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2021年1月5日(火)10:47~11:11
於:党本部平河クラブ会見場

二階幹事長

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【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、国民の皆様が政府与党に一番望んでいることは「安心と希望」だ。なんとしても最優先はコロナ対策。しっかり頑張ってまいりたい。
昨日の会見で緊急事態宣言を検討する旨を表明した。7日の諮問委員会にかけ、そこで方向を出してほしいと思っている。
ワクチンについては、作業を前倒しし、来月の下旬までには接種できるようにチームを作り行っている。
医療崩壊は絶対に起こさせない決意で対策を講じている。特に病床確保のための2700億円の予算を用意している。なんとか民間の病院にも協力していただきたくお願いしている。
通常国会では補正予算、コロナ特措法をはじめ多くの法案について、皆様にご協力をお願い申し上げる。
森山国対委員長からは、今週7日木曜日14時に議運理事会を開催し、官房長官が出席し、通常国会を1月18日月曜日に召集する旨の発言がある見込み。昨年末の12月28日月曜日と昨日の総理会見を受け、同日午後に与野党国対委員長会談を行い、新型コロナに関し、特措法の改正と緊急事態宣言に向けた国会対応について協議した。特措法の改正については、本日午後に行われる「新型コロナウイルス対策政府・与野党連絡協議会」での各党の意見を参考に法案提出を急ぎ、補正予算審議後にも特措法の処理を行うことで合意した。また、緊急事態宣言に向けての国会対応については、従来どおり閣議決定前に衆参の議運委員会で報告と質疑を行うことで合意した。具体的な日程については、明日、与野党国対委員長会談を開いて協議する。なお、野党から新型コロナ対策について13日水曜日に衆議院、14日木曜日に参議院での内閣委員会閉会中審査を行うよう提案されており、これについても明日の国対委員長会談で協議予定。
末松参院国対委員長からは、18日月曜日に通常国会が召集される見込みであり、早期成立が必要なコロナ対策特措法の取扱い等、あわただしい新年となっている。
関口参院会長からは、新型コロナが大変厳しい状況となり、参議院としても、菅内閣を全力で支えてまいる。
世耕参院幹事長からは、羽田雄一郎立憲民主党参議院幹事長が新型コロナにより急逝された。心よりご冥福をお祈り申し上げる。国会としての感染予防対策もあらためて徹底していかなければならない。
山口選対委員長からは、いよいよ勝負の年が始まった。わが党の総力を挙げて、来る衆議院議員総選挙をはじめ、各級の地方選挙の勝利に向けて取り組んでまいりたい。
下村政調会長からは、本年も当面の課題はコロナ対策。特に特措法改正の議論を早急に進めたい。本日15時から、新型コロナ対策に関する政府と与野党の連絡協議会が開かれ、野党からの意見を聞くことになっている。これをスタートに政府において、論点整理、法案策定と作業が進むので、党内においてもしっかり議論を進めていきたい。また、来週から国会提出法案の審査が始まる。本年、第1回目の政調審議会は14日木曜日を予定。了承した案件については速やかに総務会に諮りたい。今年もデジタル化関連法案や社会保障改革に関する法案など重要法案が控えているので、気を引き締めて取り組んでいきたい。

佐藤総務会長からは、補正予算関連法案や新型コロナ特措法改正案の早期成立が期待されている。本年もスピーディーな意思決定をしてまいりたい。


以上です。

【冒頭発言】(二階幹事長)

改めまして、あけましておめでとうございます。本年も菅総理を先頭にして、党と政府は一致協力して、まずは当面のコロナ対策、その上での経済回復に国民の期待通り、スピード感をもって取り組み、国民の皆さんの命と暮らしを守り抜いていく、このことを党としての重大な決意として取り組んで行きたいと思います。
また、各級の選挙をはじめ、来る衆議院選挙の勝利に向けて、党は総力を結集して突き進んで参りたいと考えております。まずは通常国会において第3次補正予算と令和3年度予算の早期成立ができますよう全力を挙げますが、各位のご協力を特にお願いを申し上げます。


