OpenAI「攻撃側より早い防御体制の構築が鍵」
国家サイバーセキュリティ本部が「デイブレイク」についてヒアリング

問題の本質を見極めて防御体制を構築する必要性を述べた平将明党国家サイバーセキュリティ戦略本部長
党国家サイバーセキュリティ戦略本部(本部長・平将明衆院議員)は7月10日、米OpenAI日本法人からサイバーセキュリティに関する取り組みについてヒアリングしました。
サイバーセキュリティを取り巻く人工知能(AI)の脅威を巡っては米アンソロピック社が今年4月、高度なサイバー攻撃の手段の開発やシステムの弱点の検出もできる「クロード・ミュトス」を公表。これを受け同本部は5月に高度自律型AIの脅威に対するサイバーセキュリティ対策を抜本的に強化するための提言を取りまとめました。
平本部長は会議の冒頭、同本部の提言により、政府では高度な自律型AIが引き起こすサイバー攻撃のリスクに官民連携で対抗する枠組みの「日本版プロジェクト・グラスウィング」や、高度化するAI技術を踏まえた対策を強化するための「プロジェクト・ヤタシールド」が始動していることに言及。「米国に次いで早い対応ができた」との認識を示した上で「問題の本質を見極めながら防御をしっかり固めていく」ことの重要性を強調しました。
OpenAI日本法人からは長﨑忠雄代表取締役社長らが出席。長﨑氏はAIの目まぐるしい進化により「サイバーセキュリティの前提を大きく変えた」との認識を示し「防御側が攻撃側より早いスピード、かつ責任ある形で力を発揮できる体制の構築が鍵だ」と訴えました。
会議では、同社が公開した「デイブレイク」のデモ画面を視聴しながら、サイバーセキュリティの取り組みを確認。デイブレイクはAIを活用しサイバー攻撃からシステムを守るための防御に特化したサイバー防御構想で、サイバー攻撃を受けてから対応する従来型の防御モデルから脱却。ぜい弱性の発見や検証、ぜい弱性の診断や修復支援、最終的な担当者の判断を前提とした既存システムへの組み込みまでを一貫して支援する枠組みになっています。