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2021年11月30日(火) 10:15~10:29
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】(茂木幹事長)

今日の役員会の概要を報告させていただきます。
岸田総裁からは、新型コロナの新たな変異株であるオミクロン株への緊急対応として、一つは外国人の入国について、本日11月30日午前0時より、全世界を対象に禁止をする。また、日本人等についても、南アなど9か国に加えて、感染が確認された14か国・地域からの帰国に対して、厳格な隔離措置を実施することにしたという話がありました。
オミクロン株についての情報がある程度、明らかになるまでの臨時異例の措置であり、ご理解いただきたい。国民の皆さんにご理解いただけるよう、丁寧な説明を行っていきたいし、また党としてもそれをお願いしたいという話がありました。
医療提供体制の強化、3回目のワクチン接種、検査体制の強化、飲み薬の普及など、最悪の事態を想定した準備を着々と進めている。具体的な行動によって、国民の皆さんの安心を取り戻したい。引き続き、危機の最中にある。気を引き締めて、新型コロナ対策に当たってほしいという話がありました。
先週19日には、総額56兆円規模の経済対策をとりまとめた。来週には臨時国会を召集し、先週閣議決定した補正予算を中心に、本格的に国会論戦が始まる。我々の政策を国民の皆さんにお届けしたい。
また、12月は、年末に向けて税制や来年度予算編成も正念場を迎える。国会審議や、経済対策の早期執行、さらには、税・予算のとりまとめについて、皆さんの協力を心よりお願いする。
また、喫緊の課題に取り組んだ後は、新しい資本主義の実現が大きなテーマとなる。「新しい資本主義実現本部」、先週からスタートいたしておりますが、大いに議論していただき、政府と党が一体となって、力強く政策を打ち出していきたい。総裁からは以上の発言がございました。
私からは、新たな変異株オミクロン株について、総裁から発言があったところでありますが、まだその全容、解明されていないものの感染力が非常に強いとされ、また、世界各地への感染拡大がみられると。日本国内での感染状況が落ち着きつつある中で、オミクロン株の国内流入・感染拡大を未然に防ぐため政府が本日から速やかに厳格かつ時限的な水際措置を取ったことは極めて適切であると考えていると、このように発言をいたしました。
また、先週末、沖縄県を訪問し、来年1月に行われる名護市長選や夏の参議院選に向け、地元の様々な方々との意見交換や、軽石被害の現場視察を行ってきた。今週末には山梨県を訪問したいと考えている。参議院選に向け、遠藤選対委員長や参議院側ともよく連携をして、しっかりした体制を構築していきたいとお話しました。
そして、いよいよ来週から臨時国会が始まります。まずは、経済対策を具体化する補正予算の早期成立を図りたい。政府ともしっかり連携して、一致結束して臨みたいと、このように発言しました。
髙木国対委員長からは、12月6日召集の臨時国会の会期については、引き続き野党と協議を行っている。召集日の日程、所信表明演説、財政演説などについては合意済み。補正予算の速やかな成立に向けてしっかり対応していきたい。文書交通費については、臨時国会で成案を得ることで立民と合意しており、議運で協議を進める。あわせて歳費の2割削減についても協議していくという話がありました。
岡田参議院国対委員長からは、先週26日に官房長官から次期臨時国会召集の伝達を受けた。臨時国会では総理の所信、各党代表質問が予定をされ、その後、補正予算の審議に入る。タイトな日程となるが、衆議院と連携を密にして臨んでいきたいとの発言がありました。
関口参議院会長からは、参議院自民党でも新体制が始まった。臨時国会の召集に向けて、幹事長室、国対、政審、議運を中心に準備を進めている。衆議院と緊密に連携していくという話がありました。
世耕参議院幹事長からは、衆議院と連携して補正予算及び関連法案の早期成立を目指していく。オミクロン株の対応については、全世界を対象に外国人を入国禁止にしたことは、水際対策の強化に非常に効果がある。参議院自民党としても全面的に政府を支援していくという話がありました。また、この一か月間、こういった形で入国を閉じるわけでありますから、その間に色んな入国に関わりますデジタル化と、これが日本の場合、遅れている部分もあるので、ぜひその点を進めてほしいと、こういう発言があったところであります。