以上です。

質疑応答

Question
NHKです。先ほどの役員会の中の総理発言で、緊急事態宣言については1カ月程度という言及もあったのですか。
Answer
期間についての発言はないです。
Question
NHKです。緊急事態宣言が発令される見通しですが、前回発令されたときに幹事長名で、国会議員の地方への移動等を自粛するようにと通達されたと思いますが、今回はどのように対応されますか。
Answer
そのときに、瞬時に対応できるようにしていきたい。今から心がけて参りたいと思います。
Question
NHKです。緊急事態宣言を出すという判断そのものについての幹事長のご見解をお願いいたします。
Answer
それは総理のご決断によってです。特に医療体制を守るという意味において、そのことの重要性というのは誰もが承知していることですから、しっかりと遅れることのないように万全の態勢で臨んでいきたいと思っています。
Question
東京新聞です。今度の通常国会に提出する予定の新型コロナ特措法の改正案について、休業要請に応じた事業者に対して今政府は協力金を支払っていますが、法律にどこまで書き込むべきかということと、どの程度の協力金が望ましいかということについてお考えをお聞かせください。
Answer
今、どの程度ということを明確に申し上げる段階ではありませんが、しかるべく政府も党も精一杯のことをやっているということに、国民が理解できるように対応したいと思っております。
Question
共同通信です。特措法の関連でお伺いします。政府が検討している改正案の中に給付金とセットで罰則も含まれるようですけれども、罰則を設けるということについて幹事長のお考えをお願いします。
Answer
こういう事態ですから、全ての国民の皆さんの協力を得るということが大事ですから、罰則が目的ではありませんが、罰則もありますよということで気合をかけてやる。こういう事です。
Question
TBSです。今回、週内にも緊急事態宣言が出される予定ですけれども、政府の判断について1都3県の知事から要請される形で出すことになりました。これまで政府は、緊急事態宣言についてはアナウンス効果だということで、出すことについて否定的だったと思うのですが、今回こうした動きになったことについてはどのように受け止めていらっしゃいますか。
Answer
事態を見極めて、適切な判断であると思います。
Question
TBSです。出すタイミングが遅かったですとか早かったですとかそういう事についてはどのようにお考えでしょうか。
Answer
後からは、誰でも何でも言えるのです。真剣に取り組んでおると考えております。
Question
時事通信です。コロナのワクチンについてお伺いします。先日総理は、自ら率先して接種するという考えを表明されましたけれども、幹事長も率先してワクチンを接種するお考えはありますか。
Answer
当然のことではありませんか。愚問とは言いませんが、当たり前のことです。
Question
読売新聞です。今年は4月に衆院の補選と秋までに衆院選が予定されていますが、この一年、特に衆院選ですがどのように臨んでいきますか。
Answer
この選挙だからどう催すかとか、スポーツの試合の監督みたいなことじゃなくて、毎日毎日の政治活動を国民の皆さんは、それをきっちり観察されておるわけです。その皆さんの期待にどう応えていくかと同時に、我々はこうしたことに力を注いでいきたいと、あるいは自分が反省すべきところがあれば、こういうところを反省していきたいということを訴えていくことが大事じゃないかと思っています。
Question
読売新聞です。解散のタイミングですけれども、菅首相は昨日の会見で当面は新型コロナ感染対策に最優先で取り組むというふうにご発言されていますが、早期解散には慎重な姿勢だと思いますが、解散のタイミングについてはどうお考えですか。
Answer
自民党としては、いつあってもいいという準備を整えておりますから、いつでも総理が決断されれば躊躇なく選挙対策に取り組んでいける体制を、常日頃から整えております。
Question
テレビ朝日です。議員年金についてお伺いします。議員年金については多額の公費の負担となることから、議員特権だとして批判もありますけれども、一方で議員のなり手不足の解消の手当として必要だという声もあると思うのですが、議員年金についてどうお考えですか。
Answer
年金を期待して議員になる人なんてほとんどいませんよ。しかし、議員をお辞めになった後ですね、国民の皆さんから見て、ご批判を受けることのないようにしなきゃいけない。身分の保障というのはどこの世界でもあるわけですから、議員といえどもあってもいいのではないかと思っています。
Question
テレビ朝日です。一部で、議員年金を復活させるべく検討がされているとの報道が出ているのですが、実際に検討は行われているのでしょうか。
Answer
特にありません。
Question
中国新聞です。衆議院の広島3区の候補者擁立をめぐる公明党との調整の話なのですが、幹事長は、まずは我々自民党本部としての方針を決める、これが最初だと仰いましたが、現状はどういう方針になりましたでしょうか。
Answer
今慎重に協議しているところです。勝てる候補者を出して必ず勝利する。そういう決意です。
