
森林研究・整備機構森林総合研究所作成のパンフレットより抜粋
サクラやウメ、モモといったバラ科の樹木を食い荒らし、枯死させるクビアカツヤカミキリの被害が全国で拡大しています。今後、被害が拡大すると各地の生態系被害に加え、観光資源である桜並木や農産物の産地にも大きな被害を与えることから、わが党は緊急に環境・温暖化対策調査会(会長・井上信治衆院議員)の下に笹川博義衆院議員を座長とするプロジェクトチーム(PT)を設置し、対策を急いでいます。

PT設置に当たり決意を示す笹川博義座長
10年で19都府県に分布を拡大
クビアカツヤカミキリは中国や朝鮮半島が原産地の昆虫で、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されてます。平成24年に初めでわが国に確認されてから10年強で19都道府県に分布が拡大。発生市町村数は毎年1.3倍のペースで増え続けています。
クビアカツヤカミキリはバラ科の樹木に産卵し、幼虫が木の中で成長する。その過程で樹木を食い荒らし、加害された木は1年から数年で枯死します。群馬県だけでも約1万4千本の樹木が被害を受けています。
早期発見早期駆除がまん延防ぐ
繁殖力が高いクビアカツヤカミキリは徹底的に駆除しなければさらなる被害拡大を招きます。早期発見、早期駆除の徹底がまん延を防ぐ鍵とされます。
早期発見のポイントは被害木の探索です。5月半ばから10月にかけて幼虫が排出する「フラス」と呼ばれる排せつ物が木の付着しています。暑い時期は「フラス」が多く付着する季節で、この時期に被害木を見つけて、対処することが重要です。
栃木県足利市では市民が参加するボランティアを活用し、官民一体で防除に取り組み、昨年度は被害木を減らすことに成功しました。こうした取り組みが重要で、定期的な巡視で「しらみつぶし」の対応を進めていくことが求められます。特に神社の「御神木」といった大樹に巣食うとされるクビアカツヤカミキリ。放置すれば長年、地域で愛されてきた桜並木や、ウメ、モモといった農産物が失われることにつながります。環境省では、環境省地方環境事務所、土地や施設の管理者、自治体窓口への早期通報を呼び掛けています。