
当選の喜びを分かち合う岩本剛人氏(中央右)と武部新党北海道支部連合会会長(左)、三上洋右党札幌市支部連合会会長(中央左)
全国的に厳しい結果に終わった参院選で、北海道選挙区は高橋はるみ氏と岩本剛人氏が揃って議席を守る快挙を成し遂げました。「北海道2議席」を実現した原動力は「地方の力」でした。
高橋氏は知事4期、参院議員1期で計22年にわたり北海道で政治活動を行ってきました。知名度の高さは折り紙付きで、党北海道支部連合会では早くから岩本氏を「重点候補」と位置付けてきました。
高橋氏は全道から満遍なく支持を重ねました。岩本氏は自らが道議会議員時代に地盤としていた清田区や、豊平区では一定の支持を得たものの、札幌市全域では参政党、国民民主党候補に対して2万票以上の差をつけられました。
これを跳ね返したのは特に町村部での得票です。岩本氏は町村部で参政、国民民主候補に対して2万票近く多く得票し、札幌以外の各市でも得票を重ね、札幌市での劣勢を挽回。8488票差で2候補を振り切り再選を果たしました。
この結果について選挙戦を指揮した武部新北海道連会長は「北海道で与党が2議席を得なければ、与党過半数という大きな目標が達成できないという、危機感が全道各地に広がった結果ではないか」と振り返りました。