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「木のぬくもり」を次世代へ 広がる「木育」の取り組み

10月は「木材利用促進月間」です。木材や木製品との触れ合いを通じて木材への親しみや木の文化への理解を深めて、木材の良さや利用の意義を学ぶ「木育(もくいく)」の取り組みが全国各地で広がっています。長野県伊那市では木のぬくもりに子供の頃から触れ、地域全体で森林・木材への意識高揚を図っています。

伊那市の誕生祝い品(一例)

「木のぬくもり」を次世代へ 広がる「木育」の取り組み
「木のぬくもり」を次世代へ 広がる「木育」の取り組み

長野県南部にある伊那市は、市の東西に木曽山脈と赤石山脈が連なり、森林面積が市域全体の82%を占める自治体です。古くから地域の生活とつながってきた森林を次世代に継承するため、同市では平成28年に「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」を策定し、「山(森林)が富と雇用を支える50年後の伊那市」という基本理念を掲げています。
伊那市が進める「木育」の取り組みとして誕生祝い品を贈呈しています。木のぬくもりを感じ、植物や自然、環境への意識を育むことを目的に、生後6カ月の乳児と保護者に木でできた玩具を贈呈しています。木でできたそろばん(写真上)や、さまざまな木材を活用した「きたまご」(写真下)等から3カ月健診の際に保護者が選び、6カ月健診の際に渡しています。
伊那市では、地域材を使った工作教室や、親子で校舎内廊下の壁板の張り替えを行う等、子供の成長とともに、木に触れ合う事業も積極的に展開しています。
また、地域材を活用した木棺の製作する「ウッドエンド」事業も進め、故人と同じ時間、同じ空間を生きた地域材による旅立ちを実現。カラマツやヒノキといった地域産材を製品化して販売しています。

こちらの記事全文は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
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