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記者会見新型コロナウイルス医療経済予算

役員会後 二階幹事長記者会見

2020年12月15日(火)10:39~10:56
於:党本部平河クラブ会見場

二階幹事長

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【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、7月にGoToトラベルをスタートして以来、5千万人を超える方々にご利用頂き、ホテルの稼働率は前年比で2割から7割程度まで回復し、地方経済の下支えとなったと思う。8月から9月にかけて感染はむしろ減少した。
しかし今回、専門家の先生方からステージ3の地域でのGoTo見直しの提言を受け、また、日々の感染者が3千人を超える中で、年末年始に集中的な対策をとるべきと考え、全国で、12月28日から1月11日まで、一旦停止することを決断した。
飲食店の時間短縮の協力金に対する支援額については、1か月あたり60万円から120万円に倍増する。
医療機関への人的支援を充実させるため、コロナに対応する医療機関に派遣される医師・看護師への支援額を倍増する。
これらの対策により、年末年始にかけ、これ以上の感染を食い止めることに全力を挙げたい。
後期高齢者の医療費2割負担については、先週、山口代表と会い、団塊の世代が再来年には後期高齢者になる中で、将来の社会保障のためには高齢者と若者が支えあうことが必要だという考え方の下、年収200万円以上を対象にすることで合意した。
児童手当については、年収1200万円以上の給付を見直し、その財源で、待機児童解消のために保育所などの定員を増やすことになった。そのほか、不妊治療の保険適用、男性の育児休業の取得促進などにより少子化対策を進めていく。
予算編成も大詰めを迎えた。党内の最終的な議論を経て、来週21日月曜には来年度予算を決定する予定。
森山国対委員長からは、明日16日水曜に新型コロナウイルス感染症対策について内閣委員会の閉会中審査を午前9時から3時間コースで行う予定。野党からは様々な要求があるが、来年の通常国会に支障のないよう、引き続き丁寧に対応してまいりたい。
末松参院国対委員長からは、17日木曜に内閣委員会の閉会中審査を10時から13時までの3時間コースで行う予定。
関口参院会長からは、予算編成が大きな山場を迎えている。しっかり取り組んでまいりたい。
世耕参院幹事長からは、GoToトラベル対応については、様々な声があっても、状況にあわせて柔軟に堂々と対応していくべき。一番重要なことは保健所を中心とする医療行政がワークしているかどうか。政府には保健所行政についてガイドラインを示すなどしっかり議論をして頂きたい。
山口選対委員長からは、近年、女性議員を増やしてその声を政治にさらに反映させるべきとの声が高まっていることを受け、都道府県連に対し、各級議会において候補者となり得る女性を発掘・育成するとともに、女性候補者擁立に積極的に取り組むよう求める文書を本日発出する。来年4月4日任期満了に伴う千葉県知事選について、千葉県連からの申請を受けて、新人で県議会議員の関政幸氏の推薦の手続きを進めていきたい。
下村政調会長からは、先週決定した「新たな経済対策」を踏まえた「令和2年度第3次補正予算案」が先ほどの政審で政府側から提示され、了承した。また、「全世代型社会保障改革の方針案」については、昨日、平場の議論・手続きを行い、本日の政審で了承した。これらの案件については、本日の総務会に諮りたい。来年度予算については、現在、各部会等において具体的な予算額や、残された重点事項、大臣折衝案件等の議論を行っている。議論の経過については、明日、改めて政審を開いて各部会長から報告を受けたうえで、総務会にも報告させて頂きたい。明日の総務会には、「新たなミサイル防衛システムの整備等及びスタンド・オフ防衛能力の強化」についても諮りたい。なお、来年度予算の概算が18日金曜の政府与党政策懇談会で政府側から示される見込み。その際は、速やかに審査し、総務会に諮りたい。
佐藤総務会長からは、本日11時より総務会を開き、3次補正予算と全世代型社会保障改革の方針等を審議する。明日16日は11時から臨時総務会を開き、令和3年度予算の重点項目の報告を受ける。18日金曜は15時より総務会を開き、令和3年度予算等を審議する予定。


以上です。

【冒頭発言】(二階幹事長)

予算編成の作業が大詰めを迎えていることはご承知の通りでありますが、片や、新型コロナウイルス感染拡大防止も、年末に向けて意識を高くして取り組んで行かなければならない課題であります。引き続き、各位のご協力をお願いしながら、党としても懸命の努力を重ねて参りたいと思います。


