ウクライナ戦争の「大義」を否定した"プリゴジンの乱"の意味は大きい
「絶対的な権力は絶対に腐敗する」と喝破した英歴史家ジョン・アクトン風に言うならば、絶対的な権力者、すなわち独裁者を倒そうとする勢力は絶対に出現するということかも知れない。近代史を見ても、ナチス・ドイツの絶対権力者アドルフ・ヒトラーに対し、1944年7月20日、予備役将校等による「ヴァルキューレ作戦」なる暗殺未遂事件が発生した。総統府大本営の会議場に時限爆弾が仕掛けられ、爆発したが、ヒトラーは間一髪で難を逃れた。
中国の毛沢東主席に対しても、腹心であった林彪副主席による軍事クーデター未遂事件が起きている。ソ連共産党のスターリンは...