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菅新総裁が就任会見で決意表明 規制改革しっかり進める 

菅内閣総理大臣記

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【冒頭発言】

地縁血縁のない私が政治の世界に飛び込み、ゼロからのスタートであったが、歴史と伝統のある自民党の総裁に就任をさせていただけることは、まさに民主国家日本の一つの象徴でもあると思う。

横浜市会議員を2期8年務めた。現場に耳を傾けながら、そして何がおかしいのか、そうしたことを一つ一つ見極めて仕事を積み重ねてきた。
総裁に就任した今、おかしな部分があれば、徹底して見直し、日本を前に進めていきたい。

そういう中で役所の縦割り、既得権益、前例主義を打倒し、規制改革をしっかり進めていきたい。そして、国民のために働く内閣を作っていきたい。
内閣官房長官として安倍晋三総理のもとで日本経済の再生、外交安全保障の再構築、全世代型社会保障制度の実現などの重要課題に取り組んできた。

新型コロナウイルスの感染が拡大される中で政治空白は作ってはならない。そして、国民の皆さん一人一人が安心できる安定した生活を取り戻す。
この危機を乗り越えていくためには、安倍総理が取りまとめたコロナ対策を実行に移さなければならない。

そういう中で今日、総裁に就任することができた。
こうした私の政治に対する基本的な姿勢を皆さんにご理解いただく中で、日本の国を前に進めていきたい。

【質疑応答】

(総裁選の勝因)

私自身が地方出身で、地方の現場をよく知っている。総務大臣時にふるさと納税を創設したことなどが、かなり浸透し始めたのではないか。
また私自身、横浜市会議員を経験したこともあってか、今回地方議員の人たちが一生懸命に推して下さった。
政治空白は作ってはならない。新型コロナ対策をちゃんとやってほしい。そして、経済もしっかり再生してほしい。
まさにこの両立というものを多くの皆さんが今、望んでいるのはないか。そうしたことが相まって、私へ大きな期待が集まったと思っている。

(今後の政権運営)

しっかり方向性を示し、各閣僚と一体となって仕事を行っていきたい。規制改革を徹底して行っていく。
改革意欲があって、仕事ができる人をしっかり結集して国民のために働く内閣をつくっていきたい。

(衆院解散)

新型コロナの収束と同時に経済を立て直すことが大事だ。全体を見ながら判断したい。

(デジタル庁創設)

今回のコロナ禍で浮き彫りになったのが、日本のデジタル関係が機能しなかったということだ。
少しずつ省庁の壁を越えながら、最終的にはマイナンバーカードがあれば、役所にわざわざ行かなくても24時間365日行政手続きができるようにしたい。
各省庁が権限を持っている以上、法改正をしなければならない。その象徴としてデジタル庁をつくる。
法改正に向けて早速準備をしていきたい。デジタル庁は改革の一つの象徴になる。

コロナ禍の中にあって、令和2年度第2次補正予算で光ファイバーに500億円つけた。
こういう機会だから一挙に、日本全国に光ファイバーを敷設しようと思い、要求より200億円多くつけた。
そういう意味で、意気込みというのも皆さんにご理解をいただけるのではないかと思う。

(北方領土問題)

四島の帰属を明確にした上で交渉していく。安倍総理とプーチン大統領の間には極めて信頼感がある。
森喜朗元総理とプーチン大統領との間にも信頼感がある。外交というのは総合力だ。ありとあらゆるものを駆使して進めていく。

(憲法改正)

自民党は憲法改正を党是として立党された政党だ。制定から70年以上たち、現実とそぐわないことがたくさんある。
そういう中で、自民党は4項目の条文イメージ(たたき台素案)を取りまとめた。
それぞれの政党の立場を明確にして、まず憲法審査会を動かしていくことが大事だというふうに思います。
そこで議論して、国民の雰囲気を高めていくということも大事だ。総裁としてそうしたことに挑戦していきたい。