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2021年5月31日(月) 18:22~18:38
於:党本部平河クラブ会見場

二階幹事長

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【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、国会では重要法案の審議が続いている。一つ一つの法案を、残る会期で成立させるため、引き続き、国会対応に万全を期して取り組む。
東京や大阪など9都道府県の緊急事態宣言を来月20日まで延長した。引き続き、対策を徹底し、各地の感染をしっかり抑えていきたい。その間、飲食店をはじめ影響を受ける方々への支援はしっかり継続し、事業と雇用を守っていきたい。
ワクチンについては、先週から本格的に進み始めた。多数の医療機関や接種会場が追加されるなど、協力の輪が広がっている。政府としても、打ち手の確保や上乗せの財政支援など、出来ることは全てやり、高齢者の接種にめどをつけたい。その上で来月中には高齢者の予約状況などを踏まえて、基礎疾患のある方々を含め、一般の接種を開始する。あわせて企業の職場や大学でも接種を進めていきたい。一人でも多くの皆様が一日も早く接種できるように加速させていく。これから3週間が、まさに感染防止とワクチン接種に成果を上げるために極めて重要な時期であり、内閣としても総力を挙げて取り組んでまいる。
骨太の方針の検討が進み、党においても熱心な議論を進めていただいている。新型コロナ対策を最優先としながら、グリーン、デジタル、地方の所得向上、子供の4つの柱にしっかりと取り組み、政策の大きな方向性を示す、まさに「骨太」なものとしたい。協力をお願いする。
森山国対委員長からは、明日の本会議で、議了案件(特定船舶入港禁止承認案件、病院船活用推進法、28,29年度NHK決算、土地利用規制法、国会職員定年延長法)の採決を行う。また緊急上程として国会職員法及び、国家公務員退職手当法改正案についても採決を行いたい。先週、立民の安住国対委員長と会談し、放送法は継続審査とすることで合意した。党首討論は、参議院国対間の合意を受けて、9日水曜の憲法審査会の採決後に開会することで、衆議院側も対応していきたいと考えている。
末松参院国対委員長からは、明日火曜は7常任委員会が開かれる予定。今週の本会議は、2日水曜に議了案件採決など、4日金曜に土地利用規制法の質疑などが行われる予定。
関口参院会長からは、国会も最終盤となった。会期末に向け、高い緊張感を持って、衆議院と連携しながら取り組んで参りたい。
世耕参院幹事長からは、静岡県知事選及び東京都議選について、2日水曜に党本部で、比例代表と静岡県隣接県の議員を集めて打ち合わせ会を開催し、必勝態勢を固めていく。先週、参議院改革協議会の1回目の会議が開かれ、山東議長から私が座長の委嘱を受けたところ。2日水曜までに今後検討すべきテーマの案を各会派で参議院へ提出することになっており、鋭意検討して参る。選挙制度をはじめ様々な参議院改革のテーマについて丁寧に議論を重ねて参りたい。
林選対委員長代理からは、3日木曜に静岡県知事選挙が告示される。わが党推薦の岩井茂樹候補の必勝に向け、参議院では東京都議選とあわせ、打合せ会を開催されると伺っているので宜しくお願いする。
下村政調会長からは、骨太の方針、成長戦略については、先週、議論を行った。これを踏まえ政府側で本文の作業が進んでいるので、準備が整うのを待って改めて平場の議論を行いたい。次回の政調全体会議は来週開催の見込み。LGBTの理解増進法案については、先週金曜の総務会において取扱いを三役一任の形で納めることが出来た。先週、公明党から歳費法の改正に関する考え方が示されたので、本日、1回目のPTの会議が開かれ、柴山昌彦座長の下で、内容や今後の取扱いについて議論、調整を進めていただくことになる。今週の政審は、明日火曜のみ開催する。
佐藤総務会長からは、先週金曜の総務会でLGBT法案が政調から上がってきたが、同法案は国会審議が前提となっている以上、今国会での方向付けが出来ないと判断し、三役でお預かりすることとなった。その後、三役で協議した結果、これまでの議論を無駄にしないためにも、今国会には提出しないということを確認した。総務会は明日火曜11時より開催する。

【冒頭発言】(二階幹事長)

いよいよ国会も終盤に入りました。残された重要法案を着実に成立させるために、各位のご協力をお願いします。
9都道府県において、緊急事態宣言が6月20日まで延長されることになりました。引き続き、感染拡大防止とワクチン接種を始めとする政府の対応に、党としてもしっかり協力して参りたいということであります。

