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記者会見人事選挙国会

茂木幹事長就任記者会見

2021年11月4日(木)15:16~15:32
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】(茂木幹事長)

この度、自民党の幹事長に就任いたしました。よろしくお願いいたします。
日曜日投開票の衆議院選挙、与党として過半数233議席を目標に選挙に臨みましたが、結果的に、自民党だけでも絶対安定多数261議席を確保し、さらに自公としては293議席確保することができました。国民の皆様から大きなご信任をいただき、その期待にしっかりと応えていかなければならないと考えています。今後、優先的に取り組むことは、今の時点で3点あるのではないかと思っております。
まず1点目は、コロナからの回復です。早急に大型の経済対策をとりまとめ、補正予算の早期成立、執行により、コロナの影響を受けている家計や事業者への支援を進め、景気の回復、これを図ってまいります。
2点目は、党改革を進めて行くことです。党改革の具体的内容については、今後、よく考えていきたいと思いますが、現時点のイメージとしては、まず、国民の皆さんとの距離を縮め、また国民の期待する政策の実現によって、国民の信頼をさらに高めて行くということです。また、多様な人材の活用によりまして、党内の活性化を図ると同時に、党役員の任期制限をはじめとする人事のあり方や、政党のガバナンスなど近代政党としてのルール作りを検討したいと思います。さらに、今回の選挙によって、当選4回以下の党所属衆議院議員の割合が5割を超えるということになりました。まさにポスト55年体制の時代に入ったと思っておりまして、次の時代を先取りする自民党とこれをつくっていくことが重要だと考えています。
最後に3点目でありますが、年明けには通常国会があります。来年度の本予算、そしてまた重要法案の成立を図ると同時に、来年夏には参議院選挙が予定されているわけでありまして、その勝利に向けた準備、体制作りをしっかりと進めていきたいと思っております。

