2020年4月13日(月)18:59~19:14
於:党本部平河クラブ会見場

【冒頭発言】(高鳥筆頭副幹事長)
本日の役員会の概要を報告致します。
安倍総裁からは、感染拡大防止のためには人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減する必要がある。7都府県に強い自粛要請を行うことで、他の道府県への人の流れが生まれるような機会があってはならないことから、道府県において繁華街の接客を伴う飲食店等の利用自粛を要請したところだ。それぞれの地元においても徹底するよう議員一人一人のご協力をお願いする。
既に様々な支援を用意したが、補正予算案の成立を急ぐことで、この準備をさらに加速させたい。今回の経済対策の内容は、事業者と雇用者に対する支援としては国際的に全く遜色ない手厚いものとなった。休業に対して補償を行っている国は世界に例がない。わが国の支援は世界で最も手厚いと思う。収入の補償についても、雇用調整助成金でしっかりと補償して、さらに工夫の余地があると思うが、しっかりとやっていきたい。
森山国対委員長からは、次の本会議は明日13時から、投資協定5件の採決と「国民年金法」の趣旨説明質疑を行う。重要広範議案のため総理にご出席頂く。
末松参議院国対委員長からは、本日決算委員会と決算行政監視委員会小委員会が行われた。明日は4常任委員会が開催される。
関口参議院会長からは、補正予算と関連法案は一刻も早く成立するよう努力する。
世耕参議院幹事長からは、先日、倉田寛之元議長がご逝去された。ご冥福をお祈りする。
緊急経済対策は困り事に応じて受け手にしっかりと説明することが必要だ。また、各種の給付金や支援をネットで申し込みする際には、システムもより繋がりやすいものにしてほしい。
下村選対委員長からは、静岡4区補選は明日告示。出陣式は取りやめにした。屋内での集会開催はしない。党役員には電話やSNS等での働きかけをお願いする。
岸田政調会長からは、明日政審で税法の審議を行う。
鈴木総務会長からは、次回の総務会は17日に行う。
その他の意見としては、役員会の中で、コロナウイルスが収束するまでの間、議員歳費の一部を返納するということについて、前向きに検討することとなった。
以上です。
【冒頭発言】(二階幹事長)
国民の命と暮らしを守るための令和2年度補正予算を一日も早く成立させることが、何よりも重要であり、政府・与党は一致協力して、この難局を乗り切って行きたいと考えております。ご協力をお願い申し上げます。
明日告示になる衆議院静岡4区補欠選挙は、感染拡大防止に細心の注意を払いながらも、選挙は選挙でしっかり戦っていきたい。国民の期待に応えるためにも全力で戦わなくてはなりません。
衆議院の自動車課の運転手1名に、新型コロナウイルス感染の疑いがあり、すでに一週間以上、自宅待機をされているとのことですが、現在、検査結果を待っているとのことです。院の全ての議員用自動車は、毎日アルコール消毒をしておりますが、議員各位におかれては、念のため、乗車中もマスクの着用をお願いしたい。また、可能であれば、自家用車を使用頂くなど、感染拡大防止に細心の注意、ご協力をお願いしたい。
以上です。
質疑応答
- テレビ朝日です。歳費の一部返納について、イメージとしてはどれぐらいのものをお考えですか。また今後、自民党だけなのかそれとも他党にも広げた国会全体のことなのかお聞かせください。
- 党内でよく協議をする必要があります。同時に野党の皆さんにもということになりますと、野党とも十分話し合いをしなければなりませんから、自民党だけで勝手に進めるわけにはいかない。そこは丁寧に進めていきたいと思います。
- 読売新聞です。弊社の世論調査で内閣支持率が低下して、支持と不支持が逆転しました。緊急事態宣言の発令のタイミングについても「遅すぎた」との意見が多数を占めています。各社の調査でも同様の結果が出ていると思いますが、受け止めをお願いします。
- 世論調査は世論調査でありますから、政府は懸命の努力をしていると思っています。党も一層の協力をして参りたいと思います。
