ニュースのカテゴリを選択する

2021年5月24日(月) 18:17~18:34
於:党本部平河クラブ会見場

二階幹事長

【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、国会では、先週、健康保険法が参議院で審議入りした。残りの会期の中で、重要法案を一つ一つ着実に成立させていくため、一層、丁寧な説明に努めていく。
沖縄県については、若い世代を中心に感染が急増し、病床がひっ迫した状況が続いていることから、緊急事態宣言を発出した。今月末で期限を迎える東京、大阪など9都道府県の扱いについては、対策を徹底しながら、感染状況を分析し、専門家のご意見も伺いながら、今週末にも判断したい。
本日から始まった東京の大規模接種センターを視察した。東京、大阪で、1日1万5千人規模で集中的に接種を行い、ワクチン接種に勢いをつけていきたい。自治体、医療関係者の協力もあり、7月末までに高齢者への接種が完了する自治体が、全国の93%、1616市町村まで増えている。引き続き一人でも多くの方に、一日も早く接種をすることが出来るように、全力で取り組んでいく。
建設アスベスト訴訟について、先週、国の違法性を認める判決が確定した。長年ご苦労をおかけした原告団の方々にお詫びを申し上げ、和解に向けた基本合意を締結させていただいた。和解案の取りまとめに尽力いただいた与党PTの皆様に感謝する。引き続き、与党とともに、健康被害を受けた方々への給付金制度の実現に取り組んでいく。
森山国対委員長からは、本会議は明日13時から開会し議了案件(義援金差押禁止法、公選法、海上交通安全法、わいせつ教員対策法、プラスチック資源循環促進法)の採決を行う。内閣委員会で土地利用規制法の審議を続けている。今週中の委員会採決を目指して協議中。終盤国会を迎えて、いくつかの議員立法の動きがある。関係者の調整状況を見つつ、一部法案を除いて野党や参議院の理解が得られるものを重点的に進めてまいりたいと考えている。
末松参院国対委員長からは、本日は決算委員会を開会し、令和元年度決算について6回目の省庁別審査を行っており、31日月曜に准総括質疑、6月7日月曜に締めくくり総括質疑を行う。明日火曜は5常任委員会と、国土交通委員会のオンラインによる意見交換を行う。憲法審査会は26日水曜に開会し、国民投票法について質疑を行い、6月2日水曜に参考人質疑を行う。
関口参院会長からは、会期末が近づき、一日も無駄にできない状況となっている。残された法案の成立に向けて、参議院自民党一丸となって取り組んで参りたい。
山口選対委員長からは、来年夏の参院選の第一次公認に向け、選挙区選挙については先般、各都道府県連に候補者選考作業を進めるよう依頼文書を出した。一方、比例代表選挙については党本部主導で候補者擁立を行うことから、今週より候補者選定をスタートさせる。
下村政調会長からは、政調の各機関では、骨太の方針や成長戦略に向けた提言の議論が大詰めを迎えている。議員立法の手続きも続いており、今週の政審は、火曜、木曜に開催予定。26日水曜は、政調全体会議を開き、骨太の方針、成長戦略に関する第一回目の平場の議論を行う予定。
佐藤総務会長からは、総務会は明日火曜11時より開催する。

【冒頭発言】(二階幹事長)

本日より、東京・大阪の大規模接種センターでのワクチン接種が開始されたことはご承知の通りです。緊急事態宣言については、新たに沖縄県が追加されるなど、新型コロナの感染拡大は、なお予断を許さない状況にあります。自民党は、一日も早い感染症の収束に向けて、全国で速やかなワクチン接種が進むよう、引き続き、政府の取り組みをしっかり党として支えて参りたいと思っております。協力をお願いする次第であります。

