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2021年8月3日(火) 11:15~11:35
於:党本部平河クラブ会見場

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【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、全国の多くの地域で、より感染力が強いとされる変異株への置き換わりが進み、新型コロナの感染者が急激なスピードで増え続けている。緊急事態宣言やまん延防止措置の地域を拡大し、期間も8月末まで延長した。
他方、ワクチン接種が進む中で、高齢者の重症者数や死亡者数は、過去の感染拡大期と比較し、低い水準で推移するなど、状況は大きく変化している。感染者が急増する中で、地域医療を機能させることが最大の課題であり、重症者や重症化リスクの高い方は確実に入院していただき、それ以外の方は、症状が悪くなればすぐに入院できる体制を確保する方針とした。私自身、医療関係者に直接、協力をお願いし、自治体とも連携しながら、病床の確保に万全を期していく。
ワクチンについては、自治体、医療機関は1日130万回、企業・大学は1日20万回と、予想を上回るペースで接種が進んでおり、高齢者の86%の方が1回以上の接種を、75%の方が2回の接種を完了している。今後は、重症化リスクの高い40代、50代の方々、そして感染が大きく広がっている若い世代への接種に注力していく。
日程が許せば6日に広島、9日に長崎を訪問し、それぞれの平和祈念式典に出席する。黒い雨訴訟については、上告しない決断をした。原告の皆様に被爆者手帳を速やかに発行し、同じような事情にあった方々についても、国、県、市が連携し、救済に向け早急に対応する。
オリンピックでは、日本選手の素晴らしい活躍が続いている。8日の閉会式まで高い緊張感を持って、感染対策、セキュリティ対策などに万全を期していく。
森山国対委員長からは、先週28日(水)の与野党国対委員長会談において、総理出席の予算委員会か厚労委員会を開催して欲しいとの要請があったが、明日、田村厚労大臣出席のもと厚労委員会を開くことで合意した。
末松参院国対委員長からは、閉会中審査については、厚労委員会を5日(木)に行うことで合意している。
関口参院会長からは、衆議院選挙、来年の参議院選挙に向けた大事な時期であり、しっかり取り組んでいく。新型コロナの感染状況は非常に厳しい状況にあり、政府を全面的に支えてまいりたい。
世耕参院幹事長からは、東京オリンピックが、このまま無事に終えることができるよう尽力していきたい。新型コロナの感染が拡大しており、国民は大変不安を感じている。政府におかれては正確なデータとコミュニケーションをしっかりとっていただき国民の気を引き締めながら、一方でいたずらな不安を抱かせることのないよう努めていただきたい。
山口選対委員長からは、横浜市長選挙に出馬する小此木八郎氏の辞職に伴い空白となった衆議院神奈川3区の支部長選任に関して、このたび神奈川県連より、来年夏の参議院選挙における中西健治参議院議員の公認辞退と、神奈川3区支部長への選任申請があった。これを受け、参議院選挙における中西議員の公認辞退手続きを進めると同時に、本日、支部長選任に関する会議を開き、神奈川3区支部長選任について協議する。横浜市長選挙は8日(日)に告示される。地元組織は自主投票としている。
下村政調会長からは、先週末、緊急事態宣言の追加・延長や新たなまん延防止措置が決定された。経済への影響を注視し、様々なことを視野に入れながら、しっかり対応していきたい。今週の政審は本日開催し、政府への提言を審査する。今月末の概算要求締め切りに向け、先月から各部会で議論を開始している。今月後半には各部会で重点項目をまとめていきたい。政府の締め切り前には、政審で各部会の重点項目の報告を受ける予定。
佐藤総務会長からは、総裁選挙の施行期日については、総務会の議を経て決定することになっている。本日立ち上がる総裁選挙管理委員会より提案があれば、速やかに総務会を開催し、諮りたい。
小野寺組織運動本部長からは、衆議院選挙に向け、各種友好団体との連携強化の一環として、主要団体実務者研修会を5日(木)14時より8階ホールにてオンラインも活用して開催する。各級選挙において協力いただいている主要団体の実務者との一体感を通じて、選挙に向けた準備を整えてまいりたい。
柴山幹事長代理からは、先週、与党歳費法PTにおいて、当選無効になった場合の議員歳費の取り扱いについて、大筋で方向性を合意した。

【冒頭発言】(二階幹事長)

総裁選挙管理委員の選任についてご報告します。今回の総裁選挙は、総裁の任期満了に伴うものであり、党則に基づき、国会議員および党員・党友の投票によって行われます。規程に基づく総裁の指名によって、11名の委員が選出されましたので、ご報告いたします。本日午後、第1回の管理委員会が開催され、委員長が選出される予定であります。総裁選挙の施行期日については、今後、選管で協議し、総務会に諮られることとなります。選管委員の選任についてのご報告は以上の通りであります。次回の役員会・役員連絡会は、8月24日(火)に開催いたします。

