ニュースのカテゴリを選択する

2021年5月17日(月) 18:21~18:38
於:党本部平河クラブ会見場

二階幹事長

MOVIE

【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、国会では、先週、デジタル法案が成立した。長年の懸案であったデジタル化を大きく進め、誰もがその恩恵を受けることのできる社会を作るための法案であり、皆様に心から感謝を申し上げる。会期の中で法案を一つ一つ着実に成立させていくため、今一度、気を引き締めて国会審議にあたってまいる。
緊急事態宣言に、北海道、岡山県、広島県を追加するとともに、まん延防止等重点措置に、群馬県、石川県、熊本県を追加した。変異株が広がる中、今が感染を食い止める大事な時期であり、地域の状況に応じた対策を徹底することで、各地の感染レベルを抑えていきたい。
ワクチン接種については、自治体や医療関係者の皆様に協力いただき、現状、全国の85%を占める1490の市町村で7月末までに高齢者への接種が終わる予定と報告を受けている。今後も全ての自治体をしっかりサポートし、全ての皆様が一日も早く接種いただけるよう、政府をあげて取り組んでまいる。
森山国対委員長からは、法務委員会の入管法については、先週14日に断続的に修正協議を行ったがまとまらず、最終的に決裂した。やむを得ず審査を進めようとしたところ、立憲と共産から、義家法務委員長解任決議案が提出された。次回の本会議は明日13時から。まず、法務委員長解任決議案を処理し、続いて情報監視審査会の年次報告と議了案件(ストーカー規制法、条約3件、著作権法、航空法、特定商取引法)の採決を行う。
末松参院国対委員長からは、明日火曜は8常任委員会が開催予定。先週14日に見送られた健康保険法の本会議での趣旨説明質疑、議了案件採決については、19日水曜に行うべく協議を続けている。憲法審査会は19日水曜の午後に開催し、国民投票法の趣旨説明を行う予定。
関口参院会長からは、今国会の会期が一か月を切った。衆議院と緊密に連携し、残された法案をしっかり処理してまいる。岩井茂樹君が、静岡県知事選挙に出馬するため、先週14日に議員辞職した。参議院自民党として全面的に支援していくので宜しくお願いする。
世耕参院幹事長からは、静岡県知事選挙は参議院自民党一丸となって戦っていく。10月には静岡で参院補選が行われることになったので宜しくお願いする。公選法改正案については、先週の本会議で可決し、衆議院へ送付した。審議日程等でご迷惑をかけるが宜しくお願いする。参議院改革協議会が先週、正式に設置されたが、野党側が第1回目の会議を開くことに抵抗している。選挙制度をはじめ様々な改革の議論を進めていきたいと考えているので、野党に粘り強く呼びかけてまいりたい。
山口選対委員長からは、今週中に選挙対策委員会の正副委員長による打合せを行い、4月に行われた各選挙の結果分析や、それを踏まえた今後の選挙への対応、来年の参議院通常選挙に向けた準備などの確認をしていく。
下村政調会長からは、今週はコロナ関連で2回、平場の会議を開く予定。水際対策とワクチンについて1回、医療体制について1回行い、党内で情報共有を図り、政府側にも意見を伝える場にしていきたい。今週の政審は、火曜、木曜に開催予定。骨太の方針や成長戦略に党の声が反映されるよう、活発に議論を行っていきたい。
佐藤総務会長からは、総務会は、明日11時より開催予定。

【冒頭発言】(二階幹事長)

国会は会期末まで、一か月を切った。残された重要法案を着実に成立させるため、ご協力をお願いします。
緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の対象地域が、更に追加されるなど、新型コロナウイルスは各地で猛威を奮っている現状です。引き続き、感染拡大防止と全国でワクチン接種が迅速に進むように、党としても出来る限りの協力をしてまいりたい。

