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連載「歴史を紡ぐ 日本遺産のストーリー」
神奈川県横須賀市・広島県呉市・長崎県佐世保市・京都府舞鶴市

鎮守府 日本近代化の躍動を体感できるまち

東京湾要塞跡「猿島砲台跡」。明治14(1881)年に着工したれんが造りの貴重な歴史遺産で、弾薬庫、兵舎など数々の遺構が残る。

鎖国から210年、開国の日本が目の当たりにしたのは、欧米の驚異的な軍事力でした。世界の列強国と渡り合える海防の必要性に迫られた明治政府は、横須賀・呉・佐世保・舞鶴を選び、海軍の本拠地として整備するべく人材と最先端技術を集積。海軍諸機関とともに水道、鉄道等のインフラが急速に整備され、日本の近代化を推進した軍港都市がここに誕生しました。これら4つの港は100年を超えても現役で稼働する施設も多く、その設計や技術力に躍動した往事の姿を彷彿とさせ、近代化へと歩んだ歴史を伝えています。

近代技術が結集し発展させた4つの軍港

明治政府が国家近代化に向け掲げた富国強兵。この強兵を担ったのが海軍でした。政府は明治17(1884)年、海軍の本拠地・鎮守府を横須賀に置いた後、同22年に呉と佐世保、同34年に舞鶴にも鎮守府を開庁し、島国日本の国防体制を確立しました。
4つの軍港に置かれた鎮守府は各海軍区を防備し、艦艇の建造や修理、兵器の製造を行う海軍工廠(こうしょう)や海軍病院、軍港水道など多くの施設を監督、運営。艦艇部隊の統率には鎮守府の司令長官が当たりました。

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