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記者会見皇室

茂木幹事長ぶらさがり会見

2024年4月26日(金)14:43~14:50
於:党本部4Fエレベーターホール

茂木幹事長

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【冒頭発言】

安定的な皇位の継承の在り方に関しますわが党の所見の取りまとめを行いましたので、今日の午前中に衆議院の正副議長、さらには先程、参議院の正副議長に麻生会長共々にご報告に伺ったところであります。
ご案内の通り、わが党の所見は政府の有識者会議の報告書に概ね沿ったものとなっております。衆参の議長の方から、これで各党の考え方というのもほぼ出揃ったということになるので、5月の連休明け以降に衆参の正副議長の下に、各党の代表者の皆さんに集まってもらって、協議を始めたいというお話でありました。
事柄の性格上政争の具にしたり、または国論を二分するようなことがあってはならないと考えておりまして、静謐な環境の下で誠実に協議を重ね、立法府の総意というものをつくり上げていきたいと考えております。我が党として誠意をもって協議に臨み早期の合意を図れるように全力で取り組みたい、こんな風に考えております。

質疑応答

Question
北海道新聞です。所見のポイントについてまずお聞かせ願いたいということと、どう臨まれたいかというのは、今、静謐な環境でというお話がございましたので、法整備のスケジュール感などあればお願いします。
Answer
まず、皇位の安定的な継承の中でも、この後、秋篠宮皇嗣殿下、そして悠仁殿下と、皇位の継承につきましては、この順位というのは決まっているわけでありまして、その皇位の継承自体につきましては悠仁殿下が成人をされると、またご成婚されると、こういう状況になった時点で、改めて検討すべき課題だと考えております。
また一方で、悠仁殿下と同年代に近い皇族の方を見ると、悠仁殿下以外は5名の皇族方、皆さん女性でいらっしゃる。摂政であったり、皇室会議という公的な行事もあります。それ以外にも様々な活動を皇室の方には担って頂いているわけでありまして、それをどう維持していくかと、こういう観点から、まずは皇族の数をしっかりと確保出来るような方策を取っていかなければならない、これが緊急の課題だと、こんな風に考えているところでありまして、その中で女性皇族方が結婚されても皇族の身分を離れない、こういう選択肢、もしくは旧11宮家の方々、男系男子の方が皇室の養子に入られると、こういう選択肢もあるのだと思っております。
こういった二つの選択肢と、こういった方策を取った上でも、なかなか課題解決が難しい場合には旧皇族方が法律によって皇族に入ると、報告書では直接にという表現を使っておりますが、そういった方策も適切ではないかなと、こんな風に考えております。事柄として、非常に拙速ではいけませんが、一方で緊急な課題であることも確かでありますから、今後の議論の協議の進展にもよりますけれど、出来るだけ早く、皇室典範等の改正も必要でありまして、そういった作業に入り、具体的に実行に移していきたい、こんな風に考えております。
Question
共同通信です。今後、与野党協議、各会派の協議で大きく課題になると想定しているポイントなどはありますでしょうか。
Answer
今の時点で、予見を持って申し上げることは無いのですが、先ほど申し上げたように、皇位そのものの継承という課題もあるわけでありますが、今、急がれるのは先程申し上げたような皇室数の確保という課題だと思っておりまして、その点については概ね、多くの政党の見解の一致が見られるのではないかと思っております。もちろん、細かい点でいくつかの相違はあると思われますけれども。誠実に協議しながら一致点を見出し、立法府としての総意というのをつくっていきたいと思います。
Question
TBSです。連休明けに代表者が集まるということですけれども、自民党としての人選というか調整状況を教えてください。
Answer
前回の生前退位の特例法、これをつくるときの各派協議会におきましても各派から、大きな会派は数名、小さな会派は1名といった形で代表を選びましたので、この後、衆参の議長でも相談をされて各派の代表に集まっていただくときに自民党から何名お願いしたいと、こういうお話がきましたら、党としてそれに沿って人選を進めていきたいと思っています。