役員会後 二階幹事長記者会見

2020年4月27日（月）19:53～20:10
於:党本部平河クラブ会見場

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【冒頭発言】（高鳥筆頭副幹事長）

本日の役員会の概要を報告致します。
安倍総裁からは、静岡4区補選は党一丸となった取り組みで勝利することができた。感染症対策について、大変なご理解ご協力を頂いたことに感謝申し上げる。
足元では新規感染者の伸びも抑えられているように見えるが、楽観できる状況ではない。国民の皆様には不要不急の外出を控えるなど一層のご協力をお願いしたい。特に地方の医療体制を考えると、大都市から地方への人の流れを極力食い止める必要があり、GWの楽しみを奪うことは大変厳しい判断ではあるが、どうか今は国民全員のご協力により不要不急の外出、移動を控えて頂くようお願いする。
補正予算の審議が始まったが、政府与党一丸となって一日も早く成立させたい。宜しくお願いする。
森山国対委員長からは、歳費減額は5月分の支給から適用される。
予算委員会は、明日9時から6時間、明後日は8時30分から2時間の合計8時間で各会派一巡の基本的質疑を行い、採決し、本会議に緊急上程することが決まっている。「地方税法」および「国税特例法」は、28日に総務委員会と財金委員会を開き、それぞれ1時間30分の質疑を行い、質疑終局。29日の予算委員会散会後に採決し、本会議に緊急上程する。次回の本会議は29日正午の予定。
末松参議院国対委員長からは、緊急事態宣言が延長された場合、議運への報告は事後ではなく、連休中に行う。予算委員会は、29日は14時から3時間、30日は9時から5時間の日程。
関口参議院会長からは、感染症対策に全力で取り組み、補正予算の一日も早い成立を目指す。
世耕参議院幹事長からは、静岡4区補選の勝利は大変良かった。感染症対策の政府・自民党の取り組みを評価されたと考えている。
補正予算を30日に成立させるよう頑張っていきたい。
今後、家賃支援や雇用調整助成金の拡充に取り組んでいく。
下村選対委員長からは、静岡4区補選のご協力に心から御礼申し上げる。
岸田政調会長からは、静岡4区の深澤候補の当選について、心から厚く御礼申し上げる。
明日の政審で10万円の差し押さえ禁止法案を審議する。
新型コロナ対策について、補正予算の次を見据えて機敏に対応したい。
鈴木総務会長からは、明日11時から総務会を開催する。

以上です。

【冒頭発言】（二階幹事長）

明日から予算委員会の審議が始まるが、国民の皆さんの関心の高い「医療提供体制」や「暮らしや経済」の問題について、質問者は、わかりやすく、きめ細かい質問を行い、それに対し、政府答弁者は、丁寧にしっかり答弁するようにお願いしたいと思います。そして国民の不安にしっかりと応えて行くことが重要であります。政府与党の質問でありますから、両者の質問と答えをあわせて国民の皆さんが十分にご理解頂けるような質問を展開すべきだと、こういう注文であります。
なお、先週の役員会でご一任を頂いております国民一律10万円の給付金の対応については、内閣の方針と歩調を合わせ、「党所属の国会議員は申請をしない」という対応にさせて頂きたいと思っております。何卒、関係者のご理解をお願いしたいと思います。
衆院静岡4区補選では、わが党公認の深澤陽一君が勝利しました。あらためて、ご支援を頂いた皆様、および、この大事な選挙にしっかりと戦い抜いた深澤陽一君の健闘に敬意を表すと同時に、関係者の一致団結の協力に党本部として御礼を申し上げたいと思います。
なお、例年と同様に、5月1日～9月30日までの期間、夏季の軽装、クールビズを実施致しますので、宜しくお願い申し上げます。

以上です。

質疑応答

読売新聞です。静岡4区補選について、票数を見ると深澤候補の圧勝と見ることができますが、この選挙の結果についてどう受け止めていますか。勝因も含めてお願いします。

大変やりにくい環境の中での選挙であっただけに、投票の結果に対して注目をしておりましたが、おかげ様でこの難しい環境の中においても関係者の皆さんの大変なご努力によって勝利を確実なものにしました。この関係者の皆様のご健闘に、党本部としては敬意を表し、厚く御礼を申し上げたいと思います。

