党茨城県連 青年局長 金子 晃久(かねこ てるひさ) 茨城県議会議員
品名「雪荷の大控え」(弽(ゆがけ)
弓道には、全身全霊で自らの全てを込めて、ひと矢に尽くす意味の「一射一生」という言葉があります。
高校時代に出会った弓道は、私の生活やさまざまな活動に対する姿勢の原点となりました。弓道を通じ、多くの友人知人、そして恩師に出会い、弓無くして私なし、という心境です。
弓道では、弓と矢、そして弦から右手親指を保護する「弽(ゆがけ)」という道具を使います。大学時代に学んだ恩師は、古くから弓術を現代に伝えた日置流(へきりゅう)雪荷派(せっかは)の宗家であり、弽師でもありました。この弽は、私の手の寸法に合わせ、鹿の皮をひと針ひと針編み上げてくれた、世界で唯一の一品です。
道具は、時として自分の身体の一部になります。弽のとんぼの絵柄は古くから勝ち虫として、前へ進む決意を表しています。人生も、政治の道も「一射一生」を胸に、これからもこの弽とともに弓を通じて学んでいきたいと思います。