質疑応答

Question
毎日新聞です。今国会も残り2週間ほどになりましたが、立憲民主党の枝野代表が本日、今は国家の危機的状況であるとして、「少なくとも3カ月程度の会期延長が必要だ」と述べておられるのですが、会期延長の要請についてどうお考えでしょうか。
Answer
党内で十分議論して対応したいと思います。
Question
共同通信です。国会議員のワクチン接種について伺います。先日、佐藤総務会長が記者会見の中で国会議員に対するワクチンの職域接種について、既得権益を誇示するということではなくて、大事な議論をしている国会で誰も打っていないこと自体、危機管理上おかしいのではないかという問題提起をされたのですが、国会議員のこうした職域での接種についてお伺いします。
Answer
そんなに四角張らなくても、必要な、対応できるような時期が来れば、自然の形で対応するのが良いんじゃないでしょうか。国会議員だから先にやるとか、国会議員だからすぐ打たなければならないとか、国会議員は当然打たなければならないですよ。国会議員を後回しにしていいというわけではないが、そこは自然の形でやっていけば良いんじゃないですか。それよりも国民の皆さんに、広く多くの皆さんにこのことに対して、ご協力を促すと同時に、一緒になって、この国難ともいえる状況に立ち向かっていくことを考えるべきだと思います。
Question
中国新聞です。河井夫妻に提供された1億5千万円についてなんですけれども、先週の記者会見で、二階幹事長が党の組織決定の責任は当時の総裁と幹事長にあると発言されました。当時の総裁は安倍前首相なわけですけれども、これまで1億5千万円が提供された経緯について説明をされていませんので、当時の総裁としての説明責任があるのではないかと思うのですが、その点をお聞かせください。
Answer
(林幹事長代理): 先週までにお話しした通りでございまして、それ以外のことはございません。
Question
中国新聞です。先週までと質問も変えておりまして、状況も変わっておりますので。
Answer
(林幹事長代理): 大体同じ状況の中で、ずっとお話ししてますので、ご理解ください。
Question
中国新聞です。支出の方は、書類が返ってきてからでないと、というのは非常に良く理解できるのですけれども、入りのほうですね、党として資金提供した経緯については説明責任があると思うんですけれども。
Answer
(林幹事長代理): お話しした通りでございます。
Question
中国新聞です。幹事長の方はどうでしょうか。
Answer
今、専門家がお述べになっている通りです。
Question
朝日新聞です。先ほどの役員会の中での総務会長の発言にもあったと思うのですが、LGBTなどの性的少数者を巡る理解増進法案について、今国会での成立は見送るということで党三役の方で受けたということでしたけれども、次期国会以降この法案にどのように対応していくお考えでしょうか。
Answer
今後の国会の状況を見ながら検討していきたいと思います。
Question
朝日新聞です。この法案について審議した部会の中で、差別的な発言が自民党議員からあったことについて、9万4千超のオンラインでの署名が党本部に届けられたのですけれども、党としてこれは受理されたのかどうかという点についてと、この署名では発言の撤回や謝罪を求めているのですが、それについての今後の党の対応についてお願いします。
Answer
今後よく検討して参ります。
Question
日経新聞です。憲法改正についてお伺いします。日経新聞の直近の世論調査で、改憲について議論すべきだという回答が77%に達しました。コロナ禍を踏まえて緊急時への対応を巡る議論への関心が高まっていると見られますが、この結果に対する受け止めと、今後どのように自民党として改憲論議に取り組むか、お考えをお願いします。
Answer
憲法改正について国民の皆さんの理解が深まっていることは、大変ありがたいことだと思っております。我々自民党としては、憲法改正は党是のようにして今日までそれぞれ努力をしてまいりました。段々国民の皆さんの間にその必要性のご理解が深まっていることに、感謝をいたします。これからはそうした皆さんの声を背景にして党はしっかりとした対応をしていきたいと思っております。
Question
フジテレビです。先ほどの下村政調会長のご発言の紹介にもありましたけれども、歳費法の改正に関するPTが今日初めて開かれましたが、歳費法の検討について幹事長はどう受け止め、どう対応されるお考えでしょうか。
Answer
これは議論が今始まったところですから、担当責任者の皆さんがこれから検討していくところですから、その検討の結果を受けて、我々は考えていきたいと思っています。
Question
産経新聞と申します。衆院選に関して伺います。今年に入って、国会議員と地元の県議が分裂するような例がいくつかあります。例えば、兵庫県知事選を巡っては、国会議員と一部県議の意見が割れており、先日は徳島の後藤田議員に対しては、県議団が次期衆院選で公認しないように求めてきました。こうした対立が、次期衆院選にどう影響するのか、またどのように地元と連携を図っていったら良いのか、お考えをお聞かせください。
Answer
今のような話は、それぞれの地域に、時にしてそういう意見の違いや対立がよくあるものです。そうしたお話をよく聞きながらですね、最終的にまとめていくというのが自民党の本来の行き方でありますから、特別に心配しているわけではありません。選挙までにきちっと意見をまとめたいと思います。自民党はあくまでも一つであります。