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お知らせ「自由民主」先出し農林水産SDGsカーボンニュートラル千葉県

有機米給食100%でブランド力を向上 千葉県いすみ市

食料生産現場における有機農法の推進は2050年カーボンニュートラル実現を目指すわが国にとって、農業政策上の大きな課題です。生産者が意欲を持って有機農法に取り組み、「有機米給食100%」を達成している自治体があります。千葉県いすみ市では、有機農業者ゼロから4年で産地を形成し、平成30年から学校給食の有機米使用率100%を達成しました。

有機米給食100%でブランド力を向上 千葉県いすみ市

いすみ市では食育の一環で小学生が有機米づくりを体験している(写真提供:いすみ市)

教育現場での「食育」にも大きな効果

千葉県いすみ市は房総半島南東部に位置する人口約3万6千人の市で、自然の恵みや豊かな里山・里海地帯です。いすみ市で水稲無農薬栽培に挑戦したのは平成25年から。最初は収量がほとんどなく、試行錯誤が続きましたが、平成27年に初めて生産された有機米4トンを学校給食に導入。その後、順調に収量は増え、初めての挑戦からわずか5年で学校給食の有機米使用率100%を達成しました。
学校給食に有機米を導入することで、ご飯の残食が年々減少。いすみ市の有機米は農薬や化学肥料を用いて生産した慣行米に比べて食味が良いことに加え、子供たちが総合的な学習の時間を通じて有機米づくりの現場に触れたことで、残さずに食べることを心掛けるようになったと考えられます。ご飯が美味しいとおかずも食べ残すことが少なくなり、学校給食全体の残菜率も令和2年に10%以下になりました。同市の取り組みは食品ロス削減や、教育現場での「食育」にも効果を挙げています。

こちらの記事全文は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
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