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記者会見党改革北朝鮮国会党大会

役員会後 茂木幹事長記者会見

2024年3月18日(月)17:58~18:11
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、党大会開催に力を尽くしていただいた関係者に感謝申し上げる。党大会での総裁演説、あるいは全国幹事長会議の場で申し上げたように、自民党が信頼を失いつつあることに極めて深刻な危機感を持って、一致結束して自民党改革、政治刷新の断行に取り組んでいきたい。役員各位のご尽力・ご協力を改めてお願い申し上げる。
党大会では、政治刷新本部での議論の第一歩として、党則、党規律規約、ガバナンスコードの改正・改訂を報告した。また、幹事長に対して、関係者に対する党としての処分について結論を得るよう指示をした。不記載の金額や程度、これまでの役職等の議員歴や説明責任の果たし方など、状況を総合的に勘案し、党紀委員会の議論を経て厳しく対応する。このように申し上げた。
また、私自身や党幹部が全国にそれぞれ足を運び、党員・党友、国民の皆さんの声を聴く「政治刷新車座対話(仮称)」を進めると述べた。早急に具体化していく。ご協力をお願いしたい。
今年何よりも重要なのが、物価高を上回る所得の実現。先週末の今年の春闘の第一次集計では、33年ぶり、かつ、昨年を大幅に上回る、5%を超える賃上げとなった。この流れを、中小企業・地域に行き渡らせ、30年間続いたデフレ志向、縮み志向と完全に決別するため、政策を総動員していく。
日英伊三か国で共同開発する次期戦闘機の第三国移転については、渡海政調会長を中心に精力的に協議をしていただき、公明党との合意に至った。感謝申し上げる。早期の閣議決定に向けて党内手続きを進めていきたい。
本日、北朝鮮が複数発の弾道ミサイルを発射した。平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できず、厳重に抗議した。情報収集・警戒監視に日米・日米韓で緊密に連携していく。
セキュリティ・クリアランス、農業基本法案など重要広範の審議もまもなく始まる。参議院での予算審議も中盤戦を迎え、タイトな日程の中、関係役員の皆さんにご尽力いただいているが、引き続きご協力をお願いしたい。
麻生副総裁からは、総裁のご発言にあった車座対話について、この車座対話は自民党が2009年に下野した時に当時の谷垣総裁の発案で始まった。自分もこれまで閣僚が一度も行ったことのないような、人口の少ない地域にも行ってきたりしたが、結果的にはそれが自民党の支持層の掘り起こしにつながったという経験もあり、非常にいい試みだと思う。
私(茂木幹事長)からは、昨日、第91回自民党・党大会が開催され、1600名以上が参加した。全国各地からお集まりいただいた各都道府県連の代表、職域支部・団体の代表、そして党員・党友の皆さんに感謝申し上げる。また、大会の準備、運営に当たってもらった福田実行委員長、金子運動方針起草委員長はじめ関係役員、さらに党職員の皆さんにも感謝申し上げる。
党大会前日・土曜日の「全国幹事長会議」はじめ一連の会議では、今回の政治資金問題について、厳しい発言が相次いだ。特に関係者の政治責任、処分に関し、多くの意見があった。岸田総裁より、私に対し、関係者に対する党としての処分について、結論を得るよう指示が出ている。執行部内でも相談の上、事実関係やこれまでの役職等を総合的に勘案し、できるだけ早期に厳正な対処方針を決定していきたい。
もう一点、今後の改革、政治刷新を進めるにあたって、党を支える地方組織、現場の声をよく聞いてほしいとの意見があった。昨日の党大会で、総裁より、ご自身や党執行部が全国に足を運び、地方組織、党員・党友、国民の声を聞く「政治刷新 車座対話」の提案があった。執行部や政治刷新本部の役員を中心に、全国各地を回る日程調整を進めたい。
国会会期末まで100日を切った。国会では現在、参議院で「令和6年度予算案」の審議が進んでいる。衆議院でも本日、政倫審が開催され、また各委員会においても法案審議が進んでいる。引き続き緊張感を持って、万全の態勢で国会に臨んでいきたい。
私からは以上です。