質疑応答

Question
毎日新聞です。今日8月3日で、二階幹事長が幹事長に就任されて5年を迎えられたと思います。あらためて、この5年の振り返りと今後の抱負をお願いいたします。
Answer
ありがとうございます。毎日毎日が、全力投球ということで今日一日ようやく終わったと、明日また頑張ろうと、こういうことの積み重ねであって、そういう日時が過ぎ去ったということは、あまり日常の仕事の中で考えたことはありませんが、マスコミの皆さんをはじめ党員・党友の皆さんのご協力のおかげで今日までたどり着くことが出来たということであって、しっかり謙虚に取り組んでいきたいと思います。
Question
NHKです。幹事長のお話にもありました総裁選挙管理委員会についてお伺いします。総裁の任期が迫る中で、今回総裁選の日程を決めるためのものということですけれども、総裁選の日程について、衆院選の後にすべきだという延期論もあるのですが、あくまでこれは総裁選の日程についてはまず固めるべきだというお考えでしょうか。
Answer
淡々と進めていくことが大事だと思っております。
Question
時事通信です。下村政調会長や甘利税調会長が、総裁選を衆院選後まで先送りすることについて言及されています。その考えについてどのようにお考えでしょうか。
Answer
直接聞いたことがありませんから、お答えのしようがありません。
Question
中国新聞です。山口3区の問題で林芳正参議院議員が、鞍替えを正式に表明しまして、今月中旬にも議員辞職される意向を周辺にも伝えているということです。一方で現職の河村建夫元官房長官は、鞍替えするのは選対要綱違反にあたるのではないかということで、お互いに一歩も引かないような状況になっておりますけれども、幹事長は以前記者会見の場で鞍替えについて党則に則って、処分も辞さないという考えを述べられていましたが、あらためて今どういうお考えであるのかという点と、今後党としてどのように対応していくのかという2点をお聞かせください。
Answer
まずは、第一義的に地元のご判断を待ちたいと思っております。
Question
中国新聞です。それは具体的に、地元の県連がどういった公認申請を挙げてくるのかというのを待ちたいということですか。
Answer
地元の意見を十分に聞きたいと思っております。
Question
日経新聞です。今日、総裁選管が立ち上がり、現時点で菅総理は総裁選への出馬の意欲を見せていますが、二階幹事長は次の総裁選でも菅総理を支持するお考えに変わりはないか、あらためてお聞かせください。
Answer
幹事長は、総裁選挙の審判をしなきゃいけないような立場ですから、出来るだけ党内公平に見守っていきたいと思っておりますが、今、菅総裁が今日しっかり頑張っておられるわけでありますから、今すぐ菅総裁を変える意義は私には見つからない、むしろしっかり続投していただきたいと思う声の方が、国民の間にも党内にも強いのではないかというふうに判断をいたしております。
Question
中国新聞です。2019年の河井夫妻の大規模買収事件の関係で、1億5千万円の提供について近々説明するということでしたけれども、検察の押収書類は返ってきたということですけれども、現在の状況と説明の時期についてお聞かせください。
Answer
まだ、書類が返ってきたかどうか直接は存じませんが、書類も見ておりませんし、今はまだお答えのしようがありません。
Question
中国新聞です。検察当局から関係書類が返ってきたというところまではご承知なのでしょうか。
Answer
報道か何かで知ったんじゃないかと思います。
Question
中国新聞です。まだ幹事長は見ていないということですか。
Answer
はい。
Question
中国新聞です。説明の時期についてもまだ決まっていないということですか。
Answer
そういうことです。
Question
毎日新聞です。総裁選の話に戻りますが、先ほど幹事長は「菅総裁を変える意義は見つからないと思っている」とご発言されましたが、そうすると今回の総裁選に関しては無投票で菅さんが再選するということもあり得べしとお考えなのか、あるいはたくさん候補が出て、しっかり意見を戦わせた総裁選をするのが望ましいと思うか、どのようにお考えでしょうか。
Answer
党は、基本的には総裁選挙は総裁たらんとする人が手を挙げると、そういう人が複数あった場合に選挙になるわけですが、今のところ複数の候補になり得るかどうか見通しが今のところはないわけです。ですから、現職が再選される可能性が極めて強い。こういう状況であるということは、誰もが承知の通りであります。
Question
北海道新聞です。鶏卵業者から、大臣在任中に現金500万円を受け取ったとして収賄罪で起訴された川貴盛元農水大臣の初公判が本日東京地裁で開かれるのですが、政治とカネの問題が再びクローズアップされるということになりますが、川元大臣の問題を含めて、衆院選を控えて党としてどういうふうに教訓にしていくか、お考えをお聞かせください。
Answer
この鶏卵業者のこの問題と言ったって、たまたまこうしたことが今東京地裁で、審議が行われているわけでありますが、私どもは詳しい内容を存じ上げているわけではありませんから、検察のご判断ということに対して我々は、政治の側としては当然のことではありますが、謙虚に見守っていきたいと思います。
Question
テレビ朝日です。オリンピックに関して伺います。日本選手の活躍でかなり盛り上がりを見せていますけれども、こうした明るいニュースが流されることによって選挙も控えていますけれども、政権与党にとって追い風になり得るとお考えになりますか。
Answer
別にオリンピックが追い風で、選挙に有利だということは考えてはおりませんが、オリンピックの成功は私ども政権にとっても、自由民主党にとりましても、このことを一生懸命支えてきた者として嬉しく思っております。国民の皆さんの評価は国民の皆さんの評価であります。
Question
西日本新聞です。首都圏を中心にコロナの感染拡大が、かなり増えている状況ですけれども、この感染拡大と衆院選の時期への影響についてどのようにお考えでしょうか。
Answer
コロナが収まってもらいたいということは誰もが考えていることでありまして、我々としてもコロナの収束、そして政治日程ということでありますが、コロナだからということで政治日程をすっかり延ばしてしまうというわけにもいかないでしょうから、その状況をよく見極めて判断したいと思います。国民の皆さんも理解してくださるものと思っております。
Question
北海道新聞です。川元大臣の裁判の話に戻りますが、裁判については謙虚に見守っていくというのは当然の事なのですけれども、こういう問題が二度と起きないために党としてどういうふうに働きかけていくか、どういうことをしていくかということをお聞かせください。
Answer
こういう事が起こった場合、議員個々の判断によって、こうしたことに対して身辺を清らかに、身を引き締めていきたいと誰もが考えることでありますから、党員の皆さんの良識に期待したいと思っております。