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刑法改正案 再犯防止へ処遇充実図る

政府は、今国会に刑法改正案を提出しています。今回は、刑法と関連法案の改正によって既存の懲役刑と禁錮刑を「拘禁刑」に一本化する等の再犯防止に向けた処遇制度の見直しについて解説します。

懲役・禁錮を「拘禁刑」に

現行の刑法において身体の自由を制限する刑罰として、木工や印刷等の作業を行う義務がある「懲役」および作業の義務がない「禁錮」があります。今回の改正では、この「懲役」「禁錮」の2つの枠組みを廃止し、新たに「改善更生を図る」ことを目的とする「拘禁刑」を創設します。
拘禁刑では、「必要な作業を行わせ、または必要な指導を行うことができる」と規定し、懲役刑では一律に課されている作業義務を柔軟化。再犯率の高い薬物依存や性犯罪の矯正プログラム、若年受刑者向けの教育を充実させるなど、個々の受刑者の特性に応じた処遇を行うことができ、再犯防止につながると考えられます。
見直しを行う背景には、検挙者数に占める再犯者の割合が高いという問題があります。昨年12月に公表された令和3年版の「犯罪白書」によれば......

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