お知らせ「自由民主」先出し静岡県

自由民主8面コラム「思わず食べたい私の推しメシ」
牧野 たかお参議院議員
「静岡おでん」

JR静岡駅の駅ビルにある「天神屋」。郷土料理の「静岡おでん」が味わえる

牧野 たかお参院議員

食べ盛りの高校時代、空腹を満たしてくれたのが、駄菓子屋さんの「静岡おでん」でした。通学路にあった駄菓子屋さんには、なぜか業務用の大きなおでん鍋がありました。真冬にはその鍋を仲間たちと囲み、ストーブ代わりに手をかざすだけで心も体も温まりました。当時、卵は50円、その他の具材は30円と高校生の財布に優しい価格も魅力でした。
おでんは、全国各地の風土や食文化により味付けや食材、作り方に違いがありますが、私にとっての「静岡おでん」の定義は3つ。
 その一、濃口しょうゆがベースの黒いスープ。
 その二、具材が串に刺してある。
 その三、焼津の黒はんぺんが入っている。
他にも、だし粉や青のりをかける、こんにゃくをみそだれにつける等、さまざまな特徴がありますが、この3つの定義は外せません。
大学で上京し、初めて透き通ったスープのおでんを見た時の衝撃は忘れられません。そこに浮かぶふわふわの白いはんぺんに、カルチャーショックを受けました。「たかがおでん、されどおでん」です。
個性豊かな「静岡おでん」は、静岡を舞台にしたアニメ「ちびまる子ちゃん」にも度々登場する、県民のソウルフードです。いまでは昭和レトロのスタイルで食べられるお店も減りつつありますが、静岡市内の青葉横丁というおでん街や、JR静岡駅の駅ビル1階にある天神屋さん等で気軽に味わえますので、ぜひ一度堪能してみてください。

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