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機関紙「自由民主」2955号より

岸田総裁
「聞く力」で全国を疾走

2021年10月26日

総選挙必勝へ党一丸の総力戦

 10月31日に投開票を迎える衆院総選挙。岸田文雄総裁は19日の福島県を皮切りに、24日までに11道府県32会場の街頭などで演説を行い、国民に支持を訴えている。「聞く力」を重視する岸田総裁は、街頭演説だけでなく、国民の率直な声に耳を傾ける車座集会を各地で開催。「岸田ノート」にメモを取りながら、真摯に向き合い、信頼と共感の政治で新しい時代を切り拓く決意を新たにしている。わが党は総選挙必勝に向け、岸田総裁を先頭に全党一丸となって全国各地で支持を呼び掛ける総力戦を展開している。

コロナ対策で安心を取り戻す

飲食・宿泊業 兵庫県伊丹市

兵庫県伊丹市で厳しい現状の飲食・宿泊業経営者らの声に、真摯に耳を傾ける岸田文雄総裁

兵庫県伊丹市で厳しい現状の飲食・宿泊業経営者らの声に、真摯に耳を傾ける岸田文雄総裁

 20日、岸田総裁は兵庫県伊丹市で、新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受けている飲食・宿泊業の経営者らと意見交換を行った。

 参加者からは「飲食店に行くことへの不安感がいまだに残っている」として、緊急事態宣言が解除された後も「減少した客足が戻らない」「営業していることで住民から冷ややかな視線を向けられる」など、厳しい経営状況や精神面での苦痛が挙げられ、国民の不安解消に努めるよう求める声が相次いだ。

 これらの意見や要望に対し岸田総裁は「飲食・宿泊業は私たちの社会生活の中になくてはならない」との認識を示した上で、十分な病床確保や治療薬の開発といったコロナ対策を進め、「万が一の事態に備えた体制を整備することで国民の安心を取り戻していく」と決意を示した。

 また、安心感が広がるまで厳しい経営状況が続くことを見据え、持続化給付金並みの給付や、雇用調整助成金の支給など、来年3月までを見通せる大胆な経済対策を講じ、その後の事業再生に向けた補助金も経済対策に盛り込むことを丁寧に説明した。

不安に寄り添い未来へエール

理学・作業療法士を目指す学生 札幌市

札幌市の「北海道リハビリテーション大学校」で、学生との車座集会を行う岸田総裁

札幌市の「北海道リハビリテーション大学校」で、学生との車座集会を行う岸田総裁

 22日には札幌市で理学療法士、作業療法士を目指し専門学校北海道リハビリテーション大学校で学ぶ若者との車座集会を開催。

 コロナ禍で「アルバイトのシフトが減ってしまい収入が減っている」「就職活動もオンラインで就職先の病院が身近に感じられない」といった不安の声が寄せられた。岸田総裁は一つ一つの不安に寄り添い、「本当に困っている人に届く経済対策を考えたい。また、就職活動も不安が解消される方策を考え、経済界に呼び掛けることも検討したい」と応じた。

 また、コロナの収束についても質問があり岸田総裁は「わが国は1回目のワクチン接種率が76%を超えた。これは米英独仏を超える接種率だ」と接種が進んでいることを強調。経口治療薬の実用化を進めるなど、コロナ収束に向けた具体的方策を説明し、「皆さんの目指す仕事は人生100年時代を支えるものだ。未来に希望を持ってほしい」とエールを送って集会を締めくくった。

 また、岸田総裁は23日も佐賀県武雄市で本年8月の豪雨災害で被災した個人事業主との車座集会を開催。街頭での訴えと、国民の声を聞く機会を両立させ、全国各地を疾走している。

体制選択を問う

 今回の総選挙は立憲民主党、共産党などによる「野党共闘」と事実上の一騎打ちとなっている選挙区も数多く、各地で激戦が展開されている。

 甘利明幹事長をはじめ党役員は各地で「この選挙は『体制選択』だ」と呼び掛けている。立憲・共産両党は立憲民主党による政権が樹立した場合、「限定的な閣外協力」で一致している。党の綱領に「日米安保の廃棄」や「自衛隊の解消に向けた前進」と盛り込んでいる共産党。この選挙はわが国の歴史上初めて、共産党が政権の内部に組み込まれるのか、自由主義、資本主義を原則とする自民・公明による連立政権を継続するのかが国民に問われている。

 わが党はこれまでにない野党共闘との戦いに、危機感を強め最後まで全力で戦い抜く。

参院山口補選
わが党公認の北村経夫氏が勝利

当選確実の報を受け、夫人と共に花束を掲げる北村経夫氏(右)

当選確実の報を受け、夫人と共に花束を掲げる北村経夫氏(右)

 参院山口選挙区補欠選挙が10月24日投開票され、わが党公認で前参院議員(比例代表)の北村経夫氏=公明党推薦=が、共産党が擁立した元県議の河合喜代氏ら2氏を抑え3選を決めた。北村氏は河合氏に約22万票の差を付ける30万7894票を得て、全国有数の保守王国・山口の底力を見せつけた形だ。

 今回の補選は衆院山口3区にわが党公認で出馬した林芳正前参院議員の辞職に伴うもので、選挙戦は事実上、北村氏と河合氏による一騎打ちだった。北村氏は「日本の復活を山口から」と訴え、新型コロナウイルス対策や安全保障政策の強化などを主張。こうした北村氏の訴えが幅広い有権者に浸透した。

 当選確実の報を受け、北村氏は支援者に向かって「岸田政権にとって初めての国政選挙、衆院総選挙の前哨戦に位置付けられた選挙で、先陣を切って大きな勝利を得られたことを大変うれしく思う」と述べた。

 一方、同補選と同日行われた参院静岡選挙区補選では、わが党公認で前御殿場市長の若林洋平氏=公明党推薦=が善戦したが、惜しくも敗れた。惜敗率は92.6%だった。わが党は両補選の結果を受け止め、岸田文雄総裁の下で衆院総選挙の勝利に全力を挙げる。

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