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2022年1月5日(水) 11:21~11:38
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今日の役員会の概要を報告させていただきます。
岸田総理総裁からは、昨日、伊勢神宮に参拝した。今回、変異株の影響もあるので、閣僚も同行せず一人で参拝をしたけれど、晴天に恵まれ清々しい気持ちで参拝をして、良い一年にしたいと、そのように誓ったという話であります。そのような中、先ほど北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射した。極めて遺憾である。この事態を受け、私(岸田総理)から全力での情報収集・分析と国民への迅速・的確な情報の提供、航空機、船舶等の安全確認の徹底、不測の事態への万全な備えを指示した。これまで以上に緊張感を持って警戒監視を強めていくという話がありました。
また、昨年末から最大限の警戒心を持って状況を見守ってきたオミクロン株は、市中感染の発生が各地で明らかになっている。G7で最も厳しい水際対策で時間を稼ぐことができ、国内態勢の整備、3回目のワクチン接種の開始、無料検査の拡充、経口薬の確保・配送など、国内感染の増加に備えるための準備を進めることができている。今後は、水際対策の骨格は維持しながら、対策の軸足を国内対策へと移していきたい。感染の急拡大が確認された地域においても、症状に応じて宿泊・在宅療養も活用して、万一の感染急拡大期にも、医療のひっ迫を招くことがないように取り組んでいく。
また今年は、コロナを克服して経済V字回復を成し遂げ、さらに、そのチャンスを捉えてグリーン、デジタル、人への投資といった経済社会の変革に向けて大きな一歩を踏み出す一年とする決意で政権運営に取り組むという話がありました。
首脳外交、これも重視していきたいと考えており、オミクロンの状況も見極めて本格化したいという話であります。普遍的価値の重視、地球規模課題解決に向けた取り組み、国民の命と暮らしを守り抜く取り組みの三本柱からなる「新時代リアリズム外交」を進める。
さらに、自民党改革も待ったなしでありまして、私(茂木幹事長)を中心に、国民の期待に沿って大胆に推し進めてもらいたいという話がありました。
また憲法改正は、国会における活発な議論と、すそ野の広い国民議論を両輪とし力強く進めていただく重要な年になると考えている。
最後に、参議院選の勝利は、政策や外交を進める前提として政治の安定、政策課題で結果を出すために不可欠である。日本の将来を決める戦いであるとの覚悟で臨んでいきたいとの話がありました。
麻生副総裁からは、参議院選の勝利、これが様々な課題の解決に繋がっていく、オミクロン株の市中感染の影響にも注視をしながら、全力で取り組んでいきたい。
また、株価につきまして自分が財務大臣の時に、こんなに上がったことはなかったんだけども、株価、大発会で500円以上、上昇したと。世の中の期待も大きいのではないかなと、それにしっかり応えていきたい。岸田総理を先頭に明るく取り組んでいきたいというお話がありました。
私からは、今年も岸田総理を先頭に、党は政府と一致結束して、国民の声、地域の声をしっかりと国政に反映させていきたい。
また今年は、年始から沖縄の名護市長選を始めとする重要な各級選挙、そして夏には参議院選が行われる。まさに決戦の夏になる。そういう思いで党の総力を結集して、勝利に向けて全力を尽くしたいとお話をしました。
丁寧に、かつ、スピード感を持って、党運営、そして国会運営に取り組みたいと思います。
そんな中で、昨年来、積み残しになっております文通費についてでありますが、各党より提案されております日割りの問題、そして文通費の対象をどこまでにするか、こういったことについても共通認識をつくっていく必要がありますが、その文通費の公開の在り方、さらには残金の処理について各党との協議の枠組みの立ち上げ、自民党として提案をして積極的に、この協議を前に進めたいと、こういう話をさせていただきました。
髙木国対委員長からは、7日(金)に議運理事会を開き、官房長官から17日(月)に通常国会を召集する旨の伝達を受けることになっている。本予算を確実に年度内に成立させ、すべての提出予定法案を仕上げて、参議院選に向けて弾みをつけていきたい。こういう話がありました。文通費の問題については、私の発言をしっかりメモを取っていましたので、その方向で進めてくれるんじゃないかと、こんなふうに思います。
岡田参議院国対委員長からも同じように、通常国会の召集についての話がありました。夏に参議院選があると、その前の通常国会ということになりますので、衆議院、そして政府と連携して国会運営に丁寧に取り組み、参議院選の勝利に繋げていきたいという話がありました。
関口参議院会長からは、いよいよ参議院選挙の年となった。勝利に向けて、全力で取り組んでいきたい。また、昨年末に山田修路君が議員辞職し、会派所属議員数は110名となったという報告がありました。