質疑応答

Question
NHKです。今日、衆議院の政倫審で下村元政調会長の弁明が行われましたけれども、この弁明の評価と、説明責任というのはこれで果たされたとお考えでしょうか。
Answer
今日は、私も皇位継承の懇談会など党務がありまして、衆院政倫審の中継を全て見たわけではありませんけれど、これまで政倫審に出席した議員の発言以上の発言はなかったと、こんな風に聞いております。いずれにしても、政治資金の問題については、国民から非常に厳しい目が向けられているわけでありまして、事実関係を明らかにしていく。同時に政治的責任についてもしっかり対処していくということが重要だと思っております。
Question
北海道新聞です。安倍派幹部らの処分についてお伺いいたします。先ほどのご発言にありましたように、総理が幹事長に対応を指示したということが昨日の党大会でもありました。本日の参院予算委員会でも総理は、今国会中に処分するとの考えを述べられました。先ほど、一部報道によりますと、4月上旬にも処分する方向で調整に入ったということと併せまして、除名や離党勧告は見送る方針という報道もございました。幹事長が現在、想定している日程感や処分の内容などが、もしありましたらお願いいたします。
Answer
今の段階では出来るだけ早期にと思っておりますが、具体的な時期について、この時期と決まっているわけではありません。また、処分の内容につきましても、昨日も申し上げましたが、例えば不記載があった議員について一律にということにはならないと思っておりますが、具体的にどういう処分にするかということを今日の時点で決めているわけではありません。先ほど申し上げたように、執行部の中でもよく相談した上で厳正な対処方針、これを決めていきたいと思っております。
Question
朝日新聞です。先週15日の参議院予算委員会で、岸田首相は森喜朗元首相を含め、「党として関係者の更なる聴取を行うか判断する」と述べられました。この点について首相から何か指示などは受けていらっしゃることがあるかどうか、また加えて、今後、森元首相らへの聴取であったり、その結果は、今後の処分のスケジュールや処分内容に影響し得るのかどうか、お伺いします。
Answer
ご指摘の点についての指示は受けておりません。また、後者の部分につきまして、今の段階でこうなるというシナリオを持っているというわけではありません。
Question
熊本日日新聞です。熊本県知事選についてお伺いします。3月24日投開票の熊本県知事選では自民党本部も候補者に推薦を出されていますが、報道各社での世論調査では接戦との見方が出ています。4月に衆議院補欠選挙が行われる中で、この熊本県知事選をどのような選挙と位置付けておられるでしょうか。また、現在の国政における派閥の裏金事件の影響が、熊本県知事選にもあると見ておられるか、幹事長のお考えをお尋ねいたします。
Answer
今度の日曜日に投開票を迎える熊本県知事選で、わが党は元副知事の木村敬(きむら・たかし)さんを推薦しているわけであります。熊本地震からの復興、日本経済の再生の起爆剤となるTSMCの建設促進など、4期16年の蒲島県政による熊本の発展、これをさらに加速させるために、非常に重要な選挙ととらえております。知事選はじめ地方選挙、これまでもお話してきておりますが、争点も含めて国政選挙とは違った側面もあると思っておりますが、最後の一週間、地域経済の活性化であったり、災害対策、子供・子育て支援など、熊本のさらなる発展に向けた政策を最後まで訴えていきたいと思います。
Question
NHKです。冒頭、ご紹介のあった衛藤晟一党紀委員長の件なのですが、辞任したということでいいのかということと、後任はいつぐらいまでに決められるのでしょうか。
Answer
辞任の申し出がありました。その申し出を受けて、明日以降になると思いますが、新たな委員長の選任に入りたいと思っております。今の段階では辞任の申し出があったと、それを受け入れて、これから新しい委員長の選任、明日以降、出来るだけ早くしたいと思っております。