も役員会の総裁発言として、最終的な人選を進めているということで、ご発言、ご紹介をいただきましたけれど、週末にかけて報道の方では、政府が経済学者の植田和男さんを起用する方針を固めたという報道がなされております。現時点で幹事長あるいは党として政府から検討状況について何か聞かれていることがあればお伺いしたいということと、更に新体制となる日銀にどのようなことを求められることがあれば、お聞かせください。
Answer
日銀の人事案につきましては、先ほど役員会の概要の中でも、ご説明したところでありますが、総理の発言にもあった通り、現在、政府において明日の人事案の提示に向けて、最終調整中と、このように承知しています。その上で、新たな総裁、副総裁も含めた役員体制ということになるかもしれませんが、これについて申し上げますと、その資質として、色んな資質というものが当然考えられるものですが、主要国の中央銀行トップとの緊密な連携であったり、内外のマーケットに対する質の高い発信力などが格段に重要になっていると、こんな風に考えております。
Question
朝日新聞です。自民、公明、国民民主との実務者協議の関係なのですけれども、先ほど、幹事長は党の会合の中で、賃上げ実現に関しては上川幹事長代理を実務者にあてるということで、お話がありましたけれど、子育て支援に関しての実務者の選定が決まっていれば、お伺い出来ればと思います。
Answer
先週の段階では、私は、そうは申し上げてないと思います。多分、わが党においては、この賃上げの問題については小委員会の方が出来上がったと、それからまた、この子供・子育ての関係、これについては「こども・若者」輝く未来創造本部の中に、実現会議がありまして、そこでの議論も先週から始まっているところでありまして、そういったことも含めて人選をして、今週にも実務者協議をスタートしたいと申し上げて、具体的な名前については各党の、3党の実務者のメンバーが固まった段階で、ご報告したいと、発表したいと、こういう風に言ったつもりだったのですが、記憶が違っていますか。
Question
朝日新聞です。先週の会見は、まさにそう仰っていて、先ほど党の小委員会の方で、上川幹事長代理を賃上げ実現の方にということで。
Answer
さっき言ってましたね。確かにあっちでは。そういうことになると思いますけれど、まあ正式には3党の実務者が固まった段階でということになって、いずれにしても早い段階で、まず、これ、テーマは違いますけれど、まずは6人の実務者で集まってもらうといった形で、今、日程調整をしているところです。