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記者会見新型コロナウイルス国会外交

役員会後 茂木幹事長記者会見

2022年2月14日(月) 17:33~17:49
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、オミクロン株の感染拡大のペースが落ち着きつつあり、感染者数が減少している地域も増えているけれど、感染者数は高水準であり、今が正念場だと。昨日、期限を迎えた1都12県のまん延防止等重点措置について、3週間延長することとした。
また、看護師などの医療人材について、国が責任を持って、全国の公立病院から集め、ホテルなどに設けた臨時の医療施設に派遣するという、国と自治体が相互に協力・補完し合う新たな形の協力を東京都・大阪府と開始した。
ワクチン接種については、供給済みの3700万人分のワクチンがフル活用されるよう、自治体による接種券送付を加速させたい。職域接種については、準備が整った企業等から順次始めている。これらの取組によって、一日100万回までの加速化を実現させたい。
水際対策については、様々な意見があるが、オミクロン株に関する科学的知見の蓄積や、国内外の感染の状況の比較、ワクチン接種の進展、海外における水際措置の状況等を踏まえて、緩和の方向で検討を進めていきたい。
ウクライナは、予断を許さない情勢である。本日朝、NSC4大臣会合を開催した。ウクライナの危険度をレベル4に引き上げ、邦人への避難勧告を行った。外交上の取り組みを行っていくとともに、仮にロシア制裁となった場合の具体的内容についても、米国や欧州主要国と調整を行っている。また、天然ガスの需給がひっ迫する欧州向けに、わが国の需給安定に支障のない範囲で、最大限の協力を行うこととした。
原油高が国内経済に与える影響の問題については、官房長官をヘッドに、これまでの対応の効果を検証しつつ、国内外の情勢を見据えた更なる対策を検討している。
衆議院の予算委員会の審議が進んでいる。引き続き緊張感を持って取り組んでいきたいという話でありました。
麻生副総裁からは、ウクライナ情勢について国内は別としてBBCであったり、CNN、そういったものを見ると、更に緊迫した状況というのが伺えるとしっかりと注視をしていきたい。こういう発言がありました。
私からは、衆議院予算委員会、中央公聴会の日程も決まり、審議の方も、かなり積み重なってきている。本予算を一日も早く参議院に送付すべく全力で取り組んでいきたいとお話をしました。
オミクロン株の感染状況については、国内においては感染拡大のスピードは落ち着いてきており、また海外の一部の国では既にピークアウトと、こういう状況も迎えつつある。行動制限緩和と、こういった動きも多くの国で出てきている。日本にとっても昨年の末から行っている水際措置と、これについてはそろそろ段階的緩和を考えるタイミングに来ているのではないかと、こういうお話をさせていただきました。
引き続き感染拡大防止と、これにしっかり取り組まなくてはなりませんけれど、これと行動制限と言いますか、この感染拡大防止と社会経済活動のバランスと、これをよく考えた機動的な措置を政府には期待しているというお話を申し上げました。
更に、ウクライナ情勢と、これは緊迫をする中で一つは邦人の安全確保、保護の問題。更には、これが国際的な原油価格、エネルギー価格に対する影響と、どうなっているかとしっかり注視する必要があるというお話をしたところであります。
髙木国対委員長からは、予算委員会は、明日は公聴会ということで、16日と17日は分科会、18日は集中審議を行うことで合意している。今後、出口に向けて、丁寧に野党とも協議を進めていきたいという話でありました。国税と地方税も本予算と同時に送付できるように審査日程を検討している。また、先週、いわゆる文通費に関する初回の衆参与野党協議会を開いた。今後は2週間に1回のペースで開催していきたいという話でありました。トンガの災害に関して、義援金を贈ることになり、3月の歳費から5千円を天引きさせていただくということでした。
岡田参議院国対委員長からは、参議院の予算委員会は筆頭間協議を16日の10時に行う予定である。参議院になりますと、基本的質疑が片道ということになる。2.5倍計算でやっているのですけれども、往々にしてそれより伸びてしまう。こういうケースがあったのですけれど、最近は改善してきているとはいえ、しっかりこれが守られるようにしていきたいという話でありました。憲法審査会は16日の10時30分に、筆頭間協議を開いて、今後の進め方等について協議を行っていく。行政監視委員会は本日13時に開会し、国と地方の行政の役割分担について、参考人質疑を15時30分まで行った。
関口参議院会長からは、衆議院予算委員会では公聴会が開かれることになり、審議が進んでいることに対して感謝したいというお話でありました。
世耕参議院幹事長からは、衆議院予算委員会、公聴会、分科会が決まって山場を迎えるにあたり、更に衆議院と緊密に連携していきたい。また、参議院に予算が送られてきますと、おそらく改選期を迎える議員が質問のバッターとして立って、かなり厳しい質問も予測されると。しっかり政府の側でも答弁の準備を進めてほしいということでありました。更に、ガソリン価格の問題だけではなくて、物価の上昇等々、経済の問題についても、ぜひ目配りをしていただきたいということでありました。
遠藤選対委員長からは、4月24日の投開票になります参議院石川県選挙区の補欠選挙は、県連の方から、現職の比例代表議員でありまして、石川県出身の宮本周司参議院議員の公認申請がなされたので、その手続きを進めていて、一両日中に決定して公認発表したいということでありました。夏の参院選の前哨戦として重要な選挙と位置付けているという話でありました。
高市政調会長からは、ウクライナについては政調としても状況を注意深く見守っていきたいという話でありました。現在、各部会で予算非関連の閣法・条約の審議を行っている。これを踏まえて、今週、火・木の定例日に政審を開催する。明日火曜日の政審では、閣法7件、決議1本の審査を予定しており、了承した案件は、総務会に諮りたいということでありました。
福田総務会長からは、それを踏まえて、総務会は、明日15日火曜日そして18日金曜日に開催する予定だという発言がございました。
役員会の概要については以上です。

