
左から森山裕幹事長、武見敬三参院議員会長、比嘉奈津美参院議員
石破茂総理の施政方針演説等「政府4演説」に対する代表質問が1月27日から29日にかけて行われた。わが党会派から衆院で森山裕幹事長、参院で武見敬三参院議員会長と比嘉奈津美参院議員が質問に立ち、石破内閣の重要施策等について考えを聞きました。
森山幹事長は冒頭、「われわれは大きな時代の転換点にいる。一人一人がそれぞれの未来を自らの手で描くことができる可能性に満ちた社会をつくっていくべきだ」と述べた上で内外の諸課題について幅広く質問。このうち経済政策については「昨年、株価はバブル期以来の高値となり、30年ぶりとなる大幅な賃上げや過去最高となる設備投資等、好循環は間違いなく生まれている」と力説。「真に好循環を実現するためには持続的な経済成長によって所得が増え続ける社会をつくっていくことだ」として、中小企業・小規模事業者の賃上げや、成長分野や戦略分野における投資拡大等に全力で取り組むべきと主張しました。
続いて森山幹事長は安全保障政策に関して質問した。このうちサイバー攻撃は「わが国の安保の大きな懸念となっている」と強調。その上で「受けた攻撃に対処するだけでなく、脅威そのものを未然に排除する態勢も整えていくべきだ」と述べました。
「わが国が直面する最も深刻な危機は人口動態の変化」と力説した武見参院議員会長は、2030年代に生産労働力人口の大幅な減少が見込まれることを踏まえ、「こうした事態を解決する未来志向のビジョンと、それを実現する体制をつくり上げることこそが今必要だ」と主張。医療分野が経済成長のカギを握るとの見解を示し、医療インバウンドの拡大や創薬研究基盤の再構築、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組むべきと訴えたほか、地方創生とも連動した近未来の保健医療介護のグランドデザインの設計、新しい医療財源を確保する仕組みの構築が重要と述べました。
比嘉参院議員はわが国の安保環境が厳しさを増していることに危機感を表明。「わが国の平和と安全、国民の命と生命を守り抜くための現実的な対処な対処が必要だ」として、領土保全の最前線に位置する有人国境離島の重要性を力説し、有人国境離島のさらなる振興を強く求めました。