世界で急速に進行しているデジタル化は、イノベーションを促進し、経済発展と社会的課題の解決を同時にもたらす大きな可能性を有しており、わが国も競争力を維持・向上させる戦略が求められています。この戦略を実行する上で、価値の源泉として、無形の知的財産、特にデータが極めて重要です。わが国の強みに直結するリアルデータの利活用によって、幅広い産業・領域において新たな価値を創出していくことが重要です。そのためには、知的財産関連の諸制度、技術、商慣行などを統合的に俯瞰し、デジタル時代に即した知的財産の創造、保護及び利活用のための適切なルールづくりや、創作者や設計者に対する適正な対価還元、国際連携と安全保障といった幅広い観点から、官民を挙げて世界をリードするための取組みを推進していくことが重要です。
このような問題意識から、知的財産戦略調査会において提言をまとめました。
知的財産戦略調査会提言
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