2020年6月23日(火)10:48~10:59
於:党本部平河クラブ会見場
【冒頭発言】(高鳥筆頭副幹事長)
本日の役員会の概要を報告致します。
安倍総裁からは、先週、通常国会が閉会した。今国会では昨年度補正、今年度予算に加え、二度の補正予算が成立した。さらに55の法案を成立させることができた。感謝申し上げる。
先週からプロ野球が開幕するなど、社会経済活動もレベルが一段と上がり、県を跨いだ活動も自由となった。感染防止対策に万全を期しながら日常を取り戻していく。日本経済をしっかり回していくように補正予算の執行を進めていく。
イージス・アショアについて、配備プロセスを停止することとした。しかしながら、これによってわが国の防衛に空白を生むようなことがあってはならない。抑止力を強化するために何をすべきか、安全保障戦略の在りようについて徹底的に議論したい。党の議論を踏まえ、国民の命と、平和な暮らしを守り抜く責任を果たすため、政府・与党一体となって新しい方向性を打ち出していきたい。
森山国対委員長からは、今国会での新規提出閣法の成立率は59件中55件成立で93.2%。新規提出条約は16件すべてが成立し100%であった。
閉会中審査は、6月24日経産委、7月1日厚労委、8日内閣委、15日予算委(参考人質疑)、22日文科委、29日は農水委または国交委の日程。
末松参議院国対委員長からは、参議院では閉会中審査は木曜日の予定。25日に経産委員会を開催する。
関口参議院会長からは、閉会中審査をしっかりと進めたい。
世耕参議院幹事長からは、鹿児島県知事選挙は参議院としてもしっかりと支援して行きたい。
下村選対委員長からは、鹿児島県知事選挙の報告と必勝態勢を築いていきたい。
都議4補選は来年の都議選に向けて重要な選挙となる。知人友人名簿の提出をお願いしたい。
岸田政調会長からは、昨日、経済成長戦略本部で、党の経済成長戦略の提言について一任を頂いた。政府の骨太方針と未来投資戦略に反映させるべく、週内にも政府に申し入れたい。
鈴木総務会長からは、次回総務会は30日の予定。
以上です。
【冒頭発言】(二階幹事長)
先程、鹿児島県知事選挙の推薦証交付を行った。現職の三反園訓候補の勝利に向け、自民党は全力を尽くして参りたいと考えております。党役員および党の内外の支援者の皆さんの一致協力のご支援をお願いしたいと考えております。
以上です。
質疑応答
- テレビ朝日です。年内にも解散総選挙があるのではないかという見方が出てきています。幹事長のお考えとして年内の解散総選挙はあるとご覧になられていますでしょうか。
- 幹事長として聞かれれば、年内に解散ということは頭の片隅にもありません。しかし、解散はいつあってもおかしくない。衆議院議員に当選した以上は、明日解散があってもおかしくないということを我々は先輩から教えられてきました。その覚悟で、常に新鮮な気持ちを持って、のんびりしたり、あるいは、怠惰な気持ちを持って政局に流されていくのではなくて、常にいつ解散があってもいい、という研ぎ澄まされた感覚で政治に臨んでいかなくてはならない。これが与党の自民党の責任だと思っております。
- テレビ朝日です。自民党の公式ホームページで憲法改正をテーマにした漫画が掲載されています。その中でダーウィンの進化論に絡めて「唯一生き残ることができるのは変化できる者である」という言葉とともに憲法改正の必要性を訴えています。それに対して科学者や一般の方から「ダーウィンはそんなことは言っていない」「進化論と憲法改正を絡めるのはおかしいのではないか」との指摘が出ています。こういった意見に対してどのようにご覧になられますか。
- 何を言ってもそういうご意見が出るところが民主主義の世の中であって、この国の良さです。大らかに受け止めていったらいいのではないかと思います。発言者の真意は確認しておりませんからわかりませんが、学識のあるところを披歴されたのではないですか。ダーウィンも喜んでいるでしょう。
- NHKです。解散について、先日、幹事長の会見でも「まずは今この状況で新型コロナウイルスへの対応を進めていくのが筋ではないか」との趣旨の発言があったと思いますが、その点についてのお考えは変わりありませんか。
- もちろん変わりはありませんが、これは唯一、総理が一存でやれる仕事なんです。ですから総理のお考え、ご方針に基づいて、総理が解散するという決意を示されれば、党はそれを受けて、明日にもその準備はできていると。こういう状況であります。
- 時事通信です。河井克行前法相と河井案里参議院議員が公職選挙法違反の疑いで逮捕されました。その受け止めと、河井夫妻に対しては野党などから議員辞職を求める声も出ていますが、党としてどう対応されますでしょうか。
- 状況をそれほど詳細にわたって承知しているわけではありませんが、新聞報道等を参考にしながら、このことに対して党としては大変残念なことだと思っております。既に司法の手にわたっていることでありますから、この成り行きを慎重に見守っていきたいと思っております。
- 中国新聞です。河井夫妻について、先日、党本部から支給されている1億5千万円について公認会計士も交えて党本部で確認しているので問題ないというお話が幹事長からあったと思いますが、1月に地検当局が事務所に捜索に入っていて、参院選に関する資料がそこで押収されているのではないかと思われます。どういったかたちで支出の経緯をチェックできたのかということを教えて頂きたいのですが。
- 党としては支出をしたと、ご本人から受け取りが提出されると、そういうところまではわかりますが、その先がどうなったかということは細かく追究しておりませんので、どなたの場合でも、その先までは党は承知をしておりません。