質疑応答

Question
東京新聞です。先週の会見で、河井夫妻に提供された1億5千万円について関与していないと発言されていました。その後、当時の甘利明選対委員長も同様に関与を否定されていますが、そうしますと提供を決めたのは当時総裁であった安倍晋三前総裁ということになるのか、提供を決めたのは誰になるのかということについてお聞かせください。
Answer
(林幹事長代理):それについては、私の方からお答えさせていただきます。幹事長発言については、先般の記者会見で申し上げた通りでありますが、当時の甘利選対委員長に関しては、公認問題、そしてまた選挙区調整、県連との対応、こういったのが主なことでありまして、実際に交付金支出に関しては関与していないと思います。そして、どういうふうにしているかというと、わが党では選挙前に各種調査をいたします。それに基づいて重点地区を決めたり、そして党内における基準がございまして、これと同時に党内手続きを経ていくわけです。言ってみれば、組織決定したものに対して交付をしている、支出をしているということになりまして、個別の誰がというわけではございません。ただ、党務全般に関しては幹事長が責任を持っているということでございます。
Question
中国新聞です。結局、支出決定をしているという、先日幹事長は関与していないと仰ったのですが、支出の決定をしたという責任者は誰になるのですか。
Answer
総裁及び幹事長です。
Question
中国新聞です。総裁と幹事長に1億5千万円についても支出を決めた責任があるということですか。
Answer
党全体のことをやっているのは、総裁と幹事長の私がやっているのですから、当然そういう事ですね。
Question
中国新聞です。今回の1億5千万円のことですが、河井克行さんの公判ではスタッフから一部が買収の原資に充てられたという証言も出ていますし、まず1億5千万円のお金の性質なのですが、大半の8割が税金を原資とする政党交付金でありまして、残る2割は自民党員から徴収している党費であったり、極めて公金性の色合いが強いものなんですが、この事実がまず判明してから1年4カ月たっているわけですけれども、幹事長も認められて1年4カ月たっているわけですけど、なかなか納得のいく説明がなされていない。今、初めて総裁なり、幹事長なりの責任だというのは分かったのですが。
Answer
(林幹事長代理):最終責任は、幹事長にありますけれどもそういった今の話は、買収資金には使われていないということは、これから届出をしますからそこできちっと証明します。ただ、今その書類は、手元になくて検察庁にいっているものですから、返ってきたらどれだけの広報活動に使ったかというのが実証できますので、そこは今しばらくお待ち願いたいと思うのです。
Question
中国新聞です。支出の出の部分はそれは分かるのですが。
Answer
それは、党内手続きをやっていますから、一回で1億5千万円をぼんと出したわけじゃなくて、各種調査をした上で、その広報上で要するに知名度不足だとか、そういうものが規定の中で出てきまして、じゃあそのもう少し広報に力を入れようというかたちでやっていたわけでありまして、トータルがたまたまそうなったということでございます。
Question
中国新聞です。先程、幹事長は、支出の決定については総裁と幹事長が決められたと言われましたが確認させてください。
Answer
決められた、ではなくて、そういう党の組織上の責任は我々にあると、こういうことを言っているわけです。
Answer
(林幹事長代理): 中国新聞には、質問に対して文書でお応えしておりますので、それでよく理解してもらいたいと思います。
Question
共同通信です。今の一連の広島選挙区を巡る件について、そうすると誰が関与したかということについては、当時の甘利選対委員長は関与していないということなのでしょうか。
Answer
(林幹事長代理):お金に関してはタッチしていないということでございます。
Question
共同通信です。幹事長もその点については、最終的な責任はあるにしても、支出の経緯等については、関与されているのでしょうか。
Answer
もう何回も言っているではありませんか。何回もその通りに応えているではありませんか。
Question
共同通信です。関与はしていないということでしょうか。
Answer
(林幹事長代理):いやいや最終責任は幹事長にありますよということは幹事長も応えていますから。
Question
毎日新聞です。東京都議選の告示まで、明日で後一カ月となります。自民党本部として、どのように都連を支援して戦っていくのか、またこの都議選が次期衆議院選挙に与える影響についてどのようにお考えでしょうか。
Answer
最初の質問も、2番目の質問も同じですが、東京都議選といえども一地方の選挙に過ぎないと言うと響きが適当でないかもしれないけど、やっぱり地方選挙なんですよ。国会の選挙とは異なりますね。そういう意味で我々は出来る限りの協力はしていきたいと思っておりますが、この近くで行われる、距離的に近いということであって、東京都議選だけが他の県議選とうんと異なるという事情ではないわけです。そこはやっぱりマスコミの皆さんにご理解いただきたいと思いますが、我々はいかなる階級の選挙であっても、自民党と銘打って選挙をやる以上は全力を尽くして戦い抜きます。
Question
毎日新聞です。昨年の都知事選では、自民党本部は小池都知事を実質的に支援して圧勝されました。小池都知事は、幹事長のところにも最近も足繁く通っておられます。党内では小池さんの動向が、都議選に大きな影響を与えるのではないかという見方もありますが、現状の小池都知事の動向、都議選に関する動きをどのように見ておられますか。
Answer
立派によくやっておられる。この首都東京の都知事選挙を一人で戦って勝利を収めた。自由民主党が何もかも段取りをしてやるということでは、大変な選挙だったと思います。それを選挙は一人で戦って勝利を収めたと。このことを大いに評価をしたいと思いますし、そのことにおける功績に我々はしっかり応えていきたいと思っています。
Question
読売新聞です。本日行われたカーボンニュートラル推進本部で緊急決議がまとめられましたけれども、決議の中に原発について新増設やリプレイスを進めること等踏み込んだ記載がありますけれど、この新増設やリプレイスについてお聞かせください。
Answer
原子力発電所の早期再稼働や、新設を進めるなどの件でありますが、これまで多くの専門家のご意見や議論を踏まえて、カーボンニュートラルという新しく難しい挑戦であっては、あらゆる選択肢を考えることが大事だということであります。今後エネルギー基本計画の改定も行われるとの事であり、それらの議論も大いに注視をしてまいりたいと思っております。
Question
時事通信です。東京五輪についてお伺いします。IOCの調整委員長が、緊急事態宣言下での五輪の開催は可能だという認識を示したのですが、その点についてお考えをお願いします。
Answer
これはやはり、その競技に携わっている人たちの状況とか、あるいはまたその専門家、関係者のご意見等を十分聞いた上で対応するというふうにしたいと思いますが、基本的には我々は成功に向かって協力していくことが当然のことだと思っております。