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記者会見参院選国会予算

役員会後 茂木幹事長記者会見

2022年5月30日(月) 17:40~17:59
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、直近の世論調査の結果、非常に良い結果が出ているけれど、世論調査の数字が良い時ほど、気を引き締めて全力を尽くしていく必要がある。また物価動向についても最大限の注視をして対策をしっかりと進めていきたい。こういう話がありました。
先週は、日本外交にとって、大きな意味のある一週間だった。23日には、アメリカのバイデン大統領を日本に迎え、首脳会談を実施し、インド太平洋地域への米国の力強いコミットメントを示す機会になった。日米同盟の抑止力・対処力を強化していくことを確認するとともに、私からは、日本の防衛力の抜本的強化の方針を説明した。経済面でも、インド太平洋経済枠組み「IPEF」の立ち上げを歓迎し、日本も参加・協力することを伝えた。来年のG7サミットを広島で開催することでも一致した。
24日には、インドのモディ首相、豪州のアルバニージー首相が加わって、QUADの首脳会合を開催した。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた4か国の連携を示す良い機会になった。コロナ、インフラ、宇宙など幅広い分野で協力を進めていくことも確認できた。また、先週の後半は、アジア各国の首脳が訪日しておりましたので、その機会に各国との首脳との首脳会談も実施したと、こういう話でありました。
国内では、新しい資本主義のグランドデザインと実行計画、そして、骨太2022のとりまとめに向けた作業が大詰めを迎えつつある。党においても、新しい資本主義実行本部、政務調査会を中心に、充実した議論を積み重ねていただいた。心より感謝申し上げる。来週7日の閣議決定を目指して、政府・与党それぞれで、最終的な調整を進めていきたい。
国会では、補正予算の審議が続いている。気を抜かず、最後までしっかりと対応していきたい。こういう発言でありました。
麻生副総裁からは、国会も順調に進んでおり、支持率も高い水準を維持している。ただ、現状維持ではなくて、攻めの姿勢、何らかをつくっていく、こういう姿勢で投票日まで40日間、しっかりと臨んでいくことが重要だと、こういうお話でありました。
私からは、先週の外交日程について触れさせて頂いて、日米首脳会談、そしてQUADの首脳会合が日本で開催されて、内外の評価も極めてポジティブであったと考えている。来月ドイツで開催されるG7サミットまで、重要な外交日程が続く。政府・与党として、国際秩序の維持と強化に向け、引き続き日本が中心的役割を果たしていくことを内外に発信していきたいと申し上げました。
また、昨日投開票の新潟県の知事選挙で、自民、公明、国民民主党、連合が支持する花角英世知事が、トリプルスコア、50万票の大差で再選を果たした。この勢いを、参院選新潟選挙区での議席奪還につなげていきたいと申し上げました。
そして、参院選、公示日が3週間後に迫ってきたわけでありますが、今日、先ほど、遠藤選対委員長とともに、比例代表の新人女性候補4人を発表した。比例代表の候補者、33名のうち10名が女性となり、割合は30.3%、目標の3割を達成することが出来た。
また、本日、この役員会に先立って、第3回の「戦略策定本部」を開催して、各部門における今後の日程や最新の取組状況について確認を行った。公約の策定作業、広報戦略など、順調に準備を進めてもらっていると考えている。私もこの週末は西九州シリーズ、長崎、佐賀、熊本を回って、街頭演説や商店街の練り歩きなども行ったが、世論調査通りと言いますか、非常に有権者の反応も良かったと、こういう報告を申し上げました。投票日までまだ1カ月半あるということで、さらに緊張感を持って選挙対策を進めて、この高い内閣支持率、自民党支持率というものをしっかりと得票につなげていきたいとお話をしました。
そして、予算、先週の金曜日に、「令和4年度補正予算案」が衆議院本会議で可決して、今日から参議院での審議が始まっている。明日の月内の成立、さらに残された法案の成立に向けて、参議院の皆様には引き続きご尽力をよろしくお願いしたいと申し上げました。
