2025大阪・関西万博が開幕しました。「もっと知りたい!大阪・関西万博」第4回では前回に引き続き「ワクワクする万博」の会場で国内外からの多数の来場者を魅了する海外パビリオンを特集します。各国が「いのち輝く未来社会のデザイン」のテーマの下、夢や希望を描いています。
「シンガポール」ゆめ・つなぐ・みらい
「小さな赤い点」が抱く大きな夢

4月6日に行われた大阪・関西万博のテストランで撮影されたシンガポールパビリオン。
外観は同国の愛称である「小さな赤い点」がモチーフで、約1万7千枚のアルミ製ディスクが敷き詰められている
(The Singapore Pavilion, Expo 2025 Osaka.)
60年前に世界有数の都市国家として建国されたシンガポールのパビリオンは「赤い球体」が目印。国土の広さは東京23区をやや上回る程で、世界地図上では赤道近くに「丸い点」で記されることも多く、「小さな赤い点」というシンガポール国民が使用する愛称がモチーフになっています。
「夢の球体」で無限の可能性を探求
国土は小さくても、シンガポールは大きな夢を抱いています。数多くの夢が生まれ育つ場所、夢の球体であるシンガポールパビリオンは「ドリーム・スフィア(夢の球体)」と呼称されています。
シンガポールの建国当時、人種間の対立や、天然資源がないという不利な状況にある小さな島国が生き残れるか、多くの人が懐疑的でした。ドリーム・スフィアでは、いかにシンガポールが夢を持って立ち上がり、困難な状況を克服して輝く未来を築いたかを紹介しています。アートインスタレーション(空間全体を作品として表現する表現手法)とパフォーマンスによる「旅」を通じて、来場者は無限の可能性を探求することができます。