質疑応答

Question
朝日新聞です。選挙についてお伺いさせてください。今、幹事長の方でも来年の夏には参議院選があり、勝利に向けた体制作りをというお話がありました。具体的に今回、衆院選では絶対安定多数を確保しましたが、接戦区も多かったようですが、どういうふうに立て直していくイメージがありましたら教えてください。あともう1点、1月には名護市長選もあります。辺野古を抱えている名護市長選、今回、沖縄3区では勝利をいたしましたが、党としてどのように臨んでいくかということを教えてください。
Answer
まず1点目、今回の衆議院選挙で、かなり接戦区が多かった中で、最終的に競り勝ったという選挙区が多かった一方で、いくつかの地域によってはかなり苦戦を強いられたというところもあると思います。おそらく、そういう地域には、地域の事情とか、課題というのがあるのだと思っておりまして、まずそういったことを分析した上で、先ほども申し上げたような体制の強化も必要だと思っておりますし、まだ候補者が決まっていない、そういう選挙区もたくさんあるわけでありますから、どういう候補者を立てていくか、これも含めて検討したい、そんなふうに思っているところであります。 そして沖縄、来年は名護の市長選に始まりまして、参議院選、さらには9月には知事選も予定されているというところでありまして、3区、名護が選挙区の一つとして入ってるわけでありまして、今回の選挙も最終盤、総決起大会に私も参加をさせていただきましたが、非常にやっぱりですね、熱気というのを感じて、沖縄3区、島尻安伊子さんが勝利をすることができたわけでありまして、一つに勢いが出来てきたなとこんなふうに思っているところでありまして、名護から始まります来年の沖縄の各選挙でも、勝利が得られるように全力で取り組んでいきたいと思います。
Question
日経新聞です。一点目に掲げられた経済対策についてお聞きします。目玉になる給付金について連立与党の公明党と違いがありますが、取りまとめに向けてどう調整されるのか、自民と公明、両案が全面的に採用されることはあるのでしょうか。
Answer
今日就任したばかりですので、まだこの経済対策の具体的内容、これから報告を受けて、それは当然、自民公明として合意をした上で大型の経済対策を打っていくということは政権でも合意している話でありますから、しっかりとした対策を取っていきたいと思っています。当然、当初の段階で、これまで補正を組むときも、常に最初から自公でというか、さらにいうと自民党内でも意見が一致するというよりも、しっかりした議論を行うことによって、より内容の濃い充実した経済対策、こういったものをつくっていきたいと思います。
Question
NHKです。先ほど総理大臣官邸で、岸田総理と会われていたと思いますけれども、今後の党運営について何らか、総理から指示などされましたでしょうか。
Answer
今日、議論しましたこと、それは先ほど申し上げた3点、これも含めて議論をさせていただいたということであります。コロナ禍の回復、これは極めて重要なというか最重要な課題だと思っております。同時に党改革をしっかり進めてほしいと。これは今週、幹事長の内示をいただいたときも総理の方からご指示を受けた点でありますし、最後の3点目、来年の参院選に向けた勝利。これも極めて重要な課題だと、幹事長にいろいろお願いすることがあるかと思うけれど、よろしくという話がありました。当然、来週から特別国会ということに、おそらく日程的にもなっていくんだと思いますけれど、人事もいろいろ固めなければならない、こんなふうに思っておりますので、総理と幹事長ですから当然人事の話も含めて、いろいろお話をさせていただきました。
Question
北海道新聞です。午前中の総務会の際に茂木幹事長は、甘利前幹事長について短期間ではあったが成果を残せたというふうにご挨拶をされたというふうに、福田総務会長が明らかにされております。実際、どういった成果があったのかというのを教えていただけますでしょうか。もう1点、先ほど党改革について国民の声をしっかり聞く党にしなければならないと、具体的にどういった内容の党改革が必要だとお考えでしょうか。
Answer
まず第1点目でありますけれど、政策と選挙、2つあると思うんですが、1つはですね、例えば経済安全保障の問題であったりとか、様々日本が今後、世界のトレンド等々を考えて取り組まなければならない課題そういったものに、いち早く注目をして様々な会議を立ち上げたり、そして具体的に実行してきた。これが甘利幹事長であったと思っております。そして、すぐに迎えた衆議院選挙ということで、極めて準備の期間も短い、難しい選挙であったと思いますが、先ほど申し上げたように、接戦区でもかなり勝利をしまして、自民党として261議席と、おそらく大方の予測を上回る、また我々が目標としていた議席数も上回ると、こういう成果を出されたというのは幹事長として大きな成果だと思ってます。
Question
読売新聞です。幹事長代理のポストが一つ空いてるかと思うんですが、もし内定している人事等があれば教えてください。
Answer
内定はしてません。ただ人事についてもいろんな相談をしているところであります。これは言ってみますと、これからその閣内の方も若干の補充人事というのが政務三役、必要になってきます。さらには国会の方でも委員長人事というのがあるわけであります。、さらに党でいいますと、党のいろんな部門の人事であったり、さらには政調の部会長人事等々もあるわけでありまして、言ってみると、そこの中でバランスをとりながらというか、わが党にはたくさんの人材がいて、そういった人材が、しっかりと活躍することで、党の活性化も進んでいくと思っていまして、まさに今日はデイワンですから、これからよく調整をしていきたいとこんなふうに考えています。同時に総裁直属の、本部、機関、こういったものについても総裁の思いを受け止めながら、どうするかということを、実務的には考えていかなければいけないと考えてます。
Question
西日本新聞です。党改革について伺います。どのような方向性で、どういうスケジュール感を持っていらっしゃるのか、来年の参院選までに何らかの取りまとめを行うお考えなのかお聞かせください。
Answer
まだイメージ段階ということで先ほど、主に3点申し上げたところでありますけれど、おそらく来年の参議院選を待つということはありません。もっと早い段階で出来るものは実行していく。出来たらば、全体像というものもお示しをする中で、早く手がつけられる、早く実行することについては、確実に実行しました、自民党は変わっています、こういった姿をお示しするということが極めて重要だと思ってます。もちろん成果が出るのには、若干時間がかかるという改革もあると思います。例えば、女性がさらに活躍できるような党を作っていくということについて、来年からすぐに全ての成果が出るかというと、なかなかそうならない部分があると思いますが、目標というか考え方というのを示しながら、しっかり一つ一つやっていくと、こういった問題も出てくるのではないかなと思っています。
Question
下野新聞社です。幹事長の就任にあたって地元の支持者から歓迎の声や期待の声が挙がっていますが、このような地元の声をどのように受け止められていますでしょうか。
Answer
今回の衆議院選挙、私は初日から最終日まで全国の応援に入っておりまして、ほとんど地元に戻れないと、こういう中でありましたが、それでも大きなご支持をいただいたと地元の皆さんに感謝をいたしておりますし、それだけ地元の皆さんの期待感、こういったことも大きいなと、そんなふうに考えているところであります。それは私自身に対する期待感、栃木県としては自民党で初めての幹事長ということで大きな期待というか、皆に喜んでもらっているということもありますが、同時に、これまで経験を積ませていただいた、そういう政治家としてですね、栃木県や地元の発展のためにより頑張ってほしい、こういう期待感には応えていきたいと思っています。
Question
産経新聞です。憲法についてお伺いします。衆院選では、日本維新の会を含めて、憲法の改正に前向きな党の勢力が伸びました。岸田総裁も自身の任期中に改憲の目途をつけたいと仰っていました。それらを踏まえて、幹事長として憲法改正にどのような姿勢で取り組んでいくか、どのようなスケジュール感で取り組んでいくか教えていただけますか。
Answer
スケジュール感の方は他党もありますので、なかなか難しいところはあるんですが、党としての考えはまとまっています。そういった意味で、むしろこれから力点っていうのは、国会の場に移っていくんではないかなとそんなふうに考えておりまして、それはその改憲をしなければいけない、見直しに対する意見、お持ちの政党であったりとか、議員の数は、今回の選挙で増えたんじゃないかなと思っておりまして、そういった方々ともですね、よく相談をしながら、もちろん自公というのもありますが、維新を含めてですね、様々な政党とも議論を重ねるというか議論を進めていきたいと。その中でスケジュール感というのも見えてくるのではないかなと思います。
Question
中国新聞です。河井夫妻の買収事件について、党は4月に1億5千万円が買収資金になっていないという説明をされましたが、党として提供の経緯などを再調査されるお考えはあるのでしょうかということと、政治とカネの問題について改めてどう向き合うかご見解をお願いいたします。
Answer
先ほども申し上げましたが、党改革についてですね、イメージということで申し上げて、これから具体的にどういう内容を検討していくかということ、まさにこれからということであります。ご指摘の点については、まだ私は詳しい内容等聞いておりませんので、この後報告を受けたいと、こんなふうに思ってますが、政党としてのガバナンス、これをどうしていくかということは、よく考えていかなければいけないと思っております。