役員会後 二階幹事長記者会見

2021年1月18日（月）18:29～18:43
於:党本部平河クラブ会見場

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【冒頭発言】（山口筆頭副幹事長）

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、いよいよ本日、国会が始まった。長丁場となるが、協力をお願いする。
施政方針演説の中で、安心と希望に満ちた社会の実現ということを掲げて政策について述べさせていただいた。
グリーン、デジタル、不妊治療や待機児童削減など、こうした法案の審議が予定通り進むようお願いしたい。
ワクチン接種については、あらためてしっかりと万全の体制を作り臨んでまいりたい。
森山国対委員長からは、本日、通常国会が召集された。会期は6月16日水曜日までの150日間。本日行われた菅総理の施政方針演説など政府4演説を受け、20日水曜日13時からと21日木曜日14時から本会議を開き代表質問が行われる。わが党は二階幹事長が質問に立つ。衆参両院での代表質問が終われば、来週から補正予算、さらにはコロナ特措法等の審議に入る。参議院とよく連携しながら速やかな成立に全力を尽くす。
末松参院国対委員長からは、代表質問は21日木曜日、22日金曜日の二日にわたって行われる。21日は10時に開会し、わが党を代表して武見敬三議員が質問に立つ。22日は10時に開会し、渡辺猛之議員が立つ。
関口参院会長からは、本日より始まった国会は、緊急事態宣言が出されている中であり、より一層の緊張感を持って、衆議院と連携し、党運営、国会運営に努めてまいる。
世耕参院幹事長からは、緊張感を持って衆議院としっかり連携しながら通常国会を頑張ってまいりたい。
山口選対委員長からは、宮古島市長選挙が昨日17日に投開票されたが、わが党が推す現職の下地敏彦候補が惜敗する結果となった。敗因を分析し、来る1月31日告示・2月7日投票の浦添市長選挙勝利に向け、備えてまいりたい。
下村政調会長からは、コロナ特措法、感染症法等について、本日、コロナ対策本部・内閣第二部会・厚生労働部会の合同会議を開き、了承した。明日の政審で審査を行う予定。明日の政審では、ほかに所得税法、関税定率法等の審査も予定。了承した案件は速やかに総務会に諮る。また、「コロナ感染症の収束に向けた取組み・工程に関する提言」についての審査も明日予定しており、了承された場合は、総理申し入れを行う予定。本日の経済成長戦略本部の会議で、緊急事態宣言を踏まえた経済政策について議論を行った。出席者からは、影響を受ける事業者への支援策について、規模感やタイミングなどについて様々な意見があった。これらも整理し、早期に提言や要望をまとめていきたい。
佐藤総務会長からは、次回の総務会は明日11時から開催する。コロナ関連の法案等、3件を審議する。

以上です。

【冒頭発言】（二階幹事長）

いよいよご承知の通り、通常国会が始まったわけでありますが、本日の菅総理の施政方針演説は、新型コロナウイルス収束への力強い決意と、その先の社会の変化を見据える堂々たるものであったと高く評価をいたしております。
党としても国民の声にしっかりと耳を傾け、予算の早期成立、さらにコロナ対策等に全力を尽くして、実り多い国会にしてまいりたいと考えております。皆様のご協力をお願い申し上げます。
なお、衆議院での党の代表質問は、私が立たせていただくことになっております。安心と希望を訴える、総理のご発言の趣旨がより多くの皆さんにご理解いただけるように、質問が出来ればいいなと思っております。

以上です。

質疑応答

NHKです。今日から始まった国会で、主要なテーマ、どのようなところに力点を置いて臨んでいく考えでしょうか。

コロナ対策が国民の皆さんにとっては大変な心配事ですから、喫緊の課題です。このことにまず、全力を注ぎたいという思いであります。

北海道新聞です。先週金曜日に、吉川元農林水産大臣が鶏卵業者大手の元代表からの献金によって、収賄の罪で在宅起訴されました。受け止めをお願いします。

今、お話しの通り在宅起訴というお話でございました。そういう司法の手に渡っている案件に対して、私の方からそれが適切であるとか適切でないということの批判を加えることは、これは僭越でございますから、この結果を静かに待ちたいと思います。

北海道新聞です。吉川元農林水産大臣の議員辞職に伴って、予定されていました4月の北海道2区補欠選挙について、先週金曜日に山口泰明選対委員長が、有権者の信頼回復に努めることが最優先として、候補者の擁立見送りを発表されました。地元の自民党支部からは、候補者擁立断念について戸惑いや反発の声も挙がっています。その判断の理由についてどう見られていますでしょうか。