以上です。

質疑応答

Question
毎日新聞です。GoToトラベルについて伺います。昨日、政府はGoToトラベルを12月28日から1月11日まで全国で一時停止すると発表しました。受け止めをお願いします。
Answer
現在におきましてもご承知の通り、全国規模で感染拡大が続いている状況であります。これ以上の拡大防止と医療体制を守るためには、日本全体が引き締めてこの対応をするということが必要ではないかと、大変な決断だったのではないかと思いますが、このことでしっかりした引き締めの効果が上がるように各位の努力を期待するということでございます。よろしくお願いします。
Question
読売新聞です。菅内閣が発足してから明日で3カ月となります。これまでの政権運営についてどのように評価されますか。
Answer
非常に落ち着いた信頼・期待を受けてですね、順調なスタートであった思います。3カ月ですから、ここで極端な評価というところまでは出来ませんが、私は、しっかり頑張ってくれておると思っておりますから、党は全力でお支えしたいと思っています。
Question
読売新聞です。ここ最近は、新型コロナウイルスの感染者が増えて、報道各社の支持率も下落傾向にあると思うのですが、今後、この3カ月を踏まえて、次のステップとしてどのように対処していくべきとお考えですか。
Answer
支持率は高いに越したことはありませんが、我々は支持率にとらわれないで懸命に努力をしていきたいと思っております。
Question
共同通信です。GoToトラベルの全国一斉停止の関連で伺います。政府の方針としては12月28日から1月11日までの期間としていますが、こうした期間について十分なのか、あるいはもう少し前倒しすべきなのか、どう思われますか。
Answer
やってみようということで、こういう決断をされたのだと思いますから、この成果を見守っていきたいと思っております。
Question
共同通信です。年末年始という期間で、旅行業者は繁忙期なわけですが、こういったところへの直接支援とか、そういったものを党としては今後、検討していきますか。
Answer
状況を見ながら対応していきたいと思います。
Question
北海道新聞です。国会議員の歳費や手当、待遇について、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国会議員は歳費を2割削減しています。しかし、年間1200万支給される文書通信交通滞在費であるとか、全委員長に割り当てられる公用車の問題など、国民から少し厳しい指摘も出ております。国会議員の待遇に関して見直しを検討されるお考えはありますか。
Answer
民主主義の政治ですから、国民の皆さんの声は真摯に受け止めなければなりませんが、 私は、国会議員の待遇が世界各国の状況から見て、特に日本が高くて支給されすぎているという状況ではなくて、議員は国民の期待に応えて懸命の努力をしておられると、私は評価しております。
Question
フジテレビです。昨夜、幹事長は、菅総理や政治評論家を交えて会食されましたけれども、どういった話題になりましたでしょうか。
Answer
この国を良い方向にもっていくためにみんなで協力し合おうということです。しかし、そういうところの内容をぺちゃくちゃ外へしゃべって歩くようでは、落ち着いたお話が出来ないでしょう。ですから、これに対しては、答弁はこの程度にしておきます。そうしないと、幹事長とこれからなかなか夜、呼び出しを受けても行けないと、行ったら言ったことみなしゃべられると、これではだめでしょう。ご理解をお願いします。
Question
コロナ感染が続く中ですが、菅総理はその際マスク会食ですとか、感染対策をとっての会食ということでよろしいでしょうか。
Answer
マスクをとらないと食事できないじゃないですか。みんな十分注意しているでしょう。
Question
NHKです。GoToトラベルの件で、今回、一定期間は停止になるのですが、一方で地方経済の支えに貢献した部分もあります。これまでのGoToトラベル自体の評価についてはどのように考えておられますか。
Answer
それなりに、各位の積極的な協力があったと思いますが、これからも多くの皆さんのお力添え、協力でこの難関を乗り越えていきたいと思っています。
Question
朝日新聞です。75歳以上の医療費の窓口負担について、公明党との間で大きな意見の隔たりがあったと思うのですが、最終的には菅総理と山口代表とのトップ会談で決着をつける形となりました。今回の決定に至るまでのプロセスについて、どうご覧になりましたか。
Answer
その方向が一番いいと総理が判断されたから、そうされたのでしょう。それ以上のことはありません。
Question
第5次男女共同参画基本計画が、近く策定されます。その中で政治家など主導的地位を占める女性の割合について、これまでは2020年までに30%とする目標だったのですが、新たな計画では、20年代の可能な限り早期にと、時期が先送りされました。党として今後、どのように女性議員を増やしていくか、先ほど山口選対委員長の文書の発出の報告もありましたけれども、今後どのような姿勢で臨んでいくかお考えをお願いいたします。
Answer
女性活躍社会ということを標榜し、そのことに対して、どなたからも格段の異議があるわけではなくて、皆賛成してくれているわけですけれども、実態がそれに伴うかどうかこれからの努力が必要だと思っています。