政府与党は、今国会に児童福祉法等の改正案を提出します。児童虐待は昨今深刻な社会問題であり続け、令和2年度の児童相談所（児相）による相談対応件数は20万5044件（厚生労働省）と過去最多を更新しました。子育てを巡る包括的な支援強化等が柱となっている今回の法改正を通じ、児童虐待の背景にもなっている家庭の困難を解消したい考えです。
「こども家庭センター」等の一体的な相談支援を推進
改正案では、全ての妊産婦・子供および子育て世帯の相談に応じ、さまざまな支援につなぐ機関「こども家庭センター」を設置するよう市町村に努力義務を課します。既存の枠組みでは、虐待や貧困を抱えた子供・保護者を支援する「子ども家庭総合支援拠点」と、妊産婦や乳幼児の健康増進等を支援する「子育て世代包括支援センター」に分かれています。これらの機関の一体的運用を進め......
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