世耕参議院幹事長からは、夏の参議院選挙の勝利を目指し全力で頑張っていきたい。そこの中でも特に様々な声、不安に寄り添う、現場に足を運んで、そういった声を吸い上げることが極めて重要であると考えているという発言がありました。また、大変心苦しいけれど石川県、4月に参議院の補欠選挙ということになり、この処理にも取り組んでいきたいという話がありました。衆議院と緊密に連携して、通常国会、特に予算委員会の準備を行っていきたいという発言がありました。
遠藤選対委員長からは、今年は1月16日告示の沖縄県名護市長選、南城市長選に始まり、4月の参院石川の補選、そして夏には第26回参議院選挙を中心に、さらに秋の沖縄知事選挙など各級重要選挙が目白押しになっている。新たに参議院の公認申請があった、福島の星北斗氏、そして神奈川選挙区の浅尾慶一郎氏の持ち回り手続きを開始した。新人1名と元職1名ということになります。本年もわが党の総力を結集し、各級選挙の勝利に向けて取り組んでいきたいという話でありました。
高市政調会長からは、本日、北朝鮮が飛翔体を発射した。詳細な分析には時間を要すると思うが、政調としても、政府と連携しながら状況を注視し、必要な対応をとっていきたい。新型コロナウイルスの感染が確認されてから、間もなく2年となる。今年こそ反転攻勢の年としたい。また、今年は、フランスの大統領選挙、米国の中間選挙、中国共産党大会はじめ、国際社会も様々なイベントを控えており、世界が大いに動く一年になる。気を引き締めて臨みたいという話であります。そして参議院選挙、今年は寅年でありますが、60年前の壬虎は池田勇人政権の時代であって、その時の参議院選挙では、自民党が69議席、そして野党第一党の当時の社会党が37議席ということで自民党として、池田政権、大勝利を収めた。今回も大いに躍進できるよう、政調としても精進してまいりたい。政調では当面、法案審査を中心に議論を行う。今年1回目の政審は、18日(火)を予定しているという話でありました。
福田総務会長からは、2月の中旬までは予算関連法案、さらには3月の党大会にかかる案件等の審議を中心に、総務会を開いていきたい。今週は総務会の開催を予定しておらず、18日が最初の総務会になる予定。こういう話でした。
木原官房副長官の方から、北朝鮮の飛翔体の発射について現段階で掴んでいる情報についての報告がありました。発射時間、8時07分、そして通常な飛翔経路であれば、大体500キロメートル飛んで、日本のEEZ外に着水したと推定されるが、さらに情報の収集分析を進めたい。いずれにしても、今回の飛翔体の発射、これは極めて遺憾な事態と考えている。このような発言がありました。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

Question
NHKです。北朝鮮についてですけれども、今後、党として何か対応されることがあれば、教えてください。
Answer
基本的に、これは言ってみますと対北朝鮮の対応、政府が中心になって行っていく。党としても連携をしながら、また政府の対応についてしっかりとバックアップをしていきたいと思っています。いずれにしても、発射されたもの、飛翔体がミサイルであれば、国連安保理決議に違反し、地域の平和と安全を脅かす暴挙でありまして、断じて許容されるものではないと考えております。引き続き政府と緊密に連携して情報収集に努めるとともに、しっかりした態勢を築いていくということが重要だと考えております。
Question
朝日新聞です。参議院選についてお伺いします。今、公認候補者の選定が進んでいると思いますが、いつまでに全体の候補者を選定するご予定であるのか、また勝敗ラインについても幹事長のお考えをお聞かせください。
Answer
地域によっても事情が違ってくるところがあります。宮城等々につきましては最終的な結論が出るのはおそらく4月になると、特殊事情もありますが、出来るだけこの1月2月に各地の候補者を決めていきたいということで、福島も決まる。神奈川の二人目も決まるということでありまして、32の一人区でどう勝利をするか、それからツーバイフォー。ツーバイフォーというのは、二人出すところ、北海道、それから千葉、東京、そして神奈川、このツーバイフォーでどう勝ち切っていくか、このことが極めて重要であると。こんなふうに考えておりますが、党としては当然、党が公認する全ての候補者の勝利に向けて全力で取り組むということでありますが、安定政権を維持すると。そのもとで様々な課題にしっかり対応し、結果を出していくと。こういう事を考えましたら、参議院においても過半数を維持すると。このことは極めて重要であると考えております。
Question
テレビ朝日です。自民党の武井俊輔議員が去年6月に車検が切れて、自賠責保険に入っていない自分の車を秘書に運転させたとして書類送検されました。幹事長の受け止めをお願いします。
Answer
事実であるとしましたら、極めて遺憾であると。このように思っております。こういった問題につきましては、まず本人がしっかりと説明責任を果たすということが重要だと思っております。
Question
朝日新聞です。先ほどの過半数を維持するというのは自民党単独でなのか、与党で過半数なのか教えてください。
Answer
与党です。