髙木国対委員長からは、先週、与党と国民民主党の賛成で、補正予算を参議院に送付させていただいた。予算委員会は1日(水)午後に「ウクライナ問題等内外の諸課題」に関する4時間の集中審議を行うことで合意をしている。衆議院に残る閣法は、参議院先議の「自賠責法」だけで、来週の委員会可決を見込んでいる。議員立法は、文科委員会で「在外日本人学校教育振興法」の起草に向けて協議中であるという話がありました。
岡田参議院国対委員長からは、補正予算は、先週27日(金)の衆議院からの送付を受けて、今日は予算委員会を9時から、総括質疑を7時間コースで行なった。明日31日(火)は、予算委員会を9時に開会して、5時間の総括質疑の後、討論・採決を行う予定だと、その後、本会議を開会して、採決を行う予定だという話でありました。そして、補正予算の成立を前提に、1日(水)は本会議を10時に開会して、法案として最後の登壇である電波法案の趣旨説明・質疑を行う予定だと。そして、集中審議は、3日(金)13時から4時間コースで行う。2日(木)から、国対間の合意に基づいて、補正予算審議で中断していた各委員会の法案審査に入るということでありました。残された会期の中、非常に厳しい国会日程となるが、衆議院と連携を密にして、全力で臨んでいくのでよろしくお願いするという話でありました。
関口参議院会長からは、予算、明日の成立に向けて、緊張感を持って取り組んでいくのでよろしくお願いしたいという話でありました。
森屋参議院副幹事長からは、世耕幹事長は、参院選に向けた集会に出席するため、大阪に出張しているので、代わりに報告する。明日の補正予算成立に万全を尽くしていくが、会期末まで半月となり非常に厳しい日程が続いている。残された全ての法案の成立に向けて、政府、衆参の緊密な連携が不可欠であり、引き続きよろしくお願いしたいという話がありました。新潟県の知事選について、この勝利の勢いを参院選につなげていきたい。特に新潟県は、自民党にとって選挙区選出議員が裏表ともいない空白区であって、一層の支援をお願いするという話がありました。
遠藤選対委員長からは、参院選、選挙区に関しては、昨日、山形県連において元県議会議員の大内理加さんの擁立を決定して、党本部に公認申請した。速やかに手続きを行いたいと。また、比例代表に関しては、先ほども紹介した、4名の候補者、この決定を行ったところで、女性候補者の割合が3割に達したという話がありました。
高市政調会長からは、本日、「公約作成委員会」が開催された。各部会から提出された原稿を踏まえて、総合調整の議論を行ったところであると。また、先ほど開催された「参議院選挙戦略策定本部」にも、作業の経過等について報告をした。こうした過程でいただいた意見を踏まえながら最終調整を行い、正式決定に向けて作業を進めていきたいという話がありました。今週の政調審議会は明日の31日のみ。また、6月1日(水)に政調全体会議を開催して、「骨太の方針」や「新しい資本主義実行計画」、「規制改革」の平場の議論を予定している。
福田総務会長からは、総務会は、明日31日(火)に開催して、党改革の中のガバナンスコード、これについて諮る予定であるという話がありました。
小渕組織運動本部長からは、2点報告がありました。1点目は、国会議員の党員数が確定したことについて。党員獲得実積ベスト10について、氏名の発表がありました。総力を結集して、120万党員を目指していくということでありました。2点目は、ウクライナ人道支援募金について。3月13日から実施していたウクライナ人道支援募金を先般終了した。全国から多大なる善意をいただいた。募金総額は3千万円を上回った。正確に言いますと、3千3百27万9千39円ということです。各位のご協力に心より感謝申し上げると。お預かりした募金は、後日、日本赤十字社にお渡しをし、ウクライナでの人道危機対応及びウクライナからの避難民を受け入れる周辺国とその他の国々における救援活動の支援に役立てていただくというお話がありました。
上川幹事長代理から党改革実行本部座長として、先週、党改革実行本部の総会で了承された「ガバナンスコード案」について報告がありました。詳細な内容については、明日、上川座長がブリーフィングを行うということです。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

Question
朝日新聞です。新潟県知事選についてお伺いします。今回は、連合新潟が自民党と共に現職を支援しました。この構図が、参院選新潟選挙区へ与える影響と、さらに他の選挙区での連合との連携への期待などがあればお聞かせください