私が聞きたいぐらいです。

北海道新聞です。ということは幹事長としては、山口選対委員長の判断については。

真意を私が聞きたいと。

北海道新聞です。山口選対委員長の真意が分からないと。

分からないというより聞きたいと。

北海道新聞です。山口選対委員長から説明は受けられていなかったのでしょうか。

受けられていたとかいないとかは内部の問題ですから、申し上げるわけにはいきませんが、私はその真意は奈辺にあったのかということを聞いてみたいという希望を私自身も持っているということです。

北海道新聞です。幹事長自身としては、候補を立てるべきだと今もって考えられていますでしょうか。

それは地元の奮起次第ですよ。地元の皆さんのお考え次第ですよ。

北海道新聞です。地元支部の判断によっては、これから候補を立てることもあり得るということでしょうか。

これからとかいつからとかいう事ではないが、選挙というのは地元があってのことなんです。東京から見てどうだこうだっていうのは、分かるわけないじゃないですか。だから地元がどう判断されるかということに尽きると思います。

信濃毎日新聞です。4月の参院長野選挙区の補欠選挙について伺います。自民党竹下派が先だって、元衆議院議員の小松裕氏の擁立を林幹事長代理に要請いたしました。幹事長の受け止めと今後の対応についてお聞かせください。

（林幹事長代理）: 先ほど、幹事長が申し上げたように地元の県連が、どういう判断をして本部にあげてくるかを見守っているところでありまして、県連の意向を尊重したいと思っています。

信濃毎日新聞です。参院長野選挙区の補選ですが、解散総選挙がなければ菅政権発足後、初の国政選挙となる見通しです。どのように臨むお考えかお聞かせください。

いついかなるときの選挙であっても党としては、全力を尽くして戦いぬくこと、同時に選挙はその地域の選挙だけではなくて、国政全般にわたる自由民主党としての政策をどう理解されているか、どこが問題点であるかということを試す絶好の機会なんですから、そういう意味で有効にそのチャンスを活かしたいと思っています。

朝日新聞です。北海道2区の補選について、今回候補者擁立を見送った背景には、もし公認候補が敗れた場合の政権への打撃を回避する狙いがあったのではないかという見方が広がっていますが、これに対してはどのようにお考えでしょうか。

そんな考えは当方には毛頭ありません。

毎日新聞です。補選の関連ですが、今回の北海道2区の候補の見送りに関しては、山口選対委員長は、有権者の信頼回復に努めることが最優先だと仰っておられたのですが、政治とカネをめぐる事件が起きている選挙区は、河井夫妻の広島であるとか、あるいはIR事件のあった秋本議員の東京15区であるとか、他の選挙区もあります。そういったところも先ほどの幹事長のお話だと地元の意見を尊重しながら、立てるべきときは候補を立てるべきだというお考えでしょうか。

もちろんそういうことです。

読売新聞です。昨日、投開票された沖縄県の宮古島市長選挙についてお伺いしますが、玉城デニー知事らが支援した新人が自公推薦の現職を破るという形になりました。来年の知事選に向けて前哨戦というふうにも見られていましたけれども、敗北について受け止めをお願いします。

昔から、敗軍の将は兵を語らずということですから、負けた選挙について今何が悪かった、何が悪かったと言ってみたところで始まらない。大いに反省の上に立って、次回の名誉挽回のために党はしっかり戦っていくという事です。

共同通信です。役員会での話に戻りますが、総理からワクチン接種に関して万全の体制をつくって臨んで参りたいと言っておられましたが、もう少し具体的にどういったことに取り組んでいくかということについて説明はあったのでしょうか。

その言葉に尽きるわけです。

共同通信です。ワクチンの接種に関して新たに部署を置くとか責任者を置くとか、何かそういった発表とか、そういったお考えは示されたのでしょうか。

総理自身が万全を期してやっていくと、こういう決意を表明されたわけですから、我々党は、その総理のご発言に従って万全を期して対応していくということです。

日経新聞です。ワクチン接種の関連で、総理の自民党役員会での発言は、とても重要だと思うので、そこで担当閣僚ですとか、新しい何か担当を置くということが発表されていればご紹介いただきたいのですが、無かったということでよろしいでしょうか。

特にありません。