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2021年6月29日(火) 11:03~11:26
於:党本部平河クラブ会見場

二階幹事長

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【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、今度の日曜日は東京都議選の投票日であり、自民党の60人の公認候補の全員当選に向けて、最後まで戦い抜きたい。協力をお願い申し上げる。
先週、小此木大臣が辞任され、後任に棚橋議員を任命した。棚橋大臣には東京オリンピック・パラリンピック大会の警備、さらに災害対応などにしっかりとリーダーシップを発揮していただき、内閣の最重要課題である国民の安全・安心の確保に全力で取り組んでいくことを期待したい。
新型コロナについては、全国では減少傾向にあるが、首都圏においては、やや増加傾向にあり、リバウンドへの強い警戒が必要と考えている。状況をよく見て必要な対策を機動的に講じていきたい。
昨日、水際対策の最前線である羽田の検疫所を視察した。今後本格化する、オリ・パラ関係者の入国の際には、一般の入国者と完全に離れて、接触しないように、徹底した管理を行いたい。
ワクチンについては、目標の1日100万回接種をはるかに超えて今、増え続けている。すでに高齢者の過半数を超える方が、1回目の接種を終えて、総接種回数も4千万回に達した。職場や大学における接種についても予想をはるかに超える方からの申し込みがあったため、一度、内容を精査しているところ。そのような中で、対応していきたいと思う。
森山国対委員長からは、野党から要求があった閉会中審査に関して、国対委員長会談で協議した結果、7月7日に厚生労働委員会、14日に内閣委員会を開会することで合意した。11日に期限を迎える「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」については、政府の方針を見ながら議運で対応する。
末松参院国対委員長からは、閉会中審査について、厚生労働委員会は7月8日、内閣委員会は15日に行う。議運委員会の開会についても、衆議院と連携を密にして調整して参りたい。
武見参院副会長からは、東京都議選は、各地で大変厳しい戦いをしている。参議院自民党として全力で応援していく。
世耕参院幹事長からは、先週金曜に国勢調査の速報値が発表され、参議院選挙区の最大の一票の格差が、福井と宮城の間で3.026倍となった。この数字を踏まえ、政策審議会や参議院改革協議会で参議院の選挙制度について議論していきたい。東京都議選は、残り5日間であり、気を抜かずに全力で応援していく。
林選対委員長筆頭代理からは、東京都議選は終盤に差しかかって、各選挙区では激戦が続いており、最後まで全く予断を許さない状況。この重要な戦いで、何としても勝利するため、最後まで支援をお願いする。7月1日には、兵庫県知事選が告示される。推薦候補の齋藤元彦氏の勝利に向け支援をお願いする。
下村政調会長からは、本日11時30分より、「新型コロナウイルス感染症対策本部」と「社会保障制度調査会」、「ワクチン対策PT」の合同役員会を開催する。ワクチン接種に関する最新状況について政府から説明を受けるとともに党からの意見も伝えていきたい。今週は政審を開催しない。政府側でシーリングの準備が整い次第、政調全体会議を行ったうえで、政審で審査を行う予定。
佐藤総務会長からは、本日は総務会を開催しない。

小野寺組織運動本部長からは、東京都議選対策として、友好団体への支援要請や、街頭演説への党役員応援弁士派遣を行っている。引き続き協力をお願いする。

【冒頭発言】(二階幹事長)

今週末、東京都議選の投票日を迎えることは、ご承知のとおりであります。選挙の最後まで、党一丸となって、全力を尽くして戦い抜いて参りたいと存じます。また今週木曜には、兵庫県の知事選挙が告示されるわけであります。党は、新人の齋藤元彦氏を推薦しているわけであります。両選挙の必勝に向けて、一人でも多くの方に、お声がけを頂くよう、あらためて党全体として今、懸命の努力を続けているところであります。