Question
中国新聞です。勝てる候補者なのですが、自民党広島県連は石橋林太郎県会議員を支部長にするよう党本部に求め、公認を求めているわけですが、これに対してはどのように対応されますか。
Answer
今はまだ、先の評価というか見通しまで、今日ここで私が申し上げられる段階ではありません。
Question
中国新聞です。公明党との調整の時期なのですが、まだ調整に入っていないとのご回答が昨年12月にあったのですが、大体いつごろから調整に入れればというお考えですか。
Answer
公明党との対応というのは、連立を組んでおりますから毎日といいますか、始終連携をとっておりますからその点の心配はありません。
Question
中国新聞です。勝てる候補ということですが、まだ、斉藤候補か石橋さんか、与党候補に誰を推すかという方針は今のところどのようにお考えですか。
Answer
私が今ここで申し述べることではありません。よく県連のご意向を十分尊重して対応したいと思います。
Question
北海道新聞です。吉川貴盛元農林水産大臣の現金受領疑惑について伺います。この年末年始も当初より報道されていた500万円だけではなく、大臣就任前後にもお金を受け取っていたと、1800万円にのぼるという一部報道が出ています。吉川元大臣は入院中ではありますが、疑惑に関しては一切説明されていない状況です。説明責任についてどのようにお考えでしょうか。
Answer
入院の状況が解除されれば、ご説明を本人がされるのは当然のことでありますから。ご説明されるでしょう。
Question
北海道新聞です。吉川元大臣の議員辞職にともなって、今年4月に北海道2区の補欠選挙が予定されています。地元では自民党の候補者選びが進んでいるところですが、どのような候補が望ましいかということと、もしそれまでに衆議院の解散がなければ、菅政権にとって初めての国政選挙となります。党本部としてどのように臨んで行きたいかお考えをお願いします。
Answer
何処の選挙区を考えてみましても、「今この人が活躍してる」「将来はあの人だ」「どの人がいいか」と、みんな常日頃からその地域においては、検討といいますか、ちゃんとマスコミ等のご協力もあって、常日頃からみんなじっと見ているわけです。ですから自民党は慌てておりません。しっかりと対応します。
Question
朝日新聞です。今年の夏に、コロナの影響で一年延期になっている東京オリンピック・パラリンピックが予定されています。菅総理は繰り返しコロナに打ち勝った証として開催する決意を述べられていますが、開催の可否については現段階でどのようにお考えでしょうか。
Answer
私は自民党として開催促進の決議をしてもいいくらいに思っています。
Question
西日本新聞です。今年の自民党大会については、開催の可否について、どのようにお考えでしょうか。
Answer
その近くまでよく検討して、開催できれば開催させていただきたいと思っています。
Question
西日本新聞です。党大会は春先頃になるのでしょうか。
Answer
これから検討していきたいと思いますが、党大会はできるだけ開催したいと考えています。選挙があってもなくても、できれば顔を合わせて党の最高方針を決定するというのは当たり前のことであります。
Question
共同通信です。衆議院の解散時期と、ワクチンの接種時期について伺います。昨日、総理は会見で、新型コロナのワクチン接種について、できる限り2月下旬までに開始すると明言されていますが、衆議院の解散戦略の判断とワクチン接種の普及の時期、この関係についてお考えがあればお願いします。
Answer
私の口から関係ないとは言えませんが、ワクチンと解散が関係あるということも、これも、ワクチンだけが政治の全てではないんです。それから日本全国を覆っているわけではない。ですから、そのあたりはそのときの状況を見て慎重に判断したいと思っています。
Question
フジテレビです。東京オリンピック・パラリンピックについて、「開催促進の決議をしてもいいくらいだ」と強い意気込みを語られましたが、開催すべきという理由をあらためてお聞かせください。
Answer
開催しないということのお考えを聞いてみたいぐらいです。開催して、国民の総意と、スポーツ振興、そうしたことを、これはイコール国民の健康にも繋がるわけですから、大いに開催できるように努力するのは当然のことだと思っています。
Question
産経新聞です。昨年末、立憲民主党の羽田雄一郎議員が新型コロナで亡くなりました。これまで与野党の議員で感染した議員は複数いらっしゃいますが、亡くなられたのは今回初めてとなります。今後、通常国会が始まる中で、感染防止対策にどのように取り組んでいくかお考えをお願いします。
Answer
まず、羽田雄一郎先生のご逝去に対して、党派を超えて心から哀悼の意を表したいと思います。特に私はご尊父その他と大変親しい関係にありましただけに、今回の事を大変残念に思っております。これからのことでありますが、議員であろうが、議員でなかろうが、国民の皆さんの健康をコロナから守るということは大変重要な当面の最大の責務だと思っております。それだけに今後党だけではなくて、政府と党と総力を挙げて、このコロナ対策に立ち向かっていきたいと思っています。