- 読売新聞です。今後、新型コロナウイルス対策も含めて、政府・与党の取り組みに対する国民の支持を得ていくために、党としてはどう対応していくお考えかお聞かせください。
- とにかく積極果敢にやることでありますし、当初から申し上げておりますが「やりすぎ」と言われるくらいやるべきであります。結果は自ずからついてくるわけですから、しっかりとした対応を期待します。
- 共同通信です。共同通信の世論調査でも政権支持率が5.1ポイント減となっています。経済対策について「休業要請に応じて国が企業や店舗の休業補償をすべきだ」との声が82%となっておりますが、こうした声を与党としてどのように受け止めて、政府に今後どのような働きかけをしていくか、休業補償の観点からご意見をお聞かせください。
- 休業補償等は財政的に可能な限りのことをやるべきだと思います。かつて経験したことのないようなことが起きているわけですから、これを乗り越えるために国民の皆さんの奮起を促す意味においても党としては全力を尽くしたいと思います。
- 共同通信です。静岡4区補選が明日告示日を迎えます。昨今の情勢を鑑みて現地入りを見送ったとのことですが、あらためて自民党としてこの選挙戦にどのような姿勢で挑まれるかお聞かせください。
- 各地域の選挙というものはそれぞれの地域の皆さんの責任において戦うのが中心でありますから、コロナが起きたからと言ってどうだということではなくて、感染防止に対しては選挙中も全力を注いで注意を払うべきだと思いますが、それはそれとして、選挙戦は選挙戦としてしっかり戦ってもらいたいと期待しています。
- 共同通信です。その上で、新型コロナウイルス感染症に対しての政府対応については国民からも賛否の声が上がっている状況にありますが、その中での選挙になることについて、この補欠選挙の位置づけ、政治的な意味合いについてご見解をお聞かせください。
- 新型コロナウイルス感染について、しっかりした防衛対策をとっていくことは当然のことでありますが、選挙は選挙で、地域としては重大なことであります。やり直しのきかないことでありますから、しっかり戦ってもらいたいと思います。
- 時事通信です。安倍総理が先日、俳優の星野源さんの歌とともに自宅でくつろぐ様子の動画を公開されました。外出を控えて自宅にいてほしいというメッセージとのことですが、野党からは「生活に困っている国民がいる中でくつろぐ姿を公開するのはいかがなものか」という批判も出ていますが、どう受け止めますか。
- 何か言おうと思ったら何とでも言えるわけです。その類のことだと受け止めています。
- テレビ朝日です。先程、補選について「選挙は選挙で地域として重大だ」とのことでしたが、一方、公明党からは地方選挙に関して延期を求める声もあがっています。地方選挙の延期についてはどのようにお考えですか。
- 地方の選挙は地方が中心になってお決めになることですから、地方の判断にお任せするのがよいのではないでしょうか。
- テレビ朝日です。選挙の延期については、法律の改正が必要になってくる部分もあるかと思いますが、国会としてはどのように対応すべきでしょうか。
- 現実の状況を見ながら、考えていけばいいと思います。
- テレビ朝日です。議員の歳費返納について、今のタイミングで行う意味合いについては、どのようにお考えでしょうか。
- 議員は寄付が禁止されていますから、それをクリアする意味では法律が必要かと思いますが、そのようなことをしてでも、新型コロナウイルスと国民の皆様が戦うことに対して、しっかり支援していこうということであろうと思っています。
- 読売新聞です。東日本大震災のときは議員歳費を2割削減しましたが、削減額についてはそれが目安になってくるのでしょうか。
- 関係者の間でよく相談して決めればよいと思っています。
- 北海道新聞です。緊急事態宣言に関連して、安倍総理が「人との接触を最低7割、極力8割減らすべきだ」という呼び掛けをされ、幹事長は官邸に訪れた際は「難しいのでは」とのお話もされていましたが、今はどのように受け止めておられますでしょうか。
- 総理がそうおっしゃるのですから、そういう風になるように努力をするということが、党員としての責任だと思っています。私も党員ですから、それ以上でもそれ以下でもありません。