質疑応答

Question
NHKです。都議選に関してお聞きします。先週の二幹二国で、都議選の目標について自公で過半数という確認をされていますが、幹事長としても勝敗ラインについては、自公で過半数というお考えにお変わりないでしょうか。
Answer
選挙は一人一人の懸命の努力が、その地域の皆さんによって評価されるわけでありますし、地方選挙というのは地域の皆さんが、その日常活動から本人の生まれたところから、子供の頃はどうだった、学生の頃はどうだった、その一族はどういう地域に貢献をしているか、いないか、そういうことをよく知っておられるわけです。ですから、応援演説も大変大事ですし、自分の演説も大事ですけれども、出た瞬間に周りの人たちは本人を評価することを承知しておられるわけです。そういう意味で、日頃のご努力の成果をあらためて自ら皆さんにご理解いただけるような努力をしていく。その懸命の姿を皆が期待しているわけです。党がどうだとか、皆さんの得意の調査がどうだとかいうようなことに右顧左眄していないで、一人でも多くの人たちに自らの考えを訴えて、ご理解をいただけるように懸命の努力をすると、こういうことです。その後ろ姿を皆が期待してくれているわけです。選挙というのはそんなものだと思います。
Question
フジテレビです。小池東京都知事が先週から体調を崩されて入院、療養を続けていらっしゃいますが、このことへの受け止めと都議選や国政に与える影響についてお聞かせください。
Answer
当然、ゆっくり静養されて全快、しっかりお体を回復されて、あらためて東京都のリーダーとして引き続いてご活躍を頂きたいと、こう希望し、期待をしております。都議選や国政に与える影響は全くないとは言いませんが、そのことだけで選挙が決まるわけではありませんから、それはそれで、ハンディはハンディとして皆が補っていけばよいことですから、選挙の結果には影響はないでしょう。
Question
東京新聞です。小池都知事の入院に関連して、先週、麻生太郎財務大臣が小池都知事が体調を崩したことについて「自分でまいた種」だと揶揄するような発言がありましたが、これについてどのように思われますか。
Answer
問題外だと思いますから、答弁は致しません。
Question
NHKです。都議選に関連して、幹事長は先週の結団式で都議選について、「国全体の政治への役割を果たす。極めて重要な選挙だ」というふうに仰られていましたが、あらためて都議選の結果が秋までに行われる衆院選に与える影響についてお願いします。
Answer
都議選は都議選、衆議院選挙は衆議院選挙。都議選挙は大きい県会議員選挙ですよ。東京都県会議員選挙と思ったら、正常に皆判断できるわけですよ。都議選なんて言うと、皆びっくりしちゃうんだけど、それぞれの地域の選挙です。ですから、選挙戦術も大事ですけれども、候補者の今日までの日頃の努力、四六時中の活動、これを都民の皆さんはちゃんと見ているわけです。一票一票というものを大変、皆が大事に考えてくださっている。その一票一票を考えてくださっているということは、逆に裏返せば大変厳しい評価も、厳しい採点も下されるということを覚悟して、我々、選挙に臨む者は頑張っていかなくてはならない。こういう事だと思います。
Question
中国新聞です。山口3区を巡って、林芳正参議院議員がいわゆる鞍替えをして山口3区から立候補すると周囲に伝えたとされています。今、3区の現職は二階派の幹部でもあります河村建夫議員であります。まず、林議員の意向について受け止めをお聞かせください。
Answer
本人から何も聞いておりませんから、お答えのしようがありません。現職優先であることは間違いありません。
Question
中国新聞です。公認がということですか。
Answer
当たり前のことです。
Question
中国新聞です。仮に現職優先だという中で、林議員が無所属でも山口3区から出るといった場合には、何らかの党としての処分というのは考えておられますか。
Answer
今からそんなことを期待しているわけではありませんが、ずっと進んでくれば結果はそういうことになるというふうに党則に書いてあるのです。党員である以上知っているはずです。
Question
中国新聞です。そういう処分も辞さないということですか。
Answer
当たり前のことではありませんか。
Question
朝日新聞です。次期衆議院選挙の群馬1区についてお伺いします。安倍晋三前首相が先週、現職の尾身朝子衆議院議員の前橋市内で開いた集会で講演をしまして、その後、記者団に「尾身さんが公認候補でなくなるということは、私はあり得ないと思っている」と話されました。群馬1区では、二階派の中曽根康隆衆議院議員も出馬したいとの意向を示していますけれども、こちらについては党本部としてどのように対応するお考えでしょうか。
Answer
地元の意見を十分慎重に聞いた上で判断したいと思います。
Question
