茨城県笠間市・栃木県益子町
令和2年度日本遺産認定

柿青釉白格子描大鉢(濱田庄司作品)=左、練上玻璃光大壷(松井康成作品)=右
北関東の笠間市(茨城県)と益子町(栃木県)の2つの地域は、東日本の焼き物産地として発展した陶器の里です。かつて同じ統治下にあった笠間と益子は、戦国時代には対立が見られ、以後はそれぞれの歴史を歩んできました。しかし19世紀後半に笠間焼の技術が益子に伝わり、2つの地域は再び製陶の地として歩み始めます。兄が笠間で、弟が益子。兄弟産地「かさましこ」の作家たちが作り出す陶器は同じものが2つとなく、陶器市にはお気に入りの器を求めて、日本のみならず世界中からファンが訪れています。