朝日新聞です。静岡4区補選について、投票率に関しては34.1%と低かったのですが、どう受け止めますか。

今日のこの状況・環境を表しているものだと思います。投票率が決して高かったとは申しませんが、関係者の間ではこの中で精一杯のご努力をされたものと思っております。

朝日新聞です。今後も新型コロナウイルスの関係で、こうした選挙が続くかと思いますが、党本部としてはどのように戦っていきたいか、お考えがあれば教えてください。

新型コロナウイルスがあるからどう戦うということではなく、選挙というのはまず候補者本人です。勝っても負けても本人の責任です。それを全うすべく努力をする。それは日頃からの努力です。選挙が来たから急に賢くなって立派なことを言うということだけに力を注ぐのではなくて、日頃の日常活動の中からみんなに評価されていると。新人も新人で志をそれぞれ持っているはずです。急に頼まれて出てきたなんていうのは滅多にいない。他所の党にはいるかもしれないが、わが党にはそういう者は滅多にいない。そういう中からですからね。

NHKです。本日補正予算案が審議入りしました。あらためて早期成立の必要性についてどのようにお考えでしょうか。

こういう状況でありますから、国民の皆さんが安心し、明日への元気の源になるような、そうした対応を自民党としてはしっかり考え、与党の公明党にもご協力を要請している次第でありますから、一日も早く成立させたいと思っています。

共同通信です。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて、歳費の2割削減法案が本日、衆・参両院で可決しました。衆・参両院を一日で通すスピード処理となりましたが、その点について受け止めをお願いします。

こうしたことですから、慎重審議と言いますか、長く時間をかけてやっても結論に達するところには党としての我々の強い要望があるわけですから、一日も早く成立させて少しでも対応のお役に立てるようにしたいという気持ちです。

共同通信です。緊急事態宣言の解除の可否について、総理は専門家の提言をもらいながら判断するとおっしゃっていますが、5月7日以降の過ごし方については国民の関心の高いところだと思います。緊急事態宣言の延長、対象範囲の見極めについてどのような判断がなされるべきか、お考えをお聞かせください。

我々は安倍総理と常に政策的にも政治的にも一体でありますから、総理のご決意・ご決断に従って、党としては全面協力していきたい。早期に対応していきたいというのはもちろんであります。

北海道新聞です。静岡4区補選について、野党統一候補の田中健氏に対して、NHKから国民を守る党が同姓同名の候補を出しました。そのようなやり方についてはどのように思われますか。

選挙はもとより自由であります。しかし、そうした行いがどういう意図に基づいて、どういう政策的理想に基づいて行われているかということを後々も国民はじっと評価するでありましょうから、それは地元の有権者の皆さんのご判断に任せたいと思います。

NHKです。新型コロナウイルスの影響で、各事業者が休業せざるを得ない状況になっており、それに伴う家賃の支払いに困窮する事業者が増えています。自民党としては、家賃に対するどのような政策が必要とお考えでしょうか。

今後十分議論していきたいと思いますが、状況に見合うように、財政的な問題も考えながら、極めて適切な判断をしていきたいと思っています。

NHKです。関連ですが、対策のあり方について財政的な部分も考えてとのことですが、法律で対応するか、制度として対応するか、というようにやり方もいくつかあると思います。野党の方は法案で対応するということで提出を予定しています。どのような対応の仕方が適切とお考えでしょうか。

これは国対の専門家のご意見も聞かなければなりません。ここが大事だということを速やかに対応したいと思っています。

毎日新聞です。学校の休校措置が長期化していることによる学習の遅れを解消するために、野党や地方自治体の一部で、9月の入学や新学期開始を求める声があります。一方で導入にあたっては、就職活動の時期などでもズレが指摘されていますが、この9月入学に関してどのようにお考えでしょうか。

これは学校教育の問題ですから、それぞれの地元に、教育委員会を中心にして、学校関係の先生方、ご父兄、等のご意見がありますし、その地域地域において実情が異なりますから、一概に「いつからいつまでがよかろう」とかいうようなことを党がとやかく申し上げるよりも、地域において実情に沿うように適切な判断をして頂くことを期待します。

読売新聞です。6月18日告示の東京都知事選まで二カ月を切っている状況ですが、新型コロナウイルスの対応にあたっている小池都知事の評価と、自民党としてどう対応していくかについてお聞かせください。

私は東京都知事選に対しては、現職の小池知事に勝る候補者を探しておいでになるならその上で考えましょうという柔軟な考えを示しておりますが、今のところ眺めていてなかなか小池さんに勝る候補者を出してくるということは難しいのではないかという声が聞こえて参ります。そういうことを参考にしながら党として判断していきたいと思います。今のところは慎重に対応しようと。こういうことであります。