朝日新聞です。全国の選挙区調整についてですが、先ほど山口3区の際に仰られたように、現職優先とする原則を全国一律で重視していくお考えなのか、それとも選挙区の個別の事情によっては臨機応変に判断することもあり得るというお考えなのか、どちらでしょうか。
Answer
それはその時の情勢によって判断するわけですけれども、基本原則は現職優先であります。
Question
毎日新聞です。衆議院の区割りについて伺います。総務省が先週、国勢調査に基づいて次の次の衆院選から適用される区割りについて10増10減が必要だと発表しました。幹事長の和歌山も減少区の対象に入っていると思うのですが、このことの受け止めをお願いします。
Answer
それはルールに従って対応する以外に、土俵の大きさに文句をつけた相撲取りは過去にありますか。我々は決められたルールに従って、そこで立候補するという以外にないじゃないですか。
Question
毎日新聞です。このアダムズ方式を巡っては、都市部にどんどん議員の数が集中して、地方の議員の皆さんがどんどん減っていくというような偏りも指摘されているのですが、この点についてはどのようにお考えでしょうか。
Answer
昔から、そういうことを言われているんです。人口集中地域に国会議員の数が増えるというのは、数を主体に考えてみれば、そういうことですけど、もっと別の考え方も大事になってくるのではないかという多くの党内からの声は伺っております。しかし、その声だけで数を無視するわけにもいかず、そこのバランスをどう考えていくかというのが、この政治の難しいところではありますが、これは自民党が有利であるとか有利ではないとか言う前に、国民の皆さんのお考えが那辺にあるかということを十分お聞きした上、謙虚に判断していきたいと思います。
Question
産経新聞です。今週から来月にかけて、派閥のパーティが予定されております。コロナ禍で大規模なイベントをやることへの懸念もありますけれども、幹事長はどうお考えでしょうか。
Answer
それぞれの派閥のご判断で常識的に対応なさると思いますから、子供に何かを言うように色々なことを言うべきではないと思います。それぞれのお考え、それぞれの行動、お互いに尊重し合って、結果的に成功するように頑張っていただきたいと思います。
Question
産経新聞です。総裁選の関連で伺います。総裁任期は9月末に切れますけれども、場合によっては総裁任期を延長して、衆院選後に総裁選を実施するというお考えは、現時点ではありますでしょうか。
Answer
それは私の判断で決めるべきものではありませんから、党内できちっとした議論をして結論を得たいと思います。
Question
京都新聞です。次の衆議院選挙に向けて京都1区の伊吹文明元衆議院議長が昨日、もう出馬しないと表明されました。伊吹さんと幹事長は当選同期で、同じ派閥で今一緒に活動をされていると思うのですが、受け止めをお聞かせください。
Answer
大変優れた政治家であったというふうに評価をしております。最初の立候補からずっと一緒に歩んできたものですから、大変なご活躍をいただいたと。彼の言動、立派な行動、これを我々は胸にしっかりおさめて、思いを受け継いでいきたいと思っております。
Question
中国新聞です。2019年の参議院選挙で河井案里陣営に提供された1億5千万円について、自民党本部が近く詳細を説明するということですが、今の進捗状況、説明の時期、内容についてどのようにお考えでしょうか。
Answer
実際に返還されれば、それぞれの事務所が返還された資料を整理し、支出を収支報告書に記載し、党本部の公認会計士などのチェックを経て、選管にあらためて提出することになりますから、その段階で我々もつぶさに承知することが出来ると思います。
Question
中国新聞です。現在、検察の方に弁護士が返還請求されている資料というのは、戻ってきたのでしょうか。
Answer
まだ戻ってきているとは聞いておりません。
Question
朝日新聞です。週末の神戸出張の際に、時期衆院選の前に補正予算案の骨格を示すというようなお考えを示されたと思うのですが、その必要性をどのように考えていらっしゃるかという点と、補正を組む場合どういった点が柱になるとお考えでしょうか。
Answer
これから党内でよく議論して、我々の方には各部会もありますし、大事な地方組織もあります。その声を十分受け止めて政策に反映させていきたい。絶好のチャンスだと思っております。
Question
産経新聞です。今月に入って伊吹文明議員の他にも引退表明する議員が相次いでいます。これによって選挙区の空白区が10以上あるという状況ですが、次期衆院選まで時間が限られる中で、この空白区の調整はどのように進められますでしょうか。
Answer
どこの選挙区も、今、今日ここで具体的に示して説明するわけにも参りませんが、「次は誰」「あの人が引退したら誰が出る」とか、それぞれ地域で皆、競い合っている現状があるわけです。ですから、その補充に対して自由民主党は何ら心配はありません。必ずその日までに立派な候補者を、後継候補をつくっていきたいと思っています。