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自由民主1面コラム「幸響」
古川 直季 広報本部新聞出版局次長

古川 直季 広報本部新聞出版局次長

死して後已む(のちやむ)

先日能登の被災地に伺ったが、全国から集ったボランティアの方々には感謝しかない。困難な中、奮闘する若者を見ると学生時代の畏友である堀本崇君を思い出す▼堀本崇君は政治家を志して松下政経塾に進んだが、1993年、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)にボランティアとして参加した時、転機は訪れた。当時カンボジアは内戦で荒廃し、教育基盤も崩壊していた。悲惨さに衝撃を受けた彼はアジア子供教育基金を設立し、貧困児童の支援に乗り出した。独力で現地に学校や孤児院をつくり、貧困家庭を支援した。活動はカンボジア政府にも称賛され、一等勲章を2度も授けられた。その全身全霊を捧げた活動は、2006年秋、彼が現地の交通事故でこの世を去る時まで続いた▼内戦終結から30年余、今やカンボジアはかつての悲惨な国ではない。首都には高層ビルが並び、経済発展の希望に溢れている。ただその道程には、世界中から集った名もなき沢山の「堀本崇」たちがいた。彼らの志と奮闘の物語を私は忘れない。

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