遠藤選対委員長からは、先週26日から、茂木幹事長と手分けをして、来年の参議院選挙の1人区、これを主な対象として県連回りを開始した。最初の訪問地として長野県を訪問し、県連役員と先の衆院総選挙に対する意見交換と参院選候補者選考状況等についてヒアリングを行った。今週は、12月2日に新潟県を訪問する予定だということです。また、今週から合区の対象区であります鳥取・島根と徳島・高知県連に対するヒアリングを茂木幹事長と世耕参院幹事長と実施していくという話がありました。
高市政調会長からは、明日、政調全体会議を開き、来年度予算編成の基本方針に関する平場の議論を行う。順調に進めば、臨時国会提出予定法案と併せ、12月3日の政審で審査し、了承した場合には総務会に諮りたい。税制改正大綱、予算編成大綱については、来週中の手続きを目標に引き続き議論を進めていきたいという話がありました。
福田総務会長からは、12月3日に総務会を開催して、補正予算関連法案の審議を行う、こういう報告がありました。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

Question
NHKです。こども庁の設置に向けた党内議論について伺います。政府の有識者会議が昨日、報告書を取りまとめて岸田総理に提出しまして、総理は年末までに基本方針を固めるとのお考えを示されました。今後の党内議論はどのように進めていくお考えでしょうか。
Answer
こども庁に関連しましては、こども庁の設置、さらには、これに関連しまして、今、厚労省でやっている仕事、文科省でやっている仕事、内閣府でやっている仕事、こういったものをこども庁にまとめていくと、こういう束ね法案、さらには子供を育てていくと、これに関します基本的な基本法、こういったものも成立させていく必要があると、こんなふうに考えておりまして、党におきましても今日からこれに関した本部をスタートさせまして、議論を加速していきたいと思っております。
Question
新潟日報です。自民党の泉田裕彦衆議院議員が昨日、自身のツイッターで「今回の衆議院議員総選挙で裏金を要求された。違法行為はお断りしたが、選挙は大変だった」などと書き込みました。何が裏金にあたるかや誰に要求されたかは明らかにしていませんが、この書き込みに対する幹事長の受け止めと、党として調査を行うなど何か対応するお考えはありますでしょうか。
Answer
見てないから分からないです。
Question
新潟日報です。この件について泉田氏から直接、話を聞いたりする予定などはありますでしょうか。
Answer
まだ見てないので、どういう問題だか分かりませんので。こういった問題について全員のツイッターを、私が事前にチェックできるわけではありません。もし何かありましたら事前に、こういったことについて問題提起したい。ぜひ、そのようにお話しください。その方が生産的な質疑応答になると思います。
Question
読売新聞です。来年春の石川県知事選について伺います。既に自民党の前衆議院議員の馳浩さんが出馬を表明していますけれども、週末に地元で山田修路参議院議員も出馬の意向を表明されました。二人が出馬すれば、保守分裂の選挙となりますけれども、現時点で自民党として介入するようなことがあれば、教えてください。
Answer
まだ選挙まで期間もありますが、基本的にこれまで馳前議員が知事選への出馬を前提に準備を進めていたと。これは県連もそうでありますし、党本部もその方向であったと思っております。そういった中で新たな話が出てくるとしたら、まずはよく調整する必要があるなと思っておりますけど、率直に言いまして参議院議員としての任期も残っていると、そういった中で、突然そういう表明するということにつきましては、驚きを隠せない、こういうものがあります。
Question
毎日新聞です。沖縄に続いて、山梨の出張ということですけれども、来年の参院選の候補者の選定なども今後進んでいくと思いますが、改めて出張の狙いを教えてください。
Answer
二つ考えておりまして、一つは、山梨も非常に水害等の災害の多い地域であります。河川の氾濫等が毎年のように起こるということでありまして、そういった現場を視察し、また関係者との意見交換等々も行っていくと。ご案内の通り、今回の経済対策の中でも四つの柱の一つとして、自然災害から国民の生命や暮らしを守っていくと、防災、減災、国土強靱化と、大きな柱として取り上げているところでありまして、実際にそういった、危険な現場、こういったものも見させていただいて、どういう対応が必要か、よく意見を聞きたい、そんなふうに思っております。そして二つ目は、やはり参議院選挙に向けまして、山梨も一人区というところであります。前回、勝利しておりますが、前々回、6年前の選挙では残念ながら議席を獲得することが出来なかった。こういう状況でありまして、早期の候補者の擁立を始め、どういった形で、しっかりした参議院選への態勢が作っていけるか、県連関係、県連を始め、皆さんとよく協議していきたい、こんなふうに思っています。