Answer
先ほども触れさせていただきましたけれど、今回の新潟知事選、ご指摘の連合、組合が、自民、公明、国民民主党とともに花角候補を支援すると、その一方で、野党の参議院議員が共産党、社民党が支援する新人候補の側に回ると、こういう構図で戦われたわけであります。私も先週の日曜日に、この花角候補の応援で新潟入りをしましたけれど、この知事選での対立の構図と、すぐこの後、参議院選ということになりますので、知事選は知事選、打って変わって参議院選は参議院選、こうはなりにくいんではないかなと考えておりまして、今回の知事選の勝利、この勢いを、新潟での選挙区の議席奪還につなげていきたい。こんなふうに考えているところであります。
また、全国レベル、これを見てみますと、これは連合の皆さん、特に一般の組合員の皆さんの中にも、「政治の安定」と、これが極めて重要であるという、こういう認識が拡がっていると思いますし、さらには現在のウクライナ情勢、そしてまた、エネルギーの安全保障等々を考えて、責任を持って安定供給、コスト、安全性、環境負荷、こういったバランスのとれたエネルギーミックスが必要だと、こういった考えも浸透しつつあるのではないかなと、こんなふうに考えています。
Question
共同通信です。参院選の選挙公約について伺います。先ほど、幹事長から順調に作業を進めてもらっていると、ご紹介がありましたけれど、幹事長として今回の公約で、どういった点を強く打ち出したり、重視していきたいか、お聞かせいただけますでしょうか。
Answer
まず一つは、ウクライナ情勢はじめ、これは国際的にも、また我が国を取り巻きます安全保障環境と、厳しさを増しているのは間違いないと思っておりまして、外交安全保障と、こういった問題について自民党が責任を持って、国民の生命、財産を守ると、そして我が国の主権、領土・領海・領空をしっかりと守っていくと、こういったことを打ち出したいと、そんなふうに思っております。
そして、これから経済の立て直しを図っていかなければならない。そういった中で岸田総理の提唱する新しい資本主義と、これから実行計画、そしてビジョンと、これももうすぐ示されるところでありまして、これも党の方でも新しい資本主義の実行本部でも提言の取りまとめを行ったところでありまして、自民党として、こういった形で日本経済を再生していく、こういった姿も示していきたいと思いますし、同時に地方を活性化すると、こういう観点から当然その農林水産業であったり、様々な産業と、この再生にもこれから力を入れていくわけでありますが、デジタル田園都市構想と、これを一つの起爆剤として大都市と地方の格差を是正していくと、こういった取り組みも重要なことだと思っておりまして、こういったことを前面に打ち出せればと思っておりますが、まさにその、どういった構成にするか、どういった文言にするか、これは最終調整の段階でありまして、決まった段階で改めて発表させていただきたいと、こんなふうに思っております。
Question
新潟日報です。新潟県知事選について伺います。この選挙結果、相手候補が脱原発を掲げて戦ったと、それに対して約50万票差という圧勝だったわけですけれども、この結果が東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働問題にどのような影響を与えるとお考えでしょうか。
Answer
今回の知事選、結果的にはトリプルスコア以上と、そして50万票の大差ということでありまして、これが県民の皆様のご判断なんだと思っております。そこの中には花角知事の、この4年間での 実績、また今後、住んでよし、訪れてよしと、そういった新潟を作っていくと、こういう期待感の表れでもあると思っております。同時に原発の問題につきまして、先ほどお答えをしたように、これからどういうエネルギーミックスを作っていくかと、責任を持ってバランスの取れたエネルギーミックスを作っていかなければならないと、他にスローガンのように、なにかをゼロにするということについては、理解が拡がらなかったというのが今回の結果だと思っております。一方で知事も原発の再稼働問題については県独自で、きちんと確認をすると、こういった作業を進めていきたいと、こういうお話をされておりますので、そういった県の取り組みも見ながらしっかりと連携していきたいと思っています。