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記者会見感染症医療経済雇用

新型コロナウイルス感染症に関する菅内閣総理大臣記者会見(全文)

菅内閣総理大臣記

本日は、新型ウイルスについて、国民の皆様に現状の御説明と、年末年始における私から改めてお願いがありまして、会見を行わせていただきます。

ウイルスとの闘いが始まって1年がたとうとしております。初めての冬を迎える中で、首都圏を中心に感染が拡大しており、感染者数は1日3,000人を超える高い水準が続いており、皆様方の御不安も高まっているものと思います。

まずは、最前線で闘っておられます医療従事者の皆様方、介護施設の皆様方、そして全ての皆様方に敬意と感謝を申し上げます。

この間、私たちは一貫して、尾身先生を始め、専門家の提言を頂きながら、国民の皆さんの命と暮らしを守るべく、対策に取り組んできました。政府として雇用調整助成金などにより雇用を守り、事業を継続する取組を行い、現在に至るまで失業率は2.9パーセントと諸外国に比べて低い水準であります。飲食店の時間短縮、GoTo一旦停止、テレワークなど、国民の皆様には大変な御協力を頂き、深く感謝を申し上げます。

この中で、先日の私の会食の件は、本来、大人数での会食を避けることを要請する立場にありながら、深く反省をいたしております。改めておわびを申し上げます。

皆さん御承知のとおり、今月、東京都内の人出はほとんど減っておりません。このままでは更なる感染拡大が避けられない状況であります。国民の皆様には、明日からの年末年始は、是非御協力をお願いしたいと思います。静かな年末年始をお過ごしいただきたい。家族や友人で集まる機会も多いと思いますが、できる限り会合は控えていただき、何としてもこの年末年始で感染拡大を食い止めることができるように御協力をお願いいたします。

年末年始は医療機関の体制も縮小せざるを得ない時期です。これ以上、医療機関に負担を増やさないためにも、お一人お一人の御協力が必要であります。政府としてもコロナ対応で派遣される医師、看護師への支援額を倍増し、医師には1時間1万5,000円、看護師は1時間5,500円補助をいたしています。さらに本日、2,700億円の追加予算でコロナ患者を受け入れている病院を緊急支援することを決定しました。現場で頑張っていらっしゃる方々を応援するために、全国で2万8,000床を対象に、1床当たり最大1,500万円の補助を緊急に配賦いたします。これを活用して、コロナに対応する病床を増やし、現場の方々の処遇を改善し、必要な方々が必要な医療を受けられるように、責任を持って医療体制を整備いたします。

この間、専門家から一貫して指摘を頂いておりますのが、飲食の場の感染リスクです。東京の感染者の6割程度を占める、「見えない感染」の多くが飲食によるものとされております。感染対策として最も効果的と言われるのが、飲食店の時間短縮であります。御協力を頂いている飲食店の皆様には大変御苦労をおかけしております。申し訳なく思っております。今後更に各地域で御協力を頂いて、コロナ前の日常に一日も早く戻ることができるように、支援額を最大1か月60万円から、倍の120万円にしております。そのほか、事業者の皆様には最大4,000万円の無利子・無担保での貸付を始めとして、様々な支援メニューを用意しております。何とぞ御協力を頂きますようにお願いをいたします。

さらに、飲食店の時間短縮については、給付金と罰則をセットで、より実効的な措置が採れるように特措法の改正を検討します。ただし、罰則については専門家の皆さんによる分科会において、規制強化すべきという意見と、私権制限に慎重な意見の両方があります。今後、分科会において早急に検討を進めてまいります。

水際対策も強化します。イギリスにおけるウイルスの変異種の問題については、昨日から英国に滞在歴のある外国人の入国拒否などの措置を強化しました。さらに、南アフリカに滞在歴のある外国人についても英国と同様に、入国拒否の対象にすることを決定いたしました。今後も国民の皆さんの健康と命を守り抜くことを最優先に、各国の状況を見ながら迅速に対策を強化していきます。

その上で、最終的に感染対策の決め手になるのがワクチンです。米国、イギリスでは既に接種が始まっております。我が国も治験が始まっており、2月にはデータがまとまる予定です。その後、安全性、有効性、最優先に審査を行った上で、承認されたワクチンを必要な方にできるだけ早く接種を開始できるように、関係省庁一体となって作業を進めております。

GoToについては7月にスタートしましたが、延べ約7,000万人の方々に御利用いただき、感染が判明したのは約340人です。地方経済の下支えに大きく貢献できたと思っております。先月、専門家の先生方の提言を受けて、北海道、大阪、東京で一旦停止する措置を採りました。更に私自身、悩みに悩み抜いた上での判断でありました。年末年始に集中的な対策を採るため、全国で一旦停止することにいたしました。

この間、GoToについては地方の皆さんから御支援のお言葉を頂きました。また一方で、感染対策とGoToを同時に進めることは分かりにくい、不安である、お叱りも頂きました。私自身、新型コロナウイルス対策について、国民の皆さんへの御説明が十分ではなかった面がありました。今後、国民の皆様に丁寧にコミュニケーションを取ることに努めていきたいと思っています。

就任して100日がたちました。総裁選でお約束したように、まずは新型コロナウイルス対策に全力を尽くし、さらに我が国で長い間先送りされてきた課題、グリーン社会、デジタル化、少子化対策について答えを出し、皆さんに我が国の将来の絵姿を具体的に示すべく、全力で取り組んできました。不妊治療については来月から助成の金額を拡大し、所得制限をなくし、22年度から保険適用いたします。携帯電話の料金については、大手が相次いで現在の半額程度となる20ギガ2,980円とするプランを発表いたしました。

明るい将来に踏み出すために、まず必要なことは新型コロナウイルス、これ以上の感染拡大を食い止めることであります。4月の緊急事態宣言、夏の感染拡大に続いて度重なる御協力、お願いとなりますが、皆さんと皆さんの御家族、そして大切な方の命と暮らしを守るために、まずはワクチン接種が始まるまでの間、医療体制を何とか持ちこたえられるように静かな年末年始を重ねてよろしくお願いいたします。

家族や大切な方と少人数で静かにお過ごしいただきたいと思います。一日も早く感染を収束させ、感染が始まる前と同様の日常を取り戻し、希望に満ちた社会を実現するために、是非お力をお貸しいただきますようによろしくお願いいたします。

私からは以上であります。