8月30日に佐賀県唐津市で豚熱の発生が確認されました。平成30年にわが国で26年ぶりに豚熱の発生が確認されて以来、九州での発生は初めてで、政府与党ではわが国の豚肉生産の約3割を占める一大生産地域である九州での豚熱拡大を阻止する取り組みを進めています。また、豚肉は安全で、豚熱が人に感染することはありません。
佐賀県で行われた殺処分作業。同県建設業協会等の協力で夜を徹して迅速に進められた【写真提供・佐賀県】
野生のイノシシが感染源
- 豚熱とはどんな病気ですか?
- 豚熱とはブタやイノシシの病気で、強い伝染力が特徴です。人に感染することはありません。また、感染したブタの肉が市場に出回ることもありません。
- どのように感染するのですか?
- 豚熱はウイルスで感染します。ウイルスを保有する野生のイノシシが感染源と考えられます。野生のイノシシが農場に入り込むケースはまれですが、ウイルスが含まれるイノシシの糞等が感染の原因となります。ウイルスがついた鳥やネズミといった野生動物が農場に持ち込むケースや、靴や自動車のタイヤに付着したウイルスによって感染が広がることも考えられます。
イノシシからの感染を防ぐために、登山やキャンプといった行楽でイノシシが生息する地域に行った際には、靴の泥を山で落とすことや、家畜のいる施設に近寄らないといった基本的な対策で豚熱の発生を予防することができます。
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