質疑応答

Question
読売新聞です。本日、徳島県連が徳島一区の後藤田衆議院議員について次期衆院選で公認するには相応しくないとの要請を幹事長室に提出しました。県議24人全員の決議があったということですが、これについての受け止めと今後の対応についてお願いします。
Answer
今日承ったばかりですが、現段階で申し上げることはありませんが、解散を控えて、よく県連のご意見等も伺った上で、しっかり議論していきたいと思っています。
Question
共同通信です。ワクチン接種の関連で伺います。本日から首都圏4都府県と関西3府県を対象に東京と大阪で、大規模接種センターの予約が始まりました。今後のワクチンの接種の原則化、円滑化に向けて期待されることがあればお願いします。
Answer
ワクチンのことについては、一刻も早くコロナウイルスの終息に向かってワクチンの接種が最大の重要な課題でありますから、これに力を尽くしていきたいと思っています。
Question
フジテレビです。弊社の世論調査で、現在、政府のコロナ対策に「評価をしない」という声が7割に上がっています。これを政府は、どういうかたちで挽回すればいいとお考えでしょうか。
Answer
これは、今こういう状況ですから、この怒りといいますか、心配事のもって行き場がないのです。ですから、政府に向かってそういう不満、不信、そんな声が起こってくるのは当然予測されるわけですが、これはこのこととして謙虚に受け止めながら、しっかりと対応を尽くしていきたいと思っています。政府自民党一体となって頑張ります。
Question
朝日新聞です。今の質問に関連して、直近の世論調査で各社の内閣支持率が下落しているのですが、その背景にはワクチンの接種が、順調に進んでいないことが要因としてあるのではないかと見られていますけど、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
Answer
これは、そうしたことに対してお互いに、先ほど申し上げましたように、持って行き場がない怒りなのです。ですから、政府与党に向かってそういうご意見が集まってくることは、これはもうやむを得ないことですが、我々はこのことをしっかり受け止めて前向きに対処していきたいと思っております。
Question
産経新聞です。憲法について伺います。週末の弊社の世論調査で、今後与野党が具体的な憲法改正議論を進めるべきかという問いに、72パーセントが進めるべきだと回答しました。自民党は憲法改正を党是に掲げておりますけれども、こうした世論の高まりについてどうご覧になっておりますでしょうか。
Answer
憲法の改正ということは、国にとっても重大なことでありますから国民の皆さんのお考えに沿って対応していかなければならないと思いますが、段々とそういう機運が盛り上がってきていることは、党の方針が誤りでないということで自信をもってしっかり対応していきたいと思っております。
Question
産経新聞です。憲法に緊急事態条項を設けることについて、68パーセントが賛成と回答しました。コロナ感染症のまん延等に対して、政府が緊急的に強制力をもった措置をとれるようにするためのものなのですが、緊急事態条項の創設についてはどうお考えでしょうか。
Answer
そうした準備をしておく必要は、常にあると思っています。
Question
毎日新聞です。全国で高齢者のワクチン接種が始まって、それぞれの自治体の首長がどういうタイミングで接種を受けるかというのが、全国で話題になっています。65歳以上の首長が同じタイミングで住民と一緒に受けていたりもするのですが、首長の打つ順番について幹事長は、どのようにお考えでしょうか。
Answer
それは、それぞれの首長のご判断に任せてですね、その周りの人たちのご意見も十分にあるでしょうから、それでいいのではないかと思います。
Question
中国新聞です。5月12日の自民党広島県連の申し入れについて伺います。2019年の参議院選挙を受けて、国会議員の歳費の返還や支給の停止の仕組みづくりの検討ですとか、離党した議員にも説明責任を果たさせるとして、報道にあるのですが、党本部が提供した1億5千万円。これについて明確に説明するように党本部に申し入れました。参議院選挙当時の幹事長でいらっしゃった二階さんは、その申し入れをどういう風に受け止めて、どういう風に対応していくかお聞かせください。
Answer
当時というと、1億5千万円が支出されたその当時、私は関係しておりません。ですが、関係してないから関係ないということをいうのではなくて、その事態をはっきりしておくために言っただけのことです。よくご意見を聞いて、今後慎重に対応していきたいと思います。
Answer
(林幹事長代理): その1億5千万円に関しましては、前々からご報告しているように検察の方から書類がまだ戻っていないわけですから、戻り次第報告書を作成して総務省に届けるということになっておりますので、今しばらくお待ち願いたいと思います。
Question
中国新聞です。1億5千万円の提供当時といいますと、2019年の4月から6月にかけてになりますが、関係ないというふうに仰ったのは、当時幹事長でいらっしゃったかと思うのですが、どういった意味で関係がないということでしょうか。
Answer
1億5千万の問題の支出についてはですね、私は関与していないということを言っているわけです。
Question
中国新聞です。提供の経緯ついて、決定したわけではないということですか。
Answer
まあ、それはその書類が帰ってきてから、それを見て、よく誤りのないようにご報告をすればいいと、こう思っております。
Question
中国新聞です。関与の有無も含めてということでしょうか。
Answer
もちろんそうですよ。
Answer
(林幹事長代理): 当時、幹事長であったのは事実ですけれども、実質的には当時の選対委員長がこの広島に関しては担当していたわけですから、そういった意味では、細かいことは幹事長は良く分からないということだと思います。
Question
中国新聞です。歳費法の検討、国会議員の歳費を返還できるようにしたりだとか、停止できるようにしたりする仕組みづくりについて、党としてどのような検討をされますか。
Answer
(林幹事長代理): PTを立ち上げるべく、今政調会長の下で準備しています。
Question
中国新聞です。設置の時期などについてはどうでしょうか。
Answer
(林幹事長代理): 政調会長に一任していますから、間もなくだと思います。