厚生労働省は、現在感染の中心となっているオミクロン株に対応したワクチン約3303万回分の発送が9月19日の週から順次行われることを、全国の関係機関に通知しました。今後、準備が整い次第、現在の従来株に対応したワクチン接種から、従来株とオミクロン株に対応した2価ワクチンの接種に切り替わっていくことになります。オミクロン株対応のワクチン接種の効果・接種対象者についてまとめました。
より高いレベルの重症化予防効果
これまでのワクチン接種でも、初回接種に加えて4回目までの追加接種を行うことで、従来株の新型コロナウイルスのみならず、オミクロン株の新型コロナウイルスに対しても一定の有効性（一定期間継続する重症化予防効果と短期間の感染予防効果）が示されてきました。
この従来型のワクチンに対して、オミクロン株にも対応した2価ワクチンでは、ワクチンに含まれる成分と異なる系統のオミクロン株に対する中和抗体価（ウイルスに結合し、ウイルスが細胞に感染するのを妨害する抗体の数値）の上昇がより大きいことが確認されています。
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