機関紙「自由民主」2954号より
第49回衆院総選挙
信頼と共感で政治を前へ
2021年10月20日
岸田総裁「時代を切り拓く」
第49回衆院総選挙が10月19日、公示された。投開票は同31日。わが党は選挙区に277人、純粋比例代表に59人の合計336人を公認候補として擁立、選挙区で11人を推薦している。
岸田文雄総裁のもと党員・党友一丸となって勝ち抜き、国民と共に新しい時代の国づくりを進めていく決意だ。

コロナ対策や経済政策など党の掲げる政策を力強く訴える岸田文雄総裁。
「皆さんと共に新しい時代を切り拓いていきたい」と呼び掛けると、聴衆から万雷の拍手が沸き起こった
「長年国民の皆さんの声を書きとどめてきたこのノートは、国民の皆さんとの約束の証だ。ぜひ皆さんと共に、新しい時代を切り拓いていきたい」――。岸田総裁は、総裁選で話題となった「岸田ノート」を手に、東日本大震災から丸10年を迎えた福島から選挙戦をスタートさせた。
今回はコロナ下で初となる全国規模の国政選挙だ。岸田総裁は、新型コロナウイルス対策において「国民に納得感を持ってもらえる丁寧な説明を行い、常に最悪の事態を想定して対応する」との基本方針を掲げており、国民の命や生活、事業を守り抜くために数十兆円規模の経済対策や医療提供体制の強化を行うとしたほか、ワクチン・治療薬の普及などを踏まえ、できるだけ早く平時に近い社会経済活動の再開を目指す意向も表明した。
「新しい資本主義」を掲げる経済政策では、「成長の果実をしっかり分配することで、初めて次の成長が実現する。『成長と分配の好循環』を目指す」と重ねて強調し、デジタルの活用や労働分配率向上のための税制支援といった具体策を語った。地域の活性化や農林水産業の振興、外交・安保などについても弁を振るった。
「聞く力」を重視する岸田総裁は、さまざまな立場の国民とひざ詰めで意見交換する車座対話を選挙期間中精力的に実施していく。
選挙戦初日の19日、北朝鮮によるミサイル発射を受け、選挙応援日程を中断。急きょ総理官邸に戻り、危機管理に万全を尽くした。
国民の一体感を取り戻す

岸田総裁は第一声の地に福島を選び、「東北の復興なくして日本の再生なし」との姿勢をあらためて強調した
今回の総選挙は、岸田総理・総裁の下で行われる初の政権選択選挙でもある。わが国はコロナ禍のみならず、少子高齢化や不安定な国際情勢など多くの課題に直面している。経済的・地域的格差が顕在化し、分断が叫ばれる中、岸田総裁は「信頼と共感」を原動力とした政治で国民の一体感を取り戻し、国難を乗り越える覚悟だ。
公示に先立つ10月13日の全国幹事長会議で、岸田総裁は「この国難で大切な政策課題を誰に託すのか。これを国民の皆さんにご判断いただかなければならない。私たちの国の未来が懸かった大切な選挙だ。強い覚悟で臨む」と決意を示した。
公約の柱には①感染症対策②新しい資本主義③農林水産業④地方活性化⑤経済安全保障⑥外交・安全保障⑦教育⑧憲法改正――を掲げた。国民政党・責任政党として着実に政策を実行してきたわが党は、丁寧に国民との対話を重ね、目指す国づくりに対する信頼と共感の輪を広げていく。
投開票 10/31(日)
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