質疑応答

Question
NHKです。役員会の開始の前に岸田総理と麻生副総裁とお話をされていたかと思いますが、どういったテーマで意見交換されたのでしょうか。
Answer
国会運営全般、更には党運営の話をさせていただきました。参議院選まで半年を切ると、そしてまた国会においては予算案、これから衆議院でも採決、これも見据える時期に入っていると、こういった中で政府、そして自民党でしっかりと連携をしていきたい。こういう話をさせていただきました。
Question
時事通信です。貸金業法違反の罪に問われた元公明党衆議院議員の遠山清彦被告について伺います。今日、初公判が開かれまして起訴内容を認められました。このことに対する幹事長の受け止めと、参議院選への影響があるか、どのように見られているかお聞かせください。
Answer
他党の話でありまして、それぞれ党の関係者の方が然るべくコメントをされていると思います。注意深く伺っております。
Question
中国新聞です。2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、検察審査会の方から起訴相当の議決を受けた自民党所属の地方議員が相次いで辞職しています。このことについて受け止めをお願いします。また、併せて、こうした事態を受けて、政治とカネの問題をなくすため、どう対処されるか幹事長のお考えをお聞かせください。
Answer
議員の出処進退、これは正にそれぞれの議員、有権者から負託を受けて当選をされている方でありまして、それぞれの責任において判断をされる問題だと、こんなふうに考えております。また、政治とカネの問題という話でありましたけれど、それぞれの議員が法令に従って適正な政治活動に努めていく、こういったことが何より大切だと考えております。
Question
中国新聞です。関連して、地方議員の辞職に伴って広島県内では、今のところ2つの補選が行われようとしています。本来であれば、必要のないこういった選挙にまた税金が使われることになるわけですが、こうした事態をどう受け止められていますでしょうか。
Answer
様々な選挙というのは行われます。そして先ほど申し上げたように、議員の出処進退、これは今、お話があった点も含めて議員がそれを含めて判断をされる問題だと、こんなふうに考えております。
Question
北海道新聞です。役員会でも出ましたウクライナ情勢について伺います。ウクライナについて日本が欧米と足並みを揃えて制裁という考え方も出ているようですが、日本としてはロシアと北方領土問題もあってか、北方領土交渉との両立と可能とお考えでしょうか。
Answer
これは基本的に価値観の問題です。その力による一方的な現状変更の試み。これは地球上のどこにあっても行われてはいけない。そしてウクライナも含め、国の一体性、主権、これは守られなければいけない。これに抵触するような案件、事案が出た場合は日本として関係国とも連携をしながら、しっかりした対応をしていきたい。これまでもそのようにしてきましたし、仮にそういった状況がウクライナにも起こった場合には、米国、そしてG7、また欧州諸国と、これとも連携しながら、毅然とした